soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

Animus Breaks EP / east breaks in thousand

スクエア・エニックスブレイクコアアレンジ。レジェマナ、ドラクエ、聖剣2、クロノトリガーと2社が別々だった時代のゲームがアレンジされてます。


原曲はスケールの大きい曲が多いかな?
それらをどことなくスペーシーな音色でた「ウワモノ」を「バック」に、ブローケンビーツが暴れ狂う。
ビルの解体シーンを早送りしたようなぶっ壊れビートは凶暴ながら同時にドラマチックですらある。ブレイクビーツが感情を持ち、こちらの感情をも変えてしまう唯一無二のサウンドです。
数作後へと繋がるリズム部分以外のトラックの凝り方もちょこっと顔をのぞかせてる。


う〜ん、カッコイイ!
ただ、Anima Breaks E.Pの夏影のような1(ウワモノ) + 1(リズム)が3〜になるようなマジックは無いかも。2 + 2 = 4くらいのクオリティはあるので十分満足ですが〜

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①「想いは遠くマナの樹に寄せて(レジェマナ)」いわゆるマナのテーマのアレンジ。左右、高低へと飛び回るエグすぎる台風のようなリズム。1:35で一瞬のストップから最大風速の暴れっぷりを見せつけるのがカッコイイ。他にも0:14の波しぶきみたいな細かいリズムや、2:14の右ストレートが決まったみたいなヒットなど強烈なブレイクビーツが大量!メロディラインとの絡み合いもいい感じ。文句無しにカッコイイです。


③「天使の怖れ(聖剣伝説2)」。リズムはノイズが聴きまくってるけど高音を切ってるからか不思議と傍若無人に暴れている感はなく、ブレイクコアのリズムで静けさを演出するのに成功してます。これもまたクールでカッコイイ。


④「風の情景(クロノトリガー)」どこか重みのあるリズムがクロノトリガーの重厚な世界観に合ってる。本当にブレイクビーツに表情があります。

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名曲が激烈ブレイクコアに生まれ変わったCD。
原曲のフレーズはほぼそのまま残っているから「原曲破壊」ではなく、原曲そのものに「破壊されたリズム」を持ってきて違う一面を創り上げています。興味深い、実に興味深い。


今までの作品が好きならまず気に入るでしょう。
有名曲が多いからebi1000入門の一枚としてもいいかも。


いや〜、しかしこの人のブレイクビーツはたまりませんな。脳汁出まくり。
上で2 + 2 = 4とかカッコつけて言いましたが、やっぱ3 + 3 = 6くらいはあると訂正しておきます。