魔法使いの見た夢 / Project Lips

全年齢向けノベルゲーム。プレイ時間は8〜9時間ほど。
■あらすじ■

幼くして謎の老人から魔法の力を授かった如月勇。彼は悪を倒したいという想いを胸に秘めていたが、結局その魔法を使う機会に恵まれることはなかった。
そうして現在。ごく普通に成長し青年となった勇は、ある日、行き倒れの美少女を助けることに。彼女の名はミカエル。悲しい運命を持つ魔法使いだった。
そこから少しづつ侵食してゆく非日常。少女を追うようにして来訪する魔法使い。勇の気付かぬうちに望まぬうちに、混沌とした戦いがすぐ近くまで迫っていた。
(↑HPから引用)


■プレイ環境
基本的なシステム周りやグラフィックについては体験版のレビューを参考にしつつ、グラフィックについてちょこっと付け加え。
絵だけで萌えるような事はありませんでした。表情やポーズが硬いからか?
よく戦闘シーンで二つのCGを左右並べて表示する事がありますが、元々一枚だけで表示するように書かれたCGが使われるため、中途半端にキャラが切れてて変な感じ。
Aルート「start of story」をクリアするとBルート「fulfilled dream」が出現。ルート内でのマルチエンドは無く、選択肢ミスは多くの場合バッドエンドへ直行。自分はことごとく死んだので、選択肢ではセーブする事をオススメします。選択肢自体は少なめ。
全エンドを見ると後日談を見ることができます。見つけづらいのでヒント「CG」。30分間探し回ったorz。


■シナリオ
それでは肝心のストーリーについて。
体験版以降は戦闘の連続。丸一日戦闘が無い日はほとんどありませんでした。
で、その戦闘が「きれいすぎて」イマイチ楽しめなかったです。この能力ならこう戦う、この作戦なら次にこうなる、といった感じの戦闘が説明的な文章を多用して進められるので熱さが足りなかった。予定調和な戦いという印象。
戦闘開始→逃走のパターンが多いのも気になった。何度も繰り返されるとちょっとうんざりかな。
ミカエルと主人公のラブラブっぷりが主な日常は、可も無く不可も無くといった所。あんまり好き好きオーラが出てるのは好きじゃないんで自分には合わなかったかな。美衣芽の下ネタはさすが「女教師シリーズ」の作者さん。
Bルートは主人公が中盤まで「嫌なヤツ」、後半からは能力を得て調子にのっている印象だったので、イマイチ感情移入できなかった。
批判ばかり書いてしまいましたが、このゲームの良い所はラスト。
Aルートのラストバトルのフィニッシュ攻撃を発動する展開は熱い。ラストバトル全体はまぁまぁといった具合ですが、フィニッシュだけは飛びぬけて良い。ドラゴンボール元気玉ジョジョ3部のプッツンを思い出した。少年マンガ的ノリが好きな人は気に入るのでは無いかと。


■まとめ
プレイしている間はAルートのフィニッシュシーン以外はイマイチかなと思ったけど、Bルートの最終決戦後の展開が良い感じだったので気持ちよく終われました。終わってゲームを振り返ってみると、大きな物語が終わった後の達成感があり、プレイして損は無かったなと思えました。ぶっ続けで5〜6時間ノベルゲームしたのなんて久しぶりだしな。
不満点も多くあるので、自信を持って薦められるかというと微妙。問題はやはりきれいすぎる事。ストーリー自体は良いのに、丁寧に作られすぎているせいでキャラが生きていなかったと感じました。Bルートなんか見せ方によってはかなりの良作になったと思います。
決して悪いゲームでは無いです。見せ場はちゃんとある。


■どうでもいいこと
・DVDケースのパッケージ絵がイマイチと感じました。作中の絵の方が良い(特にミカエル)。これだと即売会で知らない人が手に取る事を期待するのは難しいのでは?
・ふと気付くと「IMPO」を「イ○ポ」と読んでいる自分がいました。それしか読み方無いよな…。「女教師シリーズのproject lipsさんならやりかねん。
気付いて以降、笑えて話に集中出来なかったのが上の酷評に繋がってるかもしれません。
・そうなるとPS=プレ○テ。DS=ニ○テン○ウと深読みしてしまう。
↓ネタバレ↓


・Aルートの美衣芽VSミュージックで「ミュージックは目以外の筋肉を動かしていない」という文の後に「ミュージックは目以外は首をちょっと動かすだけだ」とくるのに違和感が。