evolocasys / Altanaphixx

ⅡDXアレンジ。一曲目は1st styleから、五曲目は5th styleから、と曲順とシリーズが一致する選曲で全16曲（empressまで）。このCD構成は面白いな。

ドラムン、テクノ、トランス、ハウスなどのクラブサウンド系統アレンジ。
高速トランスコアや空間的アンビエントなどは無く、しっかりとした4つ打ちダンスビートでノらせてくれる。
原曲のフレーズをそのまま流用ってのはあんまり無いんだけど、不思議とどの曲のアレンジだとわかるのが多いのが面白いところ。

①「GAMBOL」のドラムンアレンジ。なんとういうかGAMBOL meets diving moneyという感じ。疾走感あふれるGAMBOLは新鮮。
③中速4つ打ちへと姿を変えた「era」。メロディをだいぶ崩しながらも原曲の「シュピーーンっ」な感じが残っている。
④「Clione」アレンジ。基本原曲と同路線ながら中盤にベース主体のダークなパートが挿入されることで他パートの美メロが際立ってる。ここのベースの入り方がカッコイイっす。
⑤「THE CUBE」の透明感を排除してノレるエレクトロへ。4つ打ちになってだいぶ雰囲気が変わってる。前半はお洒落にいって後半に怒涛のエレクトロって展開にしびれる。
⑦「traces」アレンジ。前半でアンビエント調かと思わせておいて一気に攻撃的なドラムンへ。ノイジーなビートとウワモノが意外と合っている。
⑨「Distress」をテクノへ。ギターは残しながら暴力性を薄めてダンスミュージック化させてます。1:19からの同時押し部分ギターが好き。
⑬「Solid State Squad」のテクノアレンジ。BPMは下がってますが強烈なキックでハイエナジーなのは変わっていない。腹に来る4つ打ちです。
⑭「Second Heaven」のトランスアレンジ。原曲メロディにおなじみの声ネタ。ベタなアレンジとも言えますがこの曲はこれでいいんだ思わせてくれる。ノレる！今作で一番好きなアレンジ。

音のクオリティは高いし、壊し過ぎずそのまま過ぎずのアレンジ量バランスも良い。強烈なインパクトのある曲が無いのが難点といえば難点ですが、IIDX好きならまず満足な一枚です。