The world to reverse. / 17

「hallucinate」と「フランカ」の短編2つを収録したノベルゲーム。プレイ時間は各5分ほど。


どちらも病的な空気がする物語で、詩的な要素が強いです。
不条理で観念的な文章の連続かと思いきや、プレイを終えてみるとしっかり筋の通った話なのがわかる。おもしろい手法です。

hallucinate

目が覚めると体に傷を負い、病院で寝ていた。目の前に居る知らない少女は自分に向かって死ねと容赦なく言ってくる。


グラフィック面でセピア色、ノイズ、画面揺れといった昔の映画のようなエフェクトが使われており、雰囲気を作っています。
内容としてはひたすら少女に酷い言葉でなじられるわけですが、別にマゾ向けのゲームと言うわけではなく、主人公と少女の関係をとある方面から描いた物語になっています。
四つのシナリオを終わらすと真実が見えてくる……はずなのですが、自分は一度目のプレイだと真実に気付けませんでした。本当に空気だけのゲームかと思っていました。
その後、他レビューサイトさんの感想を見てやっと理解。読解力低すぎだろう、自分。
淡々とした独特の空気。病んだ世界観が好きな人は楽しめるのではないでしょうか。
自分が鈍感なんで、真実が見えたときカルタシスは無かったんですが、上手く考えられてるなぁと感心するには十分なネタです。
ちゃんと理解できればもっと楽しめたのに〜。


↓ネタバレ↓


・主人公=猫、少女=鳥を擬人化したストーリーという解釈でいいんだろうか?未だにちゃんと理解できているのか微妙だ。

フランカ

中世ヨーロッパあたりを時代設定にした、劇場裏から発生する悲しい物語。


「hallucinate」と一変、こちらは真っ暗でグラフィックが一切ありません。
感情がまったく篭っていない語り口調で、様々な人の悲劇が語られます。
それらがラストで繋がるという内容。
病的で廃頽的。どんよりとした暗い物語です。
最後のネタばらしはそこまで衝撃でもなかったし、「hallucinate」と比べるとイマイチ。
とにかく病的な空気が好き、という人以外は物足りないかも。

総括

独特の病んだ雰囲気でオリジナリティがあります。
短編ということで、ちょっとの間だけ変な世界に飛び込みたい人に向いてると思います。
「hallucinate」はショートショート好きならプレイして損は無い一話。