soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

Holga / miii

miii(a.k.a. dust.c、mizuki wada)さんの3曲入りオリジナル・ミニアルバム。


アンビエントを経由したポストロック。いや逆か?約9〜11分の曲ばかりと大作志向。
「静」と「暗」に重点を置きながら要所で「動」と「騒」がチラッと顔をだすダウナー・リラクシング・ミュージック。
半ノイズ/アンビエントの静パートでどんどん落としていって、どこかで爆発する。全体的に絶望感や虚無感に覆われています。
少しチープな音が生き物がいなくなた廃墟のような寂しさを助長させている。
美的ながら病んだ曲調なので聴く人は選びそう。
個人的には奇を狙いすぎてどこかわざとらしくなっているかなぁと思ってしまいました。
ところどころに挿入される歌とも嘆き声ともとれるようなSE的ボーカルが生理的に好きになれない。


①静→動→静のポストロック。朝日のようなゆったりしたイントロに始まり、4:30あたりにディストーション・ギターが入ってきて一気に曲調が変わる。ここのギターフレーズがなかなか。
②暗いピアノ、不穏なストリングス、どんよりしたドラム、威圧するギター。とにかく重苦しい曲。絶望感MAX。ほんのりゴシック風味でもある。
③リフレインするギターのミニマリズムとノイズ・ギターで進んでいく。始終鬱なムードが11分間。


美しさと病みが同居した音響ポストロック。
暗かったり、どこか壊れたムードが好きな「気持ち悪さが快感」になる人向け。自分はギリギリでアウトだったかなぁ。