soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

animus sonus / 妄想の旅団

Nitro+ヴォーカルアレンジアルバム。
フルボーカル、JASRAC曲を含む7曲入りで600円とリーズナブルなお値段。
出展元は天使ノ二挺拳銃沙耶の唄月光のカルネヴァーレ。さらに女性向けソフトハウスNitro+CHiRALのLamento、咎狗の血からのアレンジもあります。


バラード色の濃い落ち着いたCD。
nitro+のロック/燃え成分を期待すると肩透かしを食らうので注意。
ローテンポで派手なアレンジは一切無し。かといってバラード一辺倒では無いのが嬉しい。
CD全体に物悲しい空気が漂ってます。
音と音に隙間があるのでクリスタルのような透明感がある。
曲に向かってモノを投げたら何にも当らずに通りすぎて行きそう。
どこの詩人ですか俺は。


①「I Bless Thy Life(天使ノ二挺拳銃)」。ストリングにピアノが綺麗なバラード。声の伸びが良い。アンリー!
②「Lamento(Lamento)」。グルービーなベースにハウスチックなピアノがのっかる。ボーカルとバックが微妙に合ってないところが良くも悪くも個性的。
⑥「賛えし闘いの詩(lamento)」。落ち着いた4つ打ち。ほんのりアシッドしてるベースが気持ち良い。ロボットボイスもナイスアクセント。面白いサビメロだなぁ。
⑦「STILL(咎狗の血)」。電子音と高音ピアノが漂うアンビエント・ポップス。メロディが凄く良い。美声が活きたサビは鳥肌モノ。良い声してるなぁ。今作で一番好きな曲です。よくぞこの曲をラストに持ってきた!


モロに私が苦手な曲調ですが、ボーカルの上手さもあってリラックスしたい時に聴くと良い感じ。
Reiraさんの声にはこの路線があってるのかもしれない。
でも欲を言えば前作の「永遠の存在者」みたいな曲もまた聴いてみたい。