soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

C70 その3 LunA SymphoNica / Pizzicato Strings

ボーカル曲を5曲含む全8曲のオリジナル。
ノリ重視では無く、キレイなメロディの大人しい曲が多いです。
伝奇モノにありそうな雰囲気かな。エスニックなようで、西欧的でもあり。う〜ん。うまく表現できる言葉が思いつかないので興味をもたれた方はHPにて視聴するのが一番かと。
ボーカルは女性が二人いてどちらも上手です。
やなぎなぎさんはこのCDを聞く前から興味があったボーカルさん。良い声をされてます。元気の無い坂本真綾みたい(ある失礼)。
二人とも声が良く、音程も取れているようですが、表現力や感情の込め方はあと一歩と感じました。歌詞がストーリー調になっているのでもう少し表現力が欲しいところ。普段はこんなこと気にならないんだけど、声が気に入ったから次のレベルを期待してしまうのだろうか?


次は曲自体の感想。
インスト曲はキレイなメロディで印象に残るフレーズも多く、なかなかです。⑦のエスニック調のフレーズが気に入った。
ボーカル曲も悪く無い。歌は上手いしメロディも良い。
しかし一曲の中に起伏が無く、一本調子な所があるかもしれません。
個々のフレーズは独特で面白いのに曲があまり印象に残りません。ボーカルさんの表現力が気になったのはこのことからか?
インパクトのある曲が少ないのは、遠慮しているからか、大きな音で曲の雰囲気を壊すのがイヤなのか。もっと大袈裟な音作りをしても良いと思うんだけど。
まぁ、そういう曲を作りたいわけじゃないという場合もありますね。


曲が印象に残りにくいということから「コレ」というお気に入りは無いかな。あえて言うなら②と⑧のサビが好き。


全体的にレベルは高いと思うのですが、何か足りない感じ。聴いてる時は良いフレーズだなぁと思って聴けるのに、CD全体を終わった後に残るモノが少ない。
ポテンシャルはかなり高いと思います。この路線のオリジナルボーカル曲が増えてきているので、埋もれないよう頑張って欲しい所(今後ボーカル曲をやるのかは知りませんが)。成長が楽しみだ。