悪の教科書 / さんだーぼると

社会批判ノベルゲーム。プレイ時間は8〜9時間ほど。
現在はおすすめ同人紹介さんよりダウンロード可。


「先生」が社会の真実を、イジメや差別を受けている子供達に説いていくという内容。


当時のタイムリーな時事問題が満載で、今となってはこんなのあったなぁと思い出します。(その「過去のもの」と感じてしまう恐ろしさも作中で語られれているのが皮肉だ)


コンセプトとしては、中高生あたりに社会の現状を伝えるのが目的で、ストーリー重視ではないでそうです。
確かに一本の問題に絞らず、ちょこちょこと問題提起をしているのが説教臭くてメインのストーリーに集中できないところはある。個人的には問題提起をそこらじゅうに散らすのでなく、一章をもっと短くして一つ一つを深く掘り下げていったほうが面白くなったんではないかなぁと。
それは制作の意図とは外れるのかな?
気になるところはありますが、物語としてもそれなりには読める。まぁ、一、二章がピークでそれから右肩下がりでテンションが落ちていったのは否めない。
また、ウエイト演出の多用はテンポを崩されるのであまり好きじゃない。全体的に動作がもっさりしていたように感じました。

「教科書」としては、人によっては色々な問題が知れて良いのではないかと。
メディアや情報ってのは一つじゃなくて多角的に得る事が重要だと思うので、このゲームで完結せず、ここから興味を持って新聞とか読むようになれば、それは意味があるのではないでしょうか。


自分みたいなストーリーを楽しみにしてる人間には情報発信要素が強すぎるかなぁ。
でも、ノベルゲームをこのような意図で作ったのは面白い試みだと思います。