soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

Hello,Boss. 2nd. / Diverse System

音ゲーのボス曲/高難度曲オンリーアレンジ・第二弾。出典元は五鍵とⅡDXのbeatmaniaシリーズからのみ。


Diverseらしいクラブミュージックアレンジ。
最近のDIVERSEにしては珍しくトランス成分少なめ?2006頃のDiverse、Dear Mr.TaQ/SLAKE/SOTA/HIROSHI WATANABEあたりの空気感じます。そんなこともあってかボス曲アレンジってわりにはけっこうサウンドテクスチャーが地味め。良い意味で。原曲が良い感じに使われている部分と、良い感じに破壊されてるのとがあります。
曲と共に高難易度譜面が流れてこないので原曲よりすっきりした気分。最近のⅡDXボス曲の大部分を占めるハードコア/フリーフォーム色もとんど出ていないのは個人的に嬉しいところ。


当然のことながら楽曲のクオリティは高く、特にアグレッシブに攻める中盤部分が熱い!

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②えばさん vs voidさんによる「quaser」。ギターを導入したトランス。ギター+トランスといってもイビザのような爽やかさより泣きのメロディを押し出したダッチ系トランス。ラスト50秒でエレキギターが切りこんでくる瞬間がむちゃくちゃカッコイイ!前半がオーソドックスなトランスアレンジな分、溜めて溜めて一気に放出のが快感。


⑤「Giudecca」原曲拡張系アレンジ。ベチャッとしたアシッドなベース音が良い感じにエグイ。


⑥Siromaruさんによる「Do it! Do it!」アレンジ。原曲からかけ離れた爽やかなスタートで不意打ちを受けたと思ったら、すぐさまシロマルさん特有のボコボコしたリズムでハイスピードに暴れる。トライバルなドラムンって感じでしょうか。爽やかを行ったり来たりの面白いアレンジ。1:53からのライド萌え。


⑦〆Gさんによる「Holic」アレンジ。音ゲーらしいドラムンってところかな?元祖ボス曲としての威厳をも感じさせるシンセフレーズが危機感を煽りまくるのが様がカッコイイです。聴いてて良い意味で追い詰められる。お気に入りのアレンジ。


⑧「Acid Bomb」アレンジ。ハード/ファンキーなテクノ。野生味溢れるベースラインがナイス。原曲からの音が気持ちいい。こういう曲調好きだー。


⑨Atomicさんによる「NEW WORLD」。バキバキに上げていくハードミニマル。ギラギラしたシンセワークにテンションが上がります。ブレイクから殺す勢いで迫ってくるシンセに煩死。


⑩Yamajetさんによる「Take it Easy」。原曲のゴチャゴチャ感を一掃してオシャレ&ファンキーなハウスに。原曲のメロディを上手く生かしてる良アレンジ。エレピかっこよすぎだろ!今作で一番好きな曲です。もちろん交互連打も登場。テッケテケテケテケテケテケテケ。


⑪「PLEASE DON'T GO」。ボーカルラインを軸にオサレな曲をそのままオサレに拡張。中盤のベース&バウンシングパートが良いアクセント。そして、終わりへ向かうボコーダーとストリングシンセの絡みがヤバイ。転調がまたヤバイ


⑫「oratorio」。和風な空気をドープなエクスペリメンタルへ料理。怪しい空気は好きだけど2曲からギャップが激しくて余韻に浸るには唐突すぎるか。

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ボス曲が良い感じに緊張が無くなってるアレンジが良い。
『D3』からがリアルタイムだった自分にとって「Diverseらしさ」が感じられる一枚です。
ボス曲だからといって安易なハードコアばかりにならず、色々な手法を見せてくれるのはさすがGOTTA煮サークル。
音ゲー好き、Diverseファンなら安心して楽しめるはずです。