ROVO present MDT
めっさ豪華なラインナップのROVOレコ発も兼ねたMDT in OSAKA。
場所は高架下にある面白い雰囲気のライブハウス・中津ピエロハーバー。入り口横の壁にどデカイチャップリンの絵があったりと異空間な空気でした。
荷物が多かったので中にロッカーあるか入り口で聞いてみると「ありません。近くにも無いです。」
ぐあー、梅田まで電車乗って戻るしかないのはキツイし、このまま入るしかないのか……とショックを受けながら入場。
みんな結構荷物を背負っててライブ向けな装備では無かった。フロアの前の方でもリュック/バッグ率高し。
みんなロッカーあると思ってきてたのかな。
この点が今ライブの大きなネックになろうとは……。
AUTORA
CDはゆったりした曲調なのに、ライブドラムがNANI(BOGULTA)というのがどうなのか気になってたバンド。
しょっぱなはメンバー二人でシンセを弄ってニカ系統のデジタルサウンド。
次の曲から一人がベースに持ち替え、サポートのドラムとギター(NECO眠る)が参加。ドラムが一見短髪のキリッとした好青年。リズムも曲調に合わせて奇抜じゃないから「ドラムNANIか?」と疑問に思いながらドラム凝視&音に揺れる。
微ロック + デジタルなサウンド。曲が進むにつれ徐々に上げていくテンション。
最後の曲で民族打楽器のように乱舞する手数の多いドラム。ニヤっと笑う笑顔。あぁ、やっぱりNANIだ。
すんげー迫力のあるドラムで圧倒された。
なかなか良かった。
NECO眠る
相変わらずのテンション激高のベースが煽るんだけど、どうもフロアの盛り上がりが薄い。
やはり荷物を持ってるのが効いてるのか。体が動かない。手が挙がらない。EDOGAWAで盆踊り部分で手が10人そこらしか上がらないなんて……。
このバンドは盛り上がったら最強だけど、外すと厳しいバンドだなぁと思った。
DODDODOが飛び入り参加するも…うーん、自分の気持ちがノっていかない。
ベースのサングラスが開始30秒で片方砕け散る。でも気にせず着用ってのは面白かった。
レイ・ハラカミ
タイミングが悪く、トイレの中で名曲JOYを聴くことに。狭い個室に爆音で響く温かいメロディ。ある意味貴重な体験か?
トイレから出るとフロアは一杯。どうせハラカミ本人はもう見えないので、ステージから少し外れた、柱の後ろいくと人工密度が薄くて、ゆったり踊ってる人がいる。良い空間じゃないか!
その温かい音から想像できない関西なノリのハラカミさん。
JOYの素晴らしいフェードアウト……が完全に終わる前にブツと切って「はい、今日はサービス満点でお送りしております」とぶち壊し。会場は爆笑。
4曲目からU-zhaanを呼んでタブラとのエグイ絡みを見せたかと思うと、「関西で初めてやります」と言ってまさかのギター弾き語り。前日に買ったというカズーでYMOのテクノポリスをカバー。途中ミスってやり直すグダグダっぷり。
弾き語りは一発ネタかと思いきや、次もU-zhaanの演歌調の曲を語り引き。歌いながら吹くなw
ラストはごぼうの曲。もー、わけがわらん空気にしてしまってる。でもサビで手を振ってなんかよくわからないハッピー空間ができてましたよ。良い曲。
ROVOのイベントというシリアスな空気を完全に粉砕したグダグダっぷり。でも荷物で踊りにくい&不思議な空間のこの会場でやるアクトとしては四組で一番しっくりきたかも。
ROVO
さすがメインなだけあって人口密度もパンパン。メンバーはほとんど見えなかった。
会場の音響もあってか演奏がいつものようなスマートさではなくロック的な荒さだった気がする。途中山本さんのギターにトラブルで音が出なくなる、しかもギターが前面に出ているBAALでちょっと緊迫した空気になる場面も。
むー、やっぱ荷物が邪魔であと一歩盛り上がらないか……?
とはいえ、SINO+の後半あたりからROVOの世界に入り始めて、VJと共に昇天させられていきました。感覚という感覚が飛んでいくROVOでしか味わえない体験。
自分の周りがポストロック的に首を揺らしてノル集団が集まってたんで、一緒になって頭を揺らしながら音に酔う。
セトリはニューアルバムそのまま + ノンストップでREOM(入り方カッコ良かった!) → アンコールにSUKHNA。
全員アクトは良かった
けど会場のライブとしての環境がよろしくなかったのが残念すぎる。
正直、最初に予定されていた名村造船所でやって欲しかったと思ってしまった。完全なまでに不完全燃焼。
ロッカーについて事前に調べておけば、と自分を責めたいところもある。
うーむ、めちゃくちゃ期待してただけに……。前回のMDTが美化されてるってのもあるんだろうな。
大好きになったニューアルバムのリリースツアーがこんな形で終わってしまったのは寂しい。
でもROVOの終盤はぶっ飛ばされてたし。ハラカミは奇妙な味があった。
帰り際、お面が売れないで寂しそうにしてるDODDODOが印象的すぎました。