soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2015/07/18 黒木渚フリーライブ @ 阿倍野ROCKTOWN

黒木渚の抽選制フリーライブ。たしか「君が私をダメにする」の発売に併せてだったかな?
無料とはいえフルバンドでがっつり90分間ライブで普通のライブと変わらずでした!




ベースが髭(Hige)の人。とある曲でステージの前に出てきて力強く弾いてた姿がダンディなフェイスと相まって鬼カッコよかった!
黒木渚のサポートバンドはベースがよく変わるけど毎回良い人連れてくるなぁ。


おなじみになったギターの井手上さんは前出まくりでいいなぁ。ロックスターが憑依したかのような弾きっぷりは昔のcinema staffを思い出します。


で、黒木渚さん本人は存在感、歌のうまさ……もピカイチ。言葉がハッキリと届いてくるのがいいんよなー。
詩の朗読からスタートした曲の「ロケットみたいだね」って歌詞のとこでエアコンのブオーって音が鳴ったのがブースターみたいだったwおかげで脳内にすごく絵が描けた!


黒木渚の趣向はカテゴライズするならめっちゃ中二病なんだけども、それがオタクとして出るんじゃなくしっかり表現者の形で出てるのが良いな、と。
中二病に堕ちる前の文学/創作好きな部分。それをしっかりと形にして表現できてるのがスゴい。


2015/07/17 AFTER SCHOOL HANGOUT(林立夫、沼澤尚、鈴木茂、森俊之、沖山優司) / Leyona /高橋幸宏 @ Billboard Live Osaka

林立夫さんと沼澤尚さんが初めたプロジェクト・After School Hangout。ゲストにLeynoaと高橋さん。
林さんと沼澤さんのツインドラムの前で高橋幸宏さんをアコギ&ヴォーカルに起用するのが贅沢すぎる!


曲は洋楽のカバー中心。僕が知ってる曲はあまりありませんでした。
ツインドラムは複雑に絡むのでなく林さんがメインビートを叩いて沼澤さんがハイハットをちょこっとだけ挟む……とか。沼澤さんはほぼシェイカーのよう。無くても成立するけどあることで出来るグルーヴが確かにありました。


ギターは元はっぴぃえんどの鈴木茂さん。これがまた良い音を出してて……清涼感の塊のような音色。鈴木さんのギターが一番聴き惚れたなー。


紅一点として華を添えてたLeyona。この人はソウル寄りのパッションの強いボーカルの印象が強いからこのバンドではその部分はほぼ出せず。でもコーラスで絡んだときの高音がめっちゃ気持ちよかったりでソロとは違う魅力も出てました。




贅沢な高橋さんの使い方、欲張らないツインドラム……大人たちの余裕を和やかに見れた夜でした。「ここがめっちゃスゴかった!」ってのはなかったけどほんのりと良い音&空間を体験できた


演奏をしながら子供みたいに笑う沼澤さんを筆頭にメンバーがとにかく楽しそう。
たぶん客の誰よりも楽しんでるのは本人たちだった気がする。”放課後のハングアウト”ってバンド名は見事だなぁ。

2015/07/13 Predawn、SPANK PAGE @ PANGEA

predawn目当てPANGEAへ~。

predawn

ライブハウスで見るのはなにげに初かな?
シチュエーション的には先日のROKKO SUNに劣るのは仕方がないけど、アンコール2曲のしっとりしたおやすみなさい感はハコならでは。また違う良さがあった!


レンガで高くなってるとこから見てたんで手元までよく見えた〜。
フィンガーピック使ってるのね。


Spank Page

Predawnがお目当てだったけど対バンのSpank Pageがかなり良かった!
Mogwai的な綺麗な音もありながら、ポストロックまではいかずにあくまでロック、ってなバランス感覚が心地よかった~。


サポートの田渕ひさ子さんは相変わらず良いギターを弾きなさる。音がイチイチ気持ちいい!弾く動作も切れ味あって大好きです。中尾 憲太郎さんのベースもどっしり重くて足元から震えた!


Spank Pageその人である仲手川さんの高音ボーカルはサウンドにベストマッチしてて美しい。
ボーカルとひさ子さんのギターがおしとやかに主役を取り合うのがキャッチーでした。
野外でも見てみたいバンドだなー

2015/07/12 TONES vol.1(ばけばけばー、おとぼけビ~バ~、小林うてな、COUNT PHANTOM) @ 京都METRO

2015/07/12 TONES vol.1(ばけばけばー、おとぼけビ~バ~、小林うてな、COUNT PHANTOM) @ 京都METRO
ライブ仲間のotakebiさん が企画したイベントTONESです。これが初回かな?このあとも何度か企画されてます。


実は初・京都METRO。初めていくライブハウスはワクワクする!駅直結だったり、段差になってる橋みたいな場所があったり……面白い作りのハコでした。

ばけばけばー

京都の4ピース・バンド。FUJIROCK '12のルーキーズに出たこともあるそうです。


切れ味の良いリフで突き抜けてくポストパンクに関西風味をプラス。
”どうしてその演奏スタイルになった?”ってなぐらいにのけぞりまくりの女性ベースとか、パッと見は内気っぽいのにテンションが以上に高いギタボとか……インパクト大。
なにより曲と演奏がグサグサと身体に刺さってくる気持ちよさがあってツボった!


イロモノっぽいけどロックに決めるトコは”実は”決めてた印象。
その境目がパッと見じゃわからなくて”ヘンテコだけどなんか気持ちいいぞ?”って面白い感覚になってました。
また見たいバンドだなー


おとぼけビ~バ~

チラ見やメンバーが見えない満杯状態(BOROFESTA・地下ステージ)とかでカスってきたけどしっかり見るのは初でした。
小柄な女性達なのにパワフルな演奏。たまに出てる音と見た目が脳でマッチしないことがありました(笑


関西のラフさが濃いイメージあったけどちゃんと聴くときっちりした演奏。
特にギターは細かいフレーズを鋭く編み込んでて”うおっ!”ってなった。
強度のある音が一気に迫ってくるサウンドはサムスピ・シャーロットのスプラッシュファーントが思い浮かんだり(わかる人にわかればいい;


小林うてな

今だとD.A.N.のサポートで有名になってる人ですね。 サンプラーやキーボード+声のソロライブ。
民族的なテイストにベース・ミュージックやらテクノやらハイレベルに取り込んでてめちゃくちゃ気持ちよかった!
オオルタイチMassive Attackに接近したといいますか。人間味とデジタルの見事な融合。


ここまでガチにデジタル方面の気持ちよさもあるとは思いもしなかった。Seihoさんや彼が共演してる海外アーティストとまったく引けを取らない、最新のデジタルサウンド。
良い意味で想像と全然違うサウンドだったので予想だにしない角度からぶん殴られた気分。


曲はシリアスなのに「床屋さんイメージした曲」「リンキンとケミブラを組み合わせた感じの曲」とかマイペースに変なこと言ってて面白かった。
曲中もシリアスなイントロから次に展開するはずが操作ミスって何度も同じフレーズを繰り返しちゃって自分で笑ってたり……人間味あるなぁ。


Count Phantom

名古屋の3ピース・バンド。ガレージパンクに軽くダンサブルな要素入った感じ。
ギターがノイズ寸前なエグい音出してて気持ちよかったー。フレーズもいちいちカッコイイ。
曲は無駄を削ぎ落とした作り。曲の終わりがあっさりしてて客が拍手するタイミングに戸惑うコト8割(笑


基本ちょっとトリッキーなリズムの曲多いななか、ギターの音が強烈すぎる以外はメロコアみたいな直球パンク曲もあっておもしろいな―と



初見ばかりで前情報もほとんど知らない(あえて調べなかった)出演者ばかり。
間違いないアクトばかりで楽しかった!21時くらいに終わってくれたのも帰りが楽で助かるな―。

2015/07/11 ROKKO SUN MUSIC 2015(YOSSY LITTLE NOISE WEAVER、Predawn、Keishi Tanaka、ハンバートハンバート、Caravan、竹内琢也) @ 六甲山カンツリーハウス

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関西随一のロケーションを誇る大好きなフェス!
天気は……地味に暑い!


ケーブルカーに乗って六甲山を登っていきます。このワクワクもフェスの魅力!
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さっそく一杯 with スパイシーチキン。
客席が斜面になってるので座って食べながらでもよくステージが見れるのがROKKO SUNの良いところです。
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BGMがビートルズのオブラディ・オブラダ → KISHIBASHIのヤメラレナイでたまんない
邦楽のアーティストしか扱わないGREENSですが、なにげにイベント/フェスでは良い洋楽がかかること多い。(という豆知識

yossy little weaver

到着したときに演奏してました。心地よいスカの裏打ちで癒し空間。ちょこっとしか聴けなかったけど良い音楽だったのはすぐにわかりました。

predawn

小さくてチョコチョコ動く姿はサウンドチェックの時点でかわいい。


でもライブが始まると発音の良い英語で歌っててカッコイイ。で、喋るとかわいい。ギャップ良いわー。
しっとりしてるけどキャッチーなのがいいです。
素敵な歌に素敵な場所。たまらん!



ベーコンめっさ美味い!
貝のバター的な酒蒸し+梅酒ロック。そして極上の音楽。極楽であります!
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KEISHI TANAKA

本日、唯一(?)のハイなアクト。
幸福感たまらんですわ〜。
"霧を待ってる"って 歌詞のある「Foggy Mountain」。楽曲的にもROKKO SUN的にもパーフェクトでした。


音楽が、ライブが、好きでよかった〜。そんな気分になれるライブでした。


サポートのギターがQUATTROの人でした。
QUATTROって世代はTOTALFATやグドモと同じなのにこういうトコにも顔出してて変わった存在よなぁ


ハンバートハンバート

ミサワホームの曲ではじまったハンバートハンバート
を聴きながらサルサ&チップス。天国であります

マイペースな進行でほんのり。歌はホンモノ。
自由気ままにお客様を巻き込むライブとしては100点満点中300点な良い空気を作ってました~。斜面になって見やすいのでいつもやってるアルプス一万尺を客のど真ん中でやるのが映えたなぁ。


生の「おなじ話」を聴きながら、ステージの後ろには六甲山カンツリーハウスで遊んでる家族連れが歩いてるのが見える。……素敵な風景すぎてガチ泣きしそうになりました。



トリ前にタコライス〜。音楽だけでなく食も貪欲になった結果、一番右の店の料理コンプしてしまいました(笑)
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CARAVAN

ROKKO SUNではミスター霧男として愛されてる(?)CARAVAN。
しかし、この日はずっと晴れてました。
さすがに今年こそ晴れたなかのライブになるか……と思いきや一曲目がはじまったら山の奥から霧が狙ったようにやってきて客席で大爆笑が起こってました(笑)
本気でイベント側が超大量のスモーク焚いてると思ったくらいにタイミングが完璧(笑)まるでコント;


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そして霧が濃くなればなるほどノッてくるCARAVANのライブがこれまた素晴らしくて~。優しくも力強いメロディがグッときて見事なトリでした。


ベースの女性が佇まいカッコイイなぁと思ってたら元RIZEのTOKIEさんだった!


竹内琢也

クロージングDJ・竹内琢也さんfrom FM802

「デイ・ドリーム・ビリーバー (日本語ver)」で始まって、くるりの「ワンダーフォーゲル(リミックス)」を経てのスペアザ締め。4曲と短いけど最高の選曲やった!
なにげにこの時間がROKKO SUN MUSICで一番好きかもしれません。
アフター感、音楽好きが集まってる感がめっちゃある!


しかしROKKO SUN MUSICとスペアザの相性は抜群だなぁ!あの音色が聴こえてきた時にパズルのピースがハマるようでめっちゃテンションあがる




大人しいアクトが多かった2015のROKKO SUN。ゆったりと良い感じに飲めた~。
何度もドリンク買いに行ってたらCARAVANの頃には店のお姉さんに顔覚えられました(笑)これ以降フェスでいつも挨拶することに;


もしかしたらROKKO SUN MUSICって日本で一番良いシチュエーションのフェスかもしれない。
フジよりもTAICOよりも良い景色。ステージ後ろに見える六甲山の斜面が大好きです!


GREENSの代表的なフェスと言えばRUSHBALL。どっかのインタビューで「RUSHはフェスよりライブハウスの延長」と言っててアトラクション/ギミックを詰め込むよりライムテーブルとライブで語る真面目な印象がある。OTODAMAとも対比しちゃうし。


でもRUSH以外に目を向けるとROKKO SUN MUSICみたいなフェス、じゅんれい!みたいな変なイベント、RUSHツイッターの暴走……と実はかなり人間味のあるイベンターだよなぁ、としみじみ思いました。

2015/07/10 GOMA、BAGDAD CAFE THE trench town @ CONPASS

GOMA

GOMAさんのソロ。

DJをしながらディジリドゥを重ねてくダンサブルなスタイル。
かっちりしたテクノサウンドにうねるディジュリドゥがかけあってめちゃくちゃカッコいい!


去年のフジロックでも同じスタイルではありましたが、やってることは少し違う。もっとDJ色が強くなってた。
事故後のGOMAさんがどんどん新しいことしてるってのが純粋に嬉しい。
最後はBASEMENT JAXXの「Power to the People」かけてった!事故後にリリースされた曲ですよ!


あと麦わら帽子が似合ってたなぁ。


BAGDAD CAFE THE trench town

どれだけ革新的か/オリジナリティか……とかの前にただただキモチいいレゲェ/スカってのがあります。ただただ温かくなる良い大阪感。シアワセや〜。


BAGDAD見るのまだ3回目。CDも持ってないけど色んな曲に反応して……びっちり曲が脳に刻まれてたなぁ。良いバンドだ。


ライブ中、お客さんが会話することもなく、ゆとりあるスペースで気持ちよさそうに揺れて踊ってる人がいっぱいいる、って状況は最高だと思います。この日のBAGDADの後方はまさにそんな感じでたまらんかった!



スカは酒が進みまくるわー。普通に飲みすぎました。シアワセ〜

2015/07/08 SAKANAMON @ BIGCAT

SAKANAMONのレコ発ツアー。3rd『あくたもくた』が今年のベスト3には入りそうな勢いで良作なので楽しみにしてました!



会場に到着すると……客層が若い!あれ、もしかして客のなかで自分が一番歳上なんじゃ……。





頭が一番好きな「ケセラセラ」でめちゃくちゃテンションがアガった!まさか最初とはー。
3rdの曲はライブで聴いてもやっぱ良い曲だらけ。
ベースの森野さんはPVメイキング映像みてると大人しいタイプかと思いきや、ライブ中のパフォは主張しまくり。MCもメインの勢いで喋るし結構前に出るタイプなのね。なのにメンバーからは暗いキャラで弄られてたけど(笑)


爽やかに聴かせるロックから頭振りたくなる激しいロック…となんでもござれ。「TACHNOMUSIC」の意外な再現方法、各曲のコール&レスポンスで工夫したり、ダンスチューンをノンストップで繋げたり……もちろんセトリの流れ考えられてて、とても練られてるライブで面白かったで面白かった。


旧曲もけっこうアリでボリューム満点。「ミュージックプランクトン」のイントロが異常なほどカッコよかった!大好きな「TOWER」と「爆弾魔」もやってくれて満足!




藤森さんのギターが意外とテクニシャンでした。歌いながらさりげなく細かいギターフレーズを入れてくる。
ドラムは上手いんだけど曲によってはちょい迫力不足かなぁってとこがあったかも。
全体としては演奏力より楽曲の良さとライブ構成のうまさで楽しませてくれた部分がデカいかも。




本編最後「TSUMANNE」での「つまんねぇよ!」のシンガロングは「シネ!」や「ファック!」以上にスカッと気持ちが開放される感覚がありました。”あ、こんな言葉が言いたかったんだ”って一般日本人な自分の中での発見があって……その新境地を開いた感覚になんか泣きそうになりました。




SAKANAMONはロックバンドだけどJ-POPの”なんでもあり”なテイストを今の日本で一番モノにしてるバンドなのかも。古き良きバラエティ豊かなバンド達を思い出させてくれる。19とかでもアルバムに色んなタイプの曲入ってたもんなぁ、とか。