soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

SPY/コウ・ファクトリー

雑誌テックウィンのゲームコンテスト「コンテストパーク」通称「コンパク」で見事プラチナを獲得したゲーム。RPGツクール作品ですがよくある戦闘を主にしたファンタジーモノではありません。自国と睨み合っている敵国に侵攻の意思があるかスパイとして敵国に乗り込んで新聞記者に扮して情報を集めるのが目的。マルチエンドで1プレイ時間は加速器を使って7時間程。立ち絵にオリ絵を使っています。作品の雰囲気にあってた。


記者として記事のネタ集め→記事を書くルーチンを繰り返しながら、同時に人脈を作って軍に関する情報を引き出すのが基本進行になります。
記事を書くのにあまり楽しさを感じられなかったので、前半はあまり楽しめませんでした。人脈を作っていくのも、漠然と交流が増えていくのでいまいち何をすればいいのかわからずあまりゲームに入り込めませんでした。
そんな状態が4時間ほど続いてやめようかとも思いましたがここまでやってやめるのもなんだかなぁと思いプレイ続行。次第に記者よりスパイとしての行動が主になってきて面白さが格段にアップ。誰からどういう情報を得ればいいのかなど目的が明確になってきてプレイのしがいが出てきました。それまでのプレイ時間が長い分キャラへの愛着も付いてきてる。
なんとかEDまで行きましたがあっさりしていてちょっと拍子抜け。


不満点(というか自分に合わなかった点)を挙げると:

  • やり始めは何をすればいいかわからなかった。なんとなく記事を書き続けていた感じだった
  • ストーリーが主人公はあくまでも国のスパイとして描かれていたので戦争はバックで動いていた。主人公は情報を送るだけで大きな事件に巻き込まれるわけでもなく淡々と進んだ。
  • 書いた記事を読むコマンドがレポートウインドウの下の方にあるので、いちいち読むのがめんどくさい。また記事の表示されるウィンドウが小さくて読みにくかった。記事を書くことに面白さが見出せなかった要因かも。
  • EDがかなりあっさりしている
  • 1プレイに時間がかかるのでマルチエンドなのに繰り返しプレイする気になれない。セーブしておいたら違うルートにすんなり入れる仕様でもないし。


一つ目は自分のプレイの仕方、ゲームの好みが大きく関係してるかもしれません。
それ以下は完全自分の好みによるものです。最後のはゲームを消化することが目的になってますしね。
ちなみに自分がみたEDはgoodED。他のエピソードは少々卑怯な手を使って見てたり。


前半のだるさというか漠然とプレイしている時がかなりつらかった。後半も盛り上がったけど不完全燃焼でした。アイディアは面白いし、細部まで行き届いた作りこみはすごいですが今ひとつ自分には合わなかったようです。