soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2018/04/26 Four tet @ 梅田クアトロ

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フロアの中央にステージ。会場の4隅にスピーカー。ライティング/VJ・ゼロ。ってなスペシャルライブでした。
(本来の)ステージから見ることもできて、CONPASSでのNetworksみたいだったなぁ。

テージからの景色も気になるけど……ドリンク買いに移動したい気持ちもある。ぐぬぬ、どうするか……と悩んだか結果正面の右斜前の場所を確保。


これが大失敗!
見る位置完全に間違えた!すぐ後ろにある一つのスピーカーの音しかほぼ聴こえなかった〜。4隅のスピーカーの音が均等に聴こえる2階の中央が正解やったんやろなー。
……ゆえに音はけっこう荒かったです。
フォークトロニカの繊細さは感じられなかったけど、代わりにガンガン踊らせる曲は迫力あった!周りもめっちゃ踊ってたし〜。




曲を繋げることは重視せずにしっかり曲やるタイプのライブ。新譜中心かな?
リアルタイムでのアレンジも多かったです。


新譜で一番好きな「SW9 9SL」もやってくれた。この曲は踊れる!


20分ある「Morning Side」をフルでやってくれたり。新譜の「Scientists」から大好きな「Ocoras」にめっちゃカッコよく繋げてくれたり……過去曲もウホーってな選曲でありました。


ライブな選曲でありながら会場の空気は良い意味でクラブ。
ステージブースが真ん中にあるので対角線上の客が、盛り上がったり浸ったりしてるのが見える。それが気持ちよさそうで良かったです。
ブースの後方は浸ってる真髄なファンが、2Fには盛り上がり手を掲げるファンが、(本来の)ステージの上でも気持ちよさそうに踊ってる。いい空間だったなぁ。


自分の属するブース前方はちょい盛り上がりすぎなトコはあったかな;
ノリがFour tetライブらしくない外国人もいたし……。





Four tetはライブ中はめっちゃ真顔でプレイ。顔の彫りが濃いから怖い;
終わったら優しい笑顔。いままで真顔だったぶんコロっとやられそうになりました(笑)


ライブ自体は良い曲をしっかり良い音で鳴らす、って感じでそこまでの驚きや音源以上の興奮は起こりませんでした。
なのでブースを囲んで、4つのスピーカーからの音を楽しむって”環境”が今日のライブの醍醐味だったかな。
もちろん皆が踊って盛り上がってる”空気”、”熱気”も。



'12年エレグラFour tetは自分に”DJとはなんぞや”を教えてくれた素晴らしい”DJの流れ”のプレイでした。
Orbitalの熱気をアンビエントで休憩させながら最終的にガバキックも鳴り出す爆盛り上げに自然に戻す。
しかし今日のライブはDJな流れがほぼ重要視されてなかった(notノンストッ)てのは興味深い。


2018/04/22 Rude Bones、Doberman、OVERLIMIT、Rude Stompers、DJ なまこ @ Pangea

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初RUDE!高校から聴いてたから……何年越しのライブやろう?


転換ではDJが爆音でスカを流している。みんな踊ってて良い雰囲気だったなぁ。
「いかれたBABY」のスカ・カバーが最高でありました!
しゃべりまくる関西スカらしいDJで、今日がRUDE BONES25周年&リリースツアーのスペシャルな夜だ!って暖め続けてくれた~

Rude Stomper

BPMが速いネオスカでいきなり楽しすぎる!根っからのスカ好き達の盛り上がりがスゴイ!


パンク/ハードコアではなくスカの速さ=楽しさで満ち溢れておりました。勢いで場を楽しくさせちゃう感じ。


速い曲ばかりが続くのでちょい飽きるトコもあるかな?でも開始からパーっと楽しい気分にさせてもらいました~。


OVER LIMIT

名前はよく見るけどライブを見るのは初。メロコア寄りのブラス隊無しスカパンク
結成20周年らしいけど曲のスピード、垢抜けたメロディ、見た目…とかなり若々しい雰囲気でした。


DOBERMAN

貫禄のライブ。客が大興奮のなかでライブ……ってよりホームで迎え入れられてのライブって感じでありました。


最初はエンジン温めてる感じあったけど「Bella Ciao」あたりからバンドも客も熱気ムンムン・モードに。
「紅い太陽」でフロアもはっちゃけスカダンスでもッシュしまくり。楽しかった~。


ケンヂさんの怪しい空気がやっぱ最高。アコーディオンで溜めまくってたら客から”ケンちゃーーん!”、”あとひと押しだよー!”ってヤジが飛びまくるの面白かった(笑)



Rude Bones

Rude Bones。やっと見れた!大阪に来るのは4~5年ぶりだそうな。少し歳をとったスカ好き達が全力で楽しめるスカコアでありました。BPMがちょうど踊りやすい速さ!





演奏は安定して上手い!ギターの音が小さめだったのが残念だったかなぁ。ソロとかちょい聴きとりにくかった。
OKAWAさんの声も健在。がっつりダミ声な音源に比べてライブだとクリアな感じに聴こえました。




リリースツアーってことで新譜中心。プラス過去曲でも大好きな「Always praying for you」とか代表曲をやってくれたのは嬉しかったなぁ!


新譜からは音源でも大好きな「you by my side」が最高でありました。中速のスカチューン。この曲にしっかり反応して踊り出す客層が最高やー。
あと「Stand up & Shout」のガン!ガーン!ってくるサビも気持ちいい。


あ、あとThe Specialsの「Little Bitch」のカバー演ってくれたのは嬉しい予想外!まさかやるとは思ってなかったのでブチ上がった!


自分のスペースで自由に踊りまくれたのが最高でありました。
あんな開放感あふれて踊ったのは久しぶりだなぁ。


2018/04/21 GRMLN、LADY FLASH、Dr.Snaxx、The Fax @ 難波ベアーズ

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LADY FLASH

初見。めっちゃイイじゃないですか!



ギター(男)、ベース(女)、ギター&キーボード(女)、ドラム(男)の男女混合バンド。ボーカルはドラム以外の3人が誰でもメインでいけるみたい。


ギターポップ、パンク色強め。もっとアンニュイ系ニューウェーブっぽいかと思ってたけど、かんなりの勢い&青さ&エモさありました。


音が荒いドラム、ノイズ状態のギター、キュピーンと鳴る高音ギター。良い感じに音が荒い!
女性ギターは演奏がかなり上手くて、高速ピロピロフレーズを安定して弾いてました。
男性ギターはアクションがエモくて熱い!


メロディは甘酸っぱくて、それをパワーいっぱいのサウンドに乗ってやるもんだからちょい泣きそうになりましたよ?
and summer clubからサーフ感を減らして、ニューウェーブ色をちょい足した感じ。
スピードはLADY FLASHのが速いかな?


Dr.Snaxx

こちらもめっちゃ良かった!!


ハードコアだけどめっちゃポジティブ。メジャーコードとか、明るいメロディとかじゃなくて空気がポジ。pennywise的といいますか。
しっかりハードコアしてるのに会場が笑顔でいっぱいになる感じ。いいですな!


3ギター、ベース、ボーカル、ドラムの編成。
3人もギターいるんか?ってなサウンドなんだけど、ステージ的には映えるなぁ。
各ギターのアクションは少なめ。(女性のベースはけっこう動いてた)。堂々と立ってる4人。その真ん中にアクション激しいボーカル。この絵面は素晴らしい。


上手内側のギターが身体全体ではなく、ストロークの手の動きで魅せる感じが好きでした。その動きいる?ってな癖のある手の動きがたまらない!


バンド全体の音はクソ速いビートからヘビィロック的な中速グルーブまでやりこなす。
リフがいちいちカッコよくてすべてに相当な切れ味がありました!


全員で叫ぶロックな場面は血が沸きだつ。
4人がワンフレーズごと弾いてく展開はカッコよすぎて泣きそうになりました。3ギターをフル活用してる。


パワーで虜にしちゃうのはSODA!に近いかも。
MCも浅野忠信並に面白かった(笑)
あと途中で脱いだドラムが良い身体。アレ目指したいな……


The Fax

ギター&ドラムの女性二人組。元々3人だったんかな?
ベースやシンセ音源を同期させての演奏でした。


ドラムがめっちゃシャープで気持ちよかった~。
基本はギターポップなんだけど、ギターがたまにやってたファンクなカッティングが好みでした。
ギターのジャギジャギ!とスネアのカカカン!が合うのが快感。

GRMLN

カリフォルニア在住の日系・GRMLN。いまは日本に住んでる?


見るのは2回目。あいかわらずデカイ!2m10cmはあるんじゃなかろうか。



サポートにKK MANGAのドラムとアンサマのトキヨさん(今回はベース担当)。
おとなしめの新譜通りに引きの部分が前にでたライブ。
パンク/ギターポップな勢いでぶっ飛んでた前回に比べるとだいぶ落ち着いてたかな?


でも「Teenage Rhythm」などのかっ飛ばしチューンもしっかり演奏してくれました。
KK MANGAのたどたどしいドラムがええんよなぁ。アレが青臭い勢いを作ってる。
トキヨさんは堅実なベースプレイって感じでありました。


衝撃とユース度は前回が上……だけど十分に楽しめ!
アンコールは2回目の「Teenage Rhythm」。軽くモッシュも起こったりでヤンチャな盛り上がりを見せておりました。


今回はLADY FLASHとDr.Snaxxが持っていった感じかなー。


2018/04/20 never young beach @ なんばHatch

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ネバヤンのワンマン。よかったー!
やっぱ酒が合うハッピーミュージックだ!


音もMCも人も良い感じにユルいライブでした。
前半は特にユルく。中盤から盛り上げて、終盤は楽しさ爆発!
歌詞も良いバンドだけども、ライブはまずなにより音の楽しさが前に出るなぁ。




安倍さんを中心にメンバー全員のMCがユルいユルい。スカしてるってより低血圧;
盛り上がって前に出てきたギターが安倍さんの飲み物を倒してエフェクターにブシャー。続けてやるはずの曲が中断したり……とおもしろハプニングが幾度かありました(笑)


ドラムはタイト。特にハイハットとバスドラが特徴的な曲は的確にそこを聴かせてくれる。
ギターは音源だと弾きまくってるなー、って印象だけどライブでは曲全体のユルムードに溶け込んでます。良い意味で。


SPICEでの安倍さん弾き語りで披露してた新曲のバンドverも。今までと違う渋さなアレンジ。
新曲をやる前の“歌いたいことはちゃんと歌うし、俺たちは音楽で表現していく”って言葉はグッときました。この人たちは信じられるな。


終盤は「fam fam」「別れの歌」でぶちアガって最高でしたー。過度なパーティ感ではなく楽しさと人間味でアゲてった感じ。ちょい泣きそうになりました。


“いつかまた会えたら
聴いてはくれないか
陽気な歌でもうたうから
愛していたよ〜♪”


ネバヤンの客のノリもDYGLあたりのようにユルく渋い洋楽的ロックのノリ方がわからないって感じした。終盤は盛り上がってたけども。


ワンマンでこうとなると……TAICO、サマソニできっとぶち上がった現場が出来上がると思うと楽しみになってくる。
こんがりおんがく祭の時は最高だったなぁ。


(後日、TAICOでホント最高な大盛り上がり空間ができておりました)


2018/04/16 DMBQ、YPY、MSHR @ CONPASS

MSHR、DMBQ、YPY。3組み並ぶと暗号みたいだ(笑)

YPY

ボコボコデュクデュクと普通じゃない音が集合。でもしっかり浸れるし踊れる。
ビートが"ビート"というより"心臓音"みたいでした。音が生命体のよう。


CONPASSの後方スピーカーもフルに使ってたので、場所によって全然聴こえ方が違う。Geistの影響かあるのか、それもと前からやってたのに自分が気付かなかっただけか……。


MSHR

アメリカの超実験的パフォーマンス・男女デュオ。


ラクタの山みたいな自作シンセでのノイズ系ライブ。
光センサーで音を出してて、電球を激しく点滅させてモジュラーシンセのようなキュキュキュ音を出してました。
音自体も電球のような丸みがあってどこかかわいらしい。ノイズなのに危険なムードがありませんでした。


中盤から伊東篤宏さんのオプトロンを思わせる蛍光灯/フラッシュか登場。
光の強さで音が変わるのだろうか?爆発音のようなものすごい音がしてました。
連続フラッシュは音のマッサージのような気持ちよさ。視覚も聴覚も快感に直通するライブのピークでした。


最後はお互いが触るとシンセの音が変わる摩訶不思議なギミックを披露。
床に鉄板を敷いてたから身体を通して……ってことかな?
E.T.を思わせる宇宙人の交信みたいなパフォが面白い。




何が起こってるかよくわからないけど、なんだか面白かった!
どうなってるんだろう?とワクワクする好奇心への刺激。
わかんなくてもいいや!とノリノリになる聴覚と視覚の面白さ。
楽しいライブ体験でした〜


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DMBQ

50分ほどのコンパクトな時間でロック:ドローンが3:7のバランスでまとまった、収まりのいいライブでした。熱気は突き抜けまくってたけど!


ノーMC。
ロックな部分も切れ味より音の粒子の固まりな側面が強く出てた気がします。


フロアはステージに詰め寄るより、自分たちのスペースで好き放題に踊ってた。ハッピーフリーキーなロック空間で……楽しかった〜!
こういう空気のなかでの和田さんの変顔からの連打は盛り上がるな!


空中ドラム無し。
ドラムタワーもサッと組み立てバカーン!とドロップキック。スピーディーでこれもまた良し!


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2018/04/14 Nick Moon インストア @ タワーレコード茶屋町店

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KYTEのボーカル、ニック・ムーンのインストア・ライブへ行ってきました―。
なにやらほぼ日本在住みたいなことになってるそうですね。



とにかくライブの評判が悪かったKYTE
歌の不安定さは相変わらずだけど、トラックの安定感は確実にバンドより上(そりゃDTMだから当然だけども)


マイクに口を押し付けるのとか、声の強弱が効きすぎてうまく聴きとりにくいのはKYTE時代から変わってないなぁ。もはやなんか嬉しい。


ルーパーやエフェクタでアレンジを加えながらのライブでよかったー。
大阪では単独ライブしないんかなぁ。ZEPPサイズよりCONPASSぐらいの大きさハコでじっくり聴いてみたいライブでした。



あとアラサーとは思えない可愛らしい笑顔だった;


2018/04/10 LANY @ 梅田クアトロ

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サマソニにも出演した男性3人組のロック meets エレクトロR&B・ユニット
サウンドが好きなのでライブに行ってきたのですが……こんなにアイドル的な人気だったとは!?


女性客9割。
ボーカルがひとつ動けば"キャー!!"とここまで黄色い声援があがるライブは人生で何度目だろう;
女性客が多いとは思ってたけどここまでとはー。




曲はthe 1975のロック成分を薄めた感じ。クオリティも負けてない。




ボーカルは普通に歌が上手い。ギターやキーボードの演奏力はそんなに……だったかな;
スター性は凄かったです。長身。自信満々の甘いフェイス。少しづつはだけていく黒シャツ……そりゃキャーキャーなります。俺もなりそうだった。


ドラムは粒の細かいビート+パッド多様で未来的なドラム。
音源ではシンセかな?と思ってたフレーズもパッドで叩いてたりして、一人でトラックのリズムからウワモノまで全部やってしまう場面もありました。すごいな。
16ビートのハイハットの1音だけ目立たせたりとかなり器用。見ごたえある!


オサレ&ムーディーさ保ちながら、ポップネスが効いた曲で盛り上げてくる。中盤は静かに。後半はエモくアプローチしてきました。
ポストロック/音響派的なアプローチは思ってたほどなかった。でもやろうと思えばいつでも出来そうだなぁ。


「Good Girls」とか「Where the hell are my friends」とか"California"が歌詞に出てくることが多いんだけど、この"キャリフォルニィヤッ"の発音がめちゃくちゃ気持ちいい!耳と脳が浄化されるアクセントでした~。