soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

four you / Attrielectrock


オリジナルのフルアルバム。10曲入りでボーカル曲とインスト曲が半々くらい。


多くがアコースティックな音で構成されている自然派ポップス。
エレピやアコギの柔らかい音が目立つ。それでいて曲スピードはゆっくりでなく軽快。青空の下を自転車で走っているようなすがすがしいサウンドに仕上がってます。
ドラムン/アートコアの足の軽さとAOR/フォークのナチュラル感が合体したような印象。


インスト曲に良い曲が多いです。温かい音色で奏でられるメロディは喜びに溢れていてとてもポジティブ&ピュア。
ただボーカル曲はクッションになりすぎているかも。南条あきらさんの歌声はオトナっぽい優しい声色で心地良いんですが、メロディがあまりに綺麗すぎて中毒性のある旋律は少ないかも。


全体的に「引っかかり」という面であと一歩弱いか?

      • -


②優しい空気のボーカル曲。最初のゆったりとしたアコギからして耳に気持ちいいです。サビのメロディもメランコリックで和む。


③テンポアップするサビ部分がたまらないインスト曲。デジタルサウンドが結構入ってるんだけど無機質感はまったくしない温かい音空間です。


④アコースティックな歌モノ。シンプルな音構成のアレンジメントで良質な歌メロを聴かせてくれる。サビのボーカルラインはこの曲が一番好き。


⑤ドリーミーなエレピが良い意味で眠気を誘うインスト曲。とても穏やかな音の使い方で日向ぼっこをしているようなまったり気分になります。


ジブリのような童話的なメロディが体に染み渡る曲。サビの控えめな開放感も素晴らしい。レンガ作りの街中を悠々と散歩する猫みたいなイメージ。今作で一番好きな曲です。

      • -


静かなだけでない、イキイキとした躍動感も持つヒーリングミュージック。
全体を覆う穏やかな空気感は素晴らしいの一言。
「楽しい」一辺倒でなく「落ち着き」や「日常感」でここまで至福感に溢れたCDも珍しい。
ゆえにあともう少しメロディにフックがあれば〜。