生まれてきてくれてありがとう / M.Graveyard


ひぐらしのBGMで有名なdaiさんによるオリジナル&アレンジアルバム。


ある文章にインスパイアされたのを元に「生まれてきてくれてありがとう」という主題で綴るうみねこ曲アレンジ&オリジナル曲集。
シンプルだが琴線を揺らすピアノを基準とした大人しい曲調がメイン。
ギターやオルガンなど普段よりかは色々な楽器を使ってるかな。
2:00内の短い曲も多いのでサントラっぽい。
メロディセンスの良さは相変わらず。気分によっては泣き崩れそうになる。
しかし、同じテーマ旋律がCD内で何度も繰り返されるのでしつこく感じることも無きにしにあらず。


軽く流すように聴くとBGM調の落ち着いた楽曲集として聴けます。メロディ主体のキャッチーな作風なので耳に心地良い。
曲調が曲調なんでテンション高い時に聴くと物足りないですが、リラックスしたいときには良い。
いざブックレット内に記された言葉を読みながら集中して聴くと、気軽には手を出せない真剣なテーマのコンセプトアルバムになります。
母と子供の悲しくも温かい物語が音で綴られる。
幸せな前10トラックと悲痛な後ろ10トラックの対比は聴いてて胸が痛くなってくるほど。
派手な作風では無いが、バックのストーリーを思うと色々考えさせられます。


①始まりにして終わりの曲。お得意の温かいシンプルなピアノ曲
②サビで涙腺崩壊なボーカル・バラード曲。後半のバックコーラスが良いなぁ。
③アコギを使った夏な曲。童心を刺激。
ブラスバンド系の勇敢な曲。冒険心を刺激。
⑩前半を絞めるピアノバラード。②のインスト版です。
⑬悲しい「hope」アレンジ。タイトルと文章を読むと重い曲。
⑮暗い曲が続く中、皮肉にも入ってくる遊園地のような煌びやかな曲。シンプルだけど耳に残るメロディ。
⑲クライマックスへ向けてのボーカル曲。かすれるように歌う葉月なのさんの歌声がまたクルんだ、これが。
⑳終わりを飾る「hello(ひぐらし)」のボーカル曲。余韻を残すラストのサビはこのCDのふさわしい。


普通のBGM調音楽CDとしてはそれなりの出来。同じ曲調ばかりで多少ダレるか。癒し系、泣きピアノが好きなら気に入ると思います。
コンセプトアルバムとしては作者の言葉が聴こえてくるような力の入った一作。シンプルだからこそ伝わってくるものがあります。自分は基本マザコンだから余計に。
daiさんの曲が好きな人、泣けるピアノ曲が好きな人は要チェック。物足りないと感じても一度真剣に向き合ってみると聴き方が変わるかも?