soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

4 / Sapphire's Room

DJ sapphire a.k.a aozunaさんのオリジナルの4曲入りミニアルバム。


ガバ、ノイズコアといったお得意のハードコアサウンド。やさぐれた音作りがたまりませんなぁ。
ギラギラしたシンセやガバキックの直アグレッシブでなく、ノイズをうまく使った知的とも言える激しさ。BPMも(aozunaさんにしては)そんなに速くない曲が多い。
バカみたいに大暴れするタイプのサウンドでは無いですが、確実にテンションをあげてくれる1枚。この人はすんごい気持ちいい音の配置の仕方をするんですよね。


①高速BPMのガバ。スピードコア状態のシンセに自分を抑えきれないほどに歪んだキック。aozunaさんのガバはやっぱ最高や〜。ノイズで包まれているからか対外的な暴力性より内向的な凶暴性を感じる。
②ゲーム「サイレン」のサイレン音や屍人の呻き声をサンプリングしたノイズコア。このダークな雰囲気はやべぇ!まさにサイレンのような暗闇閉鎖感。全編に渡って充満しているノイズが気持ちいい。それでいて声ネタなどにより聴きやすさも兼ね備えています。今作で一番好き。
③良い意味でシャープネスを感じないドラムンベース。ドラムの刻み方といい、声ネタの使いかたといい、一筋縄ではいかないリズム感。パーカッションのようなシンセのようなフレーズが癖になる。
④不穏なノイズ/音響空間に突如歪みまくりキックが切り込んでくる。声ネタのセンスが素晴らしいなぁ。


this is GABBA!!!!!!!!!!!!!!
ボリュームは少なめですが4曲それぞれが個性を持っており、なかなかに楽しめるCDです。中毒性が高くて何度もリピートしてしまう。
aozunaさんファンなら聴かない手はない。やっぱ同人ハードコア勢じゃこの人がズバ抜けてるなぁ。