soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

Abbandono II / Lifeuille

7曲入りオリジナルBGM風インストミニアルバム。 ToHeart2からのピアノアレンジも一曲あります。


前作同様にノベルゲームライクな小曲集。曲が短いのも相変わらずだけど、そういうコンセプトだから仕方が無いか。それに今作は短い中に上手くまとめられているので「良い所で終ってしまった」ってのはほとんど感じませんでした。
前作の②のようなゲームBGMを超えたインパクト曲は無く、よりBGMらしい曲調。
今作はとにかく心地良いメロディが耳に残る。自己主張しすぎない素晴らしい旋律を聴かせてくれます。
作風ゆえに強烈に印象に残るCDではありませんが、何度聴いても飽きない良作です。


①ギャルゲOPみたいなポップス。オルゴールに始まって、軽快なストリングスがやってくるベタベタなノリ。最初の「パーーンッ!」ってパーカスがキング オブ ベタベタでたまらん。わかりやすいメロディが凄くいいです。ストリングスの気持ちよさもClock Musicのぺ〜じゅんさん並。良曲です。
YMOをゲームBGMよりにしたみたいなテクノポップス。ギュワンギュワン鳴ってるシンセが気持ち良い。
③今作にしてはクラブよりのハウス。とはいえゲームBGMから大きくは離れていません。これもわかりやすくて良い曲。どことなくぷよぷよっぽい?
ホワイトアルバムあたりに使われててもまったく違和感無さそうなまったりインスト。こういうBGMあるある。
⑥優雅な日曜日のティータイムってな曲。バイオリンのメロディが良い。この人はポップでキャッチーなメロディを書かせたら相当なもんだな。


良い意味で無個性。BGM調としては文句無し。ノベルゲーのBGMが好きな人はぜひ。
そうでなくてもポップなメロが好きなひとならなにかしら残るものがあると思う。
いまや同人音楽界隈にほとんどいなくなったインスト・ポップとしては最高レベルの出来だと思います。