soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

C70その20 Mechanized Emotion & (the middle of) Nowhere / PHOENIX Project & SEPIA-SIS

Mechanized Emotion / PHOENIX Project

アレンジ、オリジナル混同のオールボーカル曲CD。
同人では珍しい男性ボーカルです。歌っているのはPHOENIX Projectの中の人である、ゆうさん本人。


曲はバンドサウンド。パンク・メロコアあたりの音が中心。勢いがあって好きなタイプの曲調です。音が良い感じに荒々しいのがグッド。
熱くて良い声です。曲のアレンジにあってる声です。サビで声質が変わるのが特徴的。いままで聴いてきた同人CDの男ボーカルの中で一番好きかも。大人しい曲だと音をはずしているのが目立ちますが許容範囲。


まずはアレンジ曲について。
ハルヒの「last my music」と③グリグリの「グリーングリーン」はほぼ原曲どおり。勢いがあって良いです。⑤はFF3から「禁断の地エウレカ」のヘヴィなロックアレンジ。リフがカッコイイ。
⑥はAIRの「鳥の詩」を原曲の爽やかさを残したロックサウンドにアレンジ。サビもキレイに歌い上げています。⑦はハルヒから「god knows…」をほぼ原曲通りに。やっぱり名曲だ。


オリジナルは①と⑨がアコギ曲。メロと歌詞の母音がうまく合っていないような気がします。聴いてて違和感を感じる。曲自体は良い。⑧は青春パンク系の曲。ダミ声で歌っています。メインリフ時の頭にスネアの入るビートが気持ち良い。ラストの⑩はギターが重い暗めのロック。


C70の中でかなり気に入ったCD。同人にはあまり見られない「熱さ」が感じられます。選曲も良いし、文句なしのオススメCDです。
バンドサウンド好きの方ならまず気に入るでしょう。

(the middle of) Nowhere / SEPIA-SIS

硬派なハウス・ミニマルのオリジナルCD。ジャケット、曲名、音とpingさん並の地味さです。


UDシリーズとは比べ物にならないくらいにストイックなクラブサウンドが続きます。レコードのようなノイズのかかった音が特徴的。
派手さは皆無ですが、かなり浸れる。全体に漂うレコードっぽさが最高です。


捨て曲無しの良質CD。フレーズ反復にひたすらリズムな曲が好きな人は絶対気に入ります。