soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

ICO Respect Arrange Album / すとろーはっと


ICOアレンジCD。
自分の知ってるかぎりじゃICOアレンジはこの一枚だけですね。作中のBGM少ないからなぁ。
ジャケットの色使いが好きだ。ライナーノーツがしっかりあるのも嬉しい。


ゆったり癒し系が得意なwataさんが大活躍。
ICOの素朴かつ壮大な情景を音で上手く再現してる。
それに対して他アレンジャーのテクノ方面アレンジが良いアクセントになってます。
テクノ系といっても過度に騒がしくないホームリスニング系で、CDは最初から最後まで統一してICOらしさが保たれてる。
良かった点は原曲からの儚いメロディ。どちらかといえばBGM的な引っ込んだメロディなんですが、それがゆえ一フレーズが耳に残る。


③「continue」のどっぷりダブ/アンビエント。影に取り込まれながらも不思議と心地よい……って感じ。良い具合に沈んでいく。
⑤「heal」の原曲拡張系アレンジ。「ティンティラリン〜♪」のピアノが泣ける。グッドリラックスミュージック。ヨルダ最高(無関係
⑦トランス系のリズムに乗せて「heal」「collapse」「Castle in the mist」を合体。ここでも「heal」のフレーズが活躍。今作で一番リズムが前に出てるけど、決して俗っぽくならない絶妙なバランス。この曲はお気に入りです。
⑧「heal」のドラムンアレンジ。みんな「heal」大好きだな。音の輪郭がくっきりしててCDの中で少し浮いてる。アレンジ自体は疾走感のあるバッキングなど悪くない。
⑨「ICO -we were ther」のケルティックアレンジ。このメロディは原作プレイ者には涙モンです。ラストがあっさりとフェードアウトするのが残念。


癒される〜。原作の空気を大事にしたアレンジCDです。
①⑩がそれぞれイントロとアウトロ的なトラックなのを考えると、全8曲と少しこじんまりしたアルバムですが、ICOアレンジはこれでいいのかも。変に風呂敷を広げられたら空気が崩れたと思う。
ICO好きなら気に入ると思います。なかなか良かった。