soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

八つ数えろ 一つ目版 / 九石堂

異能バトル系の同人ノベルゲーム体験版。プレイ時間は4時間ほど。


普通の大学生・公孝は、父の死を受けて地元に帰省していた。
不幸な事に不良にたかられているところを異常なほど強い少女に助けてもらった。
この出会いから公孝は日本の裏に潜む巨大組織の戦いに巻き込まれていく。


組織の長を決めるために由緒ある家系が戦いを繰り広げるという内容。言ってしまえばfate系の典型的な異能バトルです。
キャラごとに能力/戦法がしっかりしてる。それぞれの特性を生かして戦うのが面白い。
基本的に短期戦で展開が速いです。多少あっけなく感じるものの、ダラダラとアクションシーンを描かれるよりかはいい。
主人公があまり好きになれなかったのが痛いかなぁ。今まで一般人だったのが急に強くなる&自信を持つってのは好きなパターンじゃないです。


絵は上手いとは言えないけど、表情があって案外カワイイ。リンネのオロオロ具合がかわええなぁ。


音関係は少々不満があります。
まずSEは、主人公の銃の発砲音が頼りない。最初聴いた時は弾を篭めた音かと思いました。一番重要な武器なだけにガクッとくる。
BGMは、戦闘シーンなのにコミカルシーンのような音楽が流れたりとミスマッチなシーンがいくつかありました。
ゲーム環境がふりがな表示が重いからか、文字スピードを瞬間にすると文字表示がぎこちなかったです。文字スピードを速いにしたら普通にプレイできました。


この体験版では、「こんなにプレイできちゃっていいの?」というぐらいにストーリーが進み、ひと段落するところまでいきます。下手な中編フリーゲームより内容が濃い。
どんなゲームか知るにはばっちしです。
文章や設定はそこまで好きなタイプじゃないんですが、キャラの特性を生かした戦闘はよく練られているなぁと感心しました。続きも読んでみたい。