soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

B.B.ライダー / サークルゴリッチュ

シナリオメインのツクール製RPG。総プレイ時間は加速器を使って8〜10時間くらい。残念ながら公開停止の模様。


大都市アークスの令嬢ロウリィ・ゴースは世界の平和を守るべく、1200年前から英雄ジークフリードを召喚する。
なかば強制的にロウリィと契約を結ばされたジークフリードがロウリィの命令に従い駆け回る2ヶ月を描いた物語。


ギャグあり、感動あり、燃えあり、萌えありの良作でした。
ボケ→ツッコミのテンポが良いギャグには何度も笑った。
下ネタ多用で銀魂っぽい印象を受けました。ギャグレベルも銀魂に決して劣ってない、思わず噴出してしまうネタの数々。
特にスーパースターマン的キモキャラ・カロスが絡んでくるギャグは外れが無い!笑いまくった!
このゲームのすごいところはギャグだけでなくシリアス方面も一級品なところ。
前半の正義の味方な展開には熱くなるし、過去の悲痛な運命にがっしり心をつかまれる後半もとにかく盛り上がる。
シリアスになってもギャグを忘れないので、シリアスモードに入ったギャグ漫画みたいな物足り無さを感じないのも良い。
クライマックスあたりになってくると少々ややこしい&キャラの行動があやふやなところもありますが、盛り上がりは半端無かった。


もちろんギャグ・シリアスの両方に置いて重要になってくるキャラの魅力性は完璧。
登場人物はそれなりの数なのに全員がキャラを持っている。
大量にある顔グラは上手いタイプではありませんが、表情がコロコロかわってキャラを魅力的に見せています。ドット絵も良く動いて見た目に面白いです。
ヒロイン陣はツンデレなロリ子がホント可愛い。マギスンも口を開けた顔グラがたまらん。
ハイブリッドはむちゃくちゃエロい。ツクール製のゲームでエロさを感じるとは思わなかった。
実は萌え要素がかなりあるゲームです。男キャラはロリコン、ホモ、Mなど総じて変態ばかりで笑える。


ゲーム性としては可も無く不可も無くといったところ。
一対一の戦闘でそこまで戦略性は無い。まー、ツクールのデフォ戦闘よりは面白いです。
イージーとノーマルモードがあってイージーは連打だけで勝てる超低難易度。
反面ノーマルはそれなりに難しいです。レベル上げとかが必要になってくるのでストーリーを追いたいならイージーでもいいんじゃないかな。
システム全体では行動前の確認やらがちゃんとあってプレイしやすい。
勢いだけのゲームのようで実は細かいところまで目を配ってる丁寧な作りです。


「第二のシルフェイド」とか呼ばれているのを目にしたことがありますが、あながち言い過ぎでは無い。これは名作。
シルフェイドみたいなギャグが苦手で無ければ是非プレイするべき一作です。オススメ!

(2010/2/28 追記)
残念ながら2010年1月に公開停止した模様です。とんでもない名作だけに残念……


↓ネタバレ


文句無しに名作!だけど実はEDはあんまり好きじゃなかったりします。ある意味ループモノなのにそこから少しも抜け出せていないとも考えられる終わり方はちょっとしこりが残る。
本能的に盛り上がりはしたけど、ここまでのシナリオがあって最後の締めとしてはちょい残念だったかなぁ。