soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

syn-co-pa 08 / 安心な僕ら


男性ボーカルのオリジナル・ミニアルバム。5曲入り。


インドア青年っぽい声質でV系HR/HM系の男性ボーカルが多いこの界隈ではかなり珍しいタイプのボーカルさんです。良い声。
歌唱力はそんなに高くないけど、ボコーダーなどのエフェクトを多用してうまくカバーしてる。
曲調はアンニュイ・ポップス。基本はテクノポップ寄り。室内ロック・ヒップホップあたりの要素もチラホラ見える。眠そうなぼんやりサウンド/歌い方なんだけどきっちりとフックを用意しているのでしっかり”ポップス”してる。
歌詞がなかなか面白くて、メジャーコード主体のわりには後ろ向きな歌詞が多い。
ちと音が小さい/弱いのが気になるところではあるけど、それ以上に楽曲のお気に入り度数のほうが高いです。


①ピアノとシンセフレーズが耳に残るリードトラック。ボコーダー全開のボーカルはポップで聴きやすい。晴れた日の公園を思わせるような曲調のくせに「もう終わりだね。『はい、さよなら』」なんて歌うのが面白い。
②簡単なラップにヒップホップ・ビート。良い感じにまったり〜。
アブストラクト/エレクトロニカあたりを経由しながらもやはりポップ。歌メロは一つだけなんだけど、そのメロディが良い。
④比較的アップテンポなポップス。サビがキャッチーで良い。こういう適度に明るいポップソングは本当に上手いです。今作で一番好きな曲。
⑤ラストはドリーミーなインスト曲。まったりと終了。


サークル側では「メガネ男子ポップス」と称していますが、なるほど的を射ているな。ナヨナヨっとしてるけど芯にはしっかりしたものがある感じ。非常に良かった!
テクノポップ好きはもちろん、ロック好き(≠R&R、HR)が気に入りそうな気がします。
サカナクション - (直接的なロック + 熱さ)ってイメージです。