soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

八月の天空の城 / ADIEU

4曲入りのオリジナル・ミニアルバム。


クラシカルなピアノがメインの静かな音楽。
ポップスなメロディもあるので小難しい聴きにくさはありません。


ボーカル曲の②「八月の天空の城」は素晴らしい楽曲。
ぎゅっと締め付けられるような儚い空気が充満。と同時に少年の冒険心をくすぐる八月ならではの気持ちの高まりも感じます。
リズミカルかつ美旋律な歌メロが最高!メロディ成分もリズム成分も歌だけで満足させてしまう。支えるピアノも耳に残るグッとくる。静の超良曲。


ただその他の曲が弱く、ミニアルバムの全体構成としてはもったいないところも。
③あたりは良いフレーズが顔を覗かせてるんですが、聴いてて始終ワクワクしてくる②の後だとどうも間延びして感じてします。
良くも悪くも『「②八月の天空の城」のミニアルバム』になってしまっているなという印象。
サイトに掲載されているイラストを見ながらだとすごく魅力的に聴こえるんですよね。様々なコンテンツで複合的に見せるのは上手いけど、「CD」という媒体単体だと弱いのかも。


そもそも方向性が自分の好み(ノリの良い音楽、激キャッチー)から外れるというのもあると思います。
静の空気作りはしっかりしているのでそういうのが好きな人ならCD単体でも楽しめるかも。