soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

魔法使いの見た夢 体験版 Ver0.90/Project Lips

■あらすじ■

幼くして謎の老人から魔法の力を授かった如月勇。彼は悪を倒したいという想いを胸に秘めていたが、結局その魔法を使う機会に恵まれることはなかった。

そうして現在。ごく普通に成長し青年となった勇は、ある日、行き倒れの美少女を助けることに。彼女の名はミカエル。悲しい運命を持つ魔法使いだった。

そこから少しづつ侵食してゆく非日常。少女を追うようにして来訪する魔法使い。勇の気付かぬうちに望まぬうちに、混沌とした戦いがすぐ近くまで迫っていた。
(↑HPから引用)


一般向けノベルゲームの体験版。プレイ時間はHPには1時間〜1時間半となっていましたが自分は2時間ちょっとかかりました。読むの遅い?


プレイ環境はオーソドックスな吉里吉里製ノベル+α。自分が一番こだわる文字スピードもちゃんと変更可能。その他細かい所に気が配っておりプレイしやすいです。
絵は絵買いをしたくなるような絵柄ではありませんが、一見してキャラの特徴がわかる的を得たキャラデザです。地味目な人間キャラに比べ凶悪なモンスター(悪魔)の絵は迫力がある。自分は大丈夫でしたが人によっては舞台である「現代の日本」から浮いてるキャラデザが気になるかも。
背景はオリジナルと素材を使用。不良が溜まりやすいという設定の公園(背景自体は素材集から)が綺麗過ぎる気もしますが全体的にはなんら問題ないレベル。BGMは曲の質、使い時とも上手い。どうでもいい事ですが、一部のBGMに「菊次郎の夏」の『summer』と「カナリア」の『カナリア』に似たフレーズがありつい反応してしまう。ホントにどうでもいいですね。


ストーリーは読みやすく、ドンドン進められます。やっていることは能力バトルなんですが異能者達が伝奇モノによくある「○○の血筋」とかではなく魔法使いなんで新鮮。同じく文章も伝奇モノに多い装飾だらけ短い文の連発などは使わない読みやすいストレートな文。キャラがきちんと立っているのもマル。
魔法使いという設定や物分りが良いキャラ達は人によっては子供向けっぽく感じるかもしれません。自分もIMPO(意味はプレイしたらわかります)が少し子供っぽいかなと感じました。
少年マンガを読んでいるようなプレイ感覚です。こういった能力バトルモノってありそうで意外に無かったタイプかも。その少年マンガらしさをどう感じるかは人によってそれぞれでしょう。


これは!と目を惹きつけられるような要素があるわけではないのですが、堅実な面白さあります。
小難しい装飾文や奥深い設定などの小手先を使わずに真っ向からストーリーの面白さで勝負してくれそうです。やりようによってはかなり楽しめるゲームになるのでは。ポテンシャルは高いと思う。逆に、もし、ストーリーがイマイチだと丁寧に作られたゲームぐらいの評価になってしまうかも。なかなか完成しないという事もなさそうだし完成版に期待です。




長々と書いたわりには相変わらず中身無いなぁ。思ってる事がイマイチ書き表せなかった気がする。