soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

frontline edit ver2 / east breaks in thousand

オリジナル+アレンジの7曲入りEP。


ブレイクビーツが暴れまわるブレイクコア/ドラムンです。
ウワモノはピアノのみだったりとシンプル。その後ろを騒がしいブレイクビーツが暴走。ブレイクビーツは篭った音が多く、ともすればノイズ一歩手前まで”ブレイク”してる。
超攻撃的なリズムは文句無しにカッコイイ。歌うかのように自由自在にリズムを刻みます。
シンプルなウワモノに壊れブレイクビーツの構成ばかりでワンパターンとも言えますがクオリティはかなり高い。


①チープなシンセのブレイクコア。2:30からの「これでもか」というまでのこねくりまわしたリズムが耳に残る。
②「you(ひぐらし)」のアレンジ。原曲に忠実なピアノの後ろを激しいブレイクビーツが走る。4つ打ちと一緒にブレイクビーツが音圧を上げていくラストが強烈。
⑤「君を乗せて(ラ○ュタ)」のアレンジ。基本は変わることなく原曲メロをピアノで奏でるブレイクコア
⑥穏やかな音色とシンプルなロック系ドラムで締め……かと思いきや結局最後もビートが暴れだす。ほかの曲に比べるとブレイクビーツの音がクリアな気がする。


ブレイクビーツがあれば他は無くてもいいじゃん」と言わんばかりに、ガシガシズコズコと打ち鳴らされまくるブレイクビーツで魅せるある意味フェチな一枚。
激しいブレイクビーツに目が無いという人にオススメ。

Anima Breaks E.P / east breaks in thousand

4曲入りアレンジEP。出展元はAirロックマン2、ひぐらしフロントミッション1。


前作に引き続きブレイクコア・アレンジ。シンプルなウワモノに激しいブレイクビーツの組み合わせ。
ワンパターンのようで前作から結構変わってる。
まずウワモノの(音/展開の)質が上がりました。今まではウワモノとブレイクビーツが分離してる感じでしたが今作ではしっかりとふたつが溶け合ってる。
次に、ブレイクビーツの音がとてもクリアになった。一つ一つの音がしっかり聴こえるようになったので聴き心地はアップ。
そして、リズムがドラマティックになったような気がします。「怒り」「暴れる」以外の感情が篭ってきた。さながら柏倉隆史toe)のドラムのよう。
またシンプルなウワモノ+ブレイクビーツというのは全曲共通してるものの、テンポを変えたり、癒し要素を入れたり、パーカスを入れたりと曲ごとにしっかりした個性が出てきているのも一歩前進してる。
ブレイクビーツのカッコよさは前作で証明済み。今作では更に楽曲全体が洗練されてきております。良作!


①「夏影(AIR)」アレンジ。ピアノとストリングスのみで原曲フレーズをなぞり、それに合わせて鋭いブレイクビーツが鳴り響く。ドラマティックと言える位に展開するリズムは文句無しにカッコイイ。超良アレンジ!
②「パスワード(ロックマン2)」。チープなシンセに合わせてリズム無視のブレイクビーツ。テンポ遅めで他の曲とはリズムの刻み方がまた違った感じ。聴いてる感覚はエレクトロニカに近い。
③「you(ひぐらし)」アレンジ。ピアノ+ブレイクビーツとここまでは前作のyouアレンジと一緒なんですが、今作はさらにストリングスとトークドラム(?)の乱打も追加。また違った印象を受けます。個人的にはこっちのほうが好き。
④「Within Living Memory(FM1)」アレンジ。ローテンポの癒しインストで始まって、後半に待ってました壊れブレイクビーツ。穏やか且つエモーショナルに締めてくれます。


聴きやすくてクールなブレイクコアCD。
名フレーズと壊れブレイクビーツが融合した①③は本当にカッコイイ。同人界隈のブレイクコア/ドラムンのなかではいま一番の期待株だと思います。とにかく「もっとカッコイイブレイクビーツを!」と芯にあるものが徹底しているので聴いてて気持ち良い。