soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

漸化極彩 / Psycho-Function

鬼才/奇才paraokaさんのソロCD。インスト2曲 + ボーカル2曲 + ボートラ1曲の計5曲入り。


本編はすっきりとした聴き心地の素直なポップネスのある楽曲群。paraokaさん特有の「毒」はほぼゼロ。
美メロ、そこらじゅうにまぶされた小ワザ、迫力のある音圧……と質は高い。
イクや高速ボーカルを使わない、オーソドックスなポップソングでも十分聴き手を魅了できるのがわかる。
ただインスト曲は全部3分内、歌モノは直球……とコンパクト&ストレートなんであっさり終わってしまう感覚があります。個々で聴くと良曲ばかりなんですが、CD全体の印象ではパンチ不足か?


ただ、ボートラのインパクトが大。
paraokaさんの本意かはわかりませんが、この曲のおかげで聴いた後、強烈に頭に焼きつくCDになってます。

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SRPGゲームのOPみたいな曲。スタッカートで盛り上げてのそこそこに重めのキックと共に熱いなノリに。どこをとってもイントロ〜ってな空気が好き。


②みろむぅさんがボーカルの歌モノ。キラキラしたテクノポップです。最近のparaokaさんにしては直球な曲調。ひたすらポジティブ。伸び伸びとしたサビのメロが素晴らしい。普遍的なポップ性を持った良曲。


バイオリンとフルートが伸びやかな美メロを奏でるインスト。やはりゲームのOPっぽい。


テクノポップ。電子タムが「ドゥン!ドゥン!」と一定に鳴り続けるベタベタな80'sのノリ。派手さは無いけど良く聴くとかなり良いメロディ。曲全体の印象としては少々地味か。


⑤fallout3のキャラ・カロンの声をサンプリングしたカオス曲。ソリッドなトラックに合わせて連呼される「アズクハルに聞け」の声ネタに洗脳される。別に声ネタが音楽に綺麗にハマってるわけでもないのに、聞いているうちにすべてのセリフが強烈なパンチラインになってきます。
しかもベースラインがめちゃくちゃカッコよくて純粋に曲として超一級品。中盤のレイブシンセ部分なんてカッコ良すぎて笑ってしまう。そして、終盤の「アズアズアズ……あずにゃ〜ん!!(in 唯ボイス)」の瞬間が快感は一言。
気づいたらヘビロテが止まらない名曲です。

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まとも4曲 + カオス1曲。
良くも悪くもボートラにすべて持ってかれるCDなのかもしれません。


本編の曲が悪いわけではないんですが……自分の気持ちに正直に書くと上のような歯切れの悪い感想になるみたいです。
うーん、毎度ながらparaokaさんのCDは感想の書きにくい!
言葉で表現しきれない感情を与えてくれる。


まー、なんだかんだでCD丸々をヘビロテ率高いです。