soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

Family/Polaris

Fishmansのベースがいるポラリスの2nd。ゆったりとした、温かさに溢れた傑作ポップアルバム。ボーカルはノビノビしていてかなり癖があります。ドラムはゆったりしていながらもテクニシャン。ベースはかなり変態的なのになぜか曲に溶け込んでる。ギターと多様されるピアノやストリングスが涙を誘います。曲は6〜8分あたりが多い。


ギターアルペジオとアカペラで始まる①から子守唄のような優しさに溢れています。ゆったりとしたAメロにムーグシンセが泣きを誘うサビ。いきなり泣かされます。女性VO.がハモる所は鳥肌物。②は人生の中でベスト⑩には入るであろう名曲。ブラジリアン系のドラム、変態的なのに違和感なく曲になじんでるベース、クラムボンのミトによる涙腺緩ませまくりのピアノとコーラス、温かいギターとメロディ、そしてポジティブな歌詞。ホントに心温まる名曲。聴いたことない人はシングルでもいいので聴いてみてください。
③はブラジリアン色のドラムが良い味だしてるゆったりポップ④はアルペジオによる温かいインタルード。。①からここまでの流れはホントにやばい。
ここからギターの弾き語り⑤はあまり好きじゃなかったり。自然と体が動く⑥は好き。⑦〜⑨は3曲で1セット。ふわふわしたインタルード⑦→アルバムでは異質なノらせるギターとテンポの速いドラムにSEを重ねて徐々にテンションアップ。ラストで宇宙に飛び出したように開放感溢れたフレーズ。→アルバムで唯一のテンポの速いヴォーカル曲⑧。なんで曲に溶け込めるのかわからない変体ベースにトリッキーなドラム、そして意味深な歌詞が合わさってアップテンポなのにやはり温かい曲に。⑩はアコギとストリングの絡みが絶妙なアルバムでもっとも聴きやすいメロディのポップソング。儚い歌詞(ほとんど理解してないけど)と曲が相まって泣けます。ゆったりとしたギターアルペジオ⑪で締め。


なんども言ってますがホントに温かいアルバム。母胎の中にいるかのような包容感。悲しいワケでも、儚いわけでもなく温かさに泣かされます。
アルバム全体としては⑤のせいで流れが微妙、インタルードが多いので⑤を抜くと(ぉ)ボーカル曲が6曲しかないなど不満点もあります。
でも①②③⑩はこの4曲のために買ってもいいというぐらい名曲。癒してくれる温かい曲が聴きたい人にオススメ。ドーンと来る良さより、ジワジワと染み渡るアルバムです。

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Polaris

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