soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

chronophobia / 冬虫夏草


6曲入りのオリジナルインスト・ミニアルバム。


シリアスなゲームBGM調で:デジロック、民族系、中世ゴシックといった要素が含まれている。曲によってはジャズっぽいのも。
全体的にメロディアスで聴きやすい。
一部の曲ではアコーディオンが生演奏で、なかなか力強い音色を聴かせてくれます。
おそらくは不死者の悲痛な物語をテーマに、それに沿ったCD構成となっています。ブックレットにある各曲のコピーと実際の曲がすぐに一致するぐらいに表現力があるのはなかなか。
ただ、自分の好きな世界観ではないのでそこまでハマらなかったかなぁ。
良いことは良いけど、どうしてもすーっと耳にを抜けていってしまう印象。物語を演出する音楽だから耳に残りにくいのは仕方が無いのかもしれない。


①民族とオケが融合した力強い曲。動と静の切り替わりが激しい。時計をイメージしたブレイクビーツが癖になる。
②激しいデジロック。今にも発狂しそうなシンセがカッコイイです。ベースの「デデッ、デデッ」も好き。
SFC時代のスクエアちっくなハードロック。ベタベタなハモンドオルガンが渋い。


西洋の厳粛な雰囲気に包まれたBGMライクなCD。
今回は全体の空気が私の好みから外れてしまいましたが、作曲センスはかなり高いと感じられました。
ゴシック、ファンタジー、民族を深くなりすぎない範囲で取り込んでいるのは同人らしい。
ゴシックやらファンタジーやらの同人音楽で流行ってる世界観が好きな人ならハマるんじゃないでしょうか。