soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

神様ノ子守唄-ツギハギ殺人事件-/熊月温泉

ノベルゲーム。一見タイトルを見るとミステリーのようですが、実際は全然ミステリーしてません。つまりはネウロのようなモノ。


システムはオーソドックスなノベルのモノ。メニューバーにある、文字速度変更もBGM調整も全く利かないのはちょっと不便。
絵が綺麗です。フリーの中ではかなり上のレベルではないでしょうか。
BGMは普通かな。特に印象に残る曲は無かった。


ストーリーは前述したようにミステリーの皮を被ったコメディ(?)。なんたって主人公に絶対に外れない勘という能力が備わってるんで推理物が成り立つはずはありません。
前半〜中盤は本格的な推理は無いにしろ味のあるキャラ同士の会話が面白くそれなりにのめり込めるのですが、終盤でぶっ飛んだ展開になってついていけませんでした。
本格的な推理物はハナから期待してなかったけどこのオチはなんだかなぁ。
良かった点はキャラが良い味を出している点。特にヒロイン洋子を含むドタバタ3人娘は各々がすごく良いキャラしてる。この3人が絡んでくる会話が楽しいです。


追加パッチとしておまけシナリオが公開されています。俺は本編よりこっちの方が楽しめました。
ドタバタパロディの「なのこいぢり」は各キャラの特徴を上手く生かしていて面白い。
シリアスな「紫陽花散歌」も楽しめました。こっちの方が本編より主人公の能力を生かせている気がする。


本編はイマイチでしたがおまけシナリオは間違いなく良作。まぁ、おまけシナリオが面白いのはきちんと本編でキャラ像が作られているからなので本編が無駄なわけではありません。
3人娘をメインにしたコメディとか出ないかなぁ。