soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

かげろうは涼風にゆれて / 言ノ葉迷宮

プチホラーアドベンチャーゲーム。プレイ時間は1時間半ほど。
選択肢バックなどシステム面は文句無い。


恩人である博士の閉鎖空間実験に協力するため孤島に訪れた主人公。
博士の娘と実験をスタートするが……どうもこの実験はおかしい。
次第に奇妙な現象が主人公達に迫ってくる……。


怖がらせるのがメインではない”ホラー風味”とのこと。
確かに特別怖いシーンがあるわけでは無いのですが、気味の悪いBGMも手伝って、時たま体の奥からスーッと恐怖が湧きだってくることがありました。とはいえメインは謎解き。ホラー要素を期待するのはお勧めしません。
いつもの推理モノではありませんが、今作もゲーム性に富んでいます。
実験の設定が特殊なんで最初は何を目標として動けばいいのかわからない。
しかし、色々試してみるとどこか普通ではない実験の裏側が見えてきます。
ジャンルは違えど手探り、試行錯誤、ミスリード回避、情報の整理で攻略していくゲーム性は変わらず。
頭をひねって新ルートを見つけるのが面白い。難易度も考えればいずれは道が開かれていくであろう適度なモノなのが嬉しい。
ヒントとしてはまず何をするのが目的かを考えてプレイしてみると解きやすくなるかも。


ストーリー自体はこじんまりとした「クトゥルフ神話」といった様子で特別惹きつけるものはありませんでした。
まぁ、このゲームはストーリーは攻略の二の次なんだと思います。


相変わらずゲーム性のあるノベル/アドベンチャーを作るのが上手い!
頭を使ってノベルゲームをしたい人にオススメ。
今までの作品が好きな人なら問答無用で楽しめると思います。
推理モノでは無いけど軸にあるものは変わってない。