soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2011/09/19 残響祭 2011大阪 @ 心斎橋クアトロ

残響recordのバンドが集結するイベント残響祭〜。2年ぶり、3回目の参加です。
残響recordPerfect Piano Lessonが大好き。続いてCinema staff3ndもお気に入りのバンド。


ちょこっと遅れてクアトロに到着ー。聴こえてくるのは……まさかのPPL始まり!?
PPLの演奏をバックに受付で「目当てのバンドは?」「……PPLです」おぉ、なんという罰ゲーム。

Perfect Piano Lesson

キレキレの演奏、ボーカルも安定、そしてなんといっても曲が良い!
このバンドのドラムが大好きなんです。叩かないと死ぬってぐらいに常に手を動かし続ける個性的なドラミング。それでいてまったくごちゃごちゃ感が無いのがスゴイ。


バンド全体の「イイヒトオーラ」が出まくってる雰囲気も良い。人となりが音楽に現れている気がします。
『1,000 miles above』『241』といった大好きな曲もプレイしてくれたのが嬉しい。
昨日完成したばかりという出来たてホヤホヤの新曲も披露。『(〜)Sunday Night』路線で、タム連打しまくりのドラムがカッコよかった!
『tautin』は……最初にやったのかな?


一番手で客が温まってなかったのがちょい残念だけど素晴らしいライブでした。ポップと残響色のバランスが絶妙。



ハイスイノナサ

ガリガリでナードな見た目のキーボードがいいなぁ。演奏始まると意外にもアクションがデカい&演奏バリうまで惚れた。


2ndミニアルバム一曲目のインストからスタート。BPM高くて相当の演奏力が必要な曲かと思うけど難なく再現してたのに感動した。


CDだと歌モノ中心のエレクトロニカように聴こえるけど、ライブではテクニカルな演奏陣が目立つ。
ゆったり聴かせるより緻密に計算された楽器のパッチワーク。ギターとキーボの細かいフレーズの応酬はすごかった。
やっぱり残響のバンドなんだな。MCのノリも残響っぽい。


いや〜、期待以上によかったです。キーボードに魅了されっぱなしだった。


そういやこの時、はじめてクアトロの柵うしろでゆったり聴けた気がする。いつも前でハジけてばかりだったからなぁ。

chouchou merged syrups.

フロア後方に組まれた2ndステージで演奏。
2ndステージは人が集まると後方からだとまったく見えなくなるので、がっしり見るなら場所取り必須でした。


女性ボーカルと轟音ギター。曲は耳あたりがストレートで良かったけど強烈に印象的だった部分も無かったかも。

AFRICAEMO

残響では異質なマッチョノリ。ボーカルが和田慎二に似てるな〜。
轟音より肉体的なリズムで踊らせる。ラップスタイルのボーカルがコンガを叩いたりってのも面白い。


アーバンなメロディでフロアを大人のディスコへと変貌させた『U make me krazy』と「かけるかけるかけるかける」が癖になる大好きな『Bird』が良かった。


体育会系的なノリには早くも客が疲れてきた気もする。
今回はおとなしい客が多かった気がするのよね。
自分が「残響ノリ」と呼んでる顔をうつむかせながら音に酔ってたまに高まって大きくノッたりする人たちが少なかった。
ロックファッションで「残響ノリ」をする「残響ガールズ」も少なめで普通の人(ってのも微妙な言い方ですが)が多かった印象。

cinema staff

最高〜。爽やかだけど激しい!


バンドから浮いてしまってるレベルでエモっぷりが極まったアクションのギターが最高。
バラード曲での小鹿のようにつま先立ちで弾いてる姿は熱くなるとともに笑ったw


曲は『想像力』『実験室』に加え数曲。最近は『チェンジアップ』『AMK HOLLIC』あたりはやらないのね。でも不思議と残念感は無かった。
ラストの『KARAKURI in the skywalkers』は感動的。



ここいらで「ステージ左横」に陣取るようになります。
この場所はスピーカーの真横だからよく空いてるんだけど横からとはいえメンバーがよく見えるし、後ろから大回りでいけばすぐに潜りこむことができるし、なにより空いてるから思いっきり騒げる。クアトロお気に入りの場所!
思う存分音楽に合わせて体を動かして、最後になるかもしれないクアトロの「ステージ左横」を堪能しました〜。


the cabs

2ndステージにて。
ハードコア色が強い。でも変拍子。これもchouchou merged syrups.と同じく可もなく不可もなくって感じか。


大阪ゲストのオレスカ(なぜこのバンド?)のタイミングは飯に。地下街のインディアンカレーでさっと食事。美味。
そして戻る途中のコンビニでレッドブルを充填。


あと、クアトロの下の階で「あの花展」をやってたので覗いてきました。
原画を見てウルッときて、秘密基地を模したセットで和んで、グッズに魅了されて……。
面白い!閉店前にまた来よう。


あの花展から戻るとき、エレベーターに乗ったらcinema staffのベースとドラムと一緒になって「お前らもあの花展行ってたのかよ!」と心のなかでツッコミまくってました。うーん、またこのバンドが好きになったかも。

te'

主催はタイムテーブルのど真ん中で登場。


残響のバンドは轟音ギター要素があるけど……さすがボス、圧倒的な音圧。
レッドブル効果か完全にスイッチが入って爆音の中で体全体を振り回すKIMOCHIEEEEEEEEEEEEEE!!!!!!
暴力的ともとれる音の塊に完全に持ってかれた。


ドラムがスネア、フロア、金物だけなのにモノスゴイ迫力。渾身の力で叩きまくる姿にはこっちのテンションも否応無しにアガります。いやー、気持ちいい!
『夢とは現実という平凡なものに付ける美しさに似た『嘘』の俗称。』のダンスビートはたまりませんな。

3nd

te'が終わったあとの2ndステージ。良バンドが続くいやらしい順番!
te'が終わったらダッシュで2ndステージへ向かったらほぼ最前で見れました。ステージ左横のノリの良い奴らがみんな移動したから遠慮無く盛り上がりながら楽しめた。


ギター二人がすごく楽しそうな笑顔で弾いてたのが印象的。こっちも楽しくなってくる良い笑顔でした。あとベースがデカい。
いかにもエモバンドな派手なアクションとともにかき鳴らされるインスト音楽はめちゃくちゃ熱かった!ギターが柵に飛び載ったり、ネックが壊れるほど大暴れしたりで楽しかった〜。


「俺、生駒市出身なんだけど住んでる人とかいる?おっ、いるじゃんってお前おかんやん!」のMCは笑えました。
その横のおとんが「ステージに立つ息子を見て感極まってる」とも「こんなうるさい音楽をやる子に育ってしまって」ともとれる複雑な表情をしてたのが印象的。


SSKは最初のスネア連打で発狂。メインリフの「ギュワーン!」ってとこで手を振り上げるのが楽しかった。名曲すぎる!最近ずっとこの曲が頭の中で流れてます。



te'→3ndの流れがこの日で一番燃えました。

mudy on the 昨晩

開始いきなりステージ左のギターがフロアに飛び込んできてアガった!
直球エモ/轟音ポストロックなノリに比べてより踊れる要素があってte'と3ndとはまた違った感じ。やっぱり『パウゼ』が一番踊りやすい。


ただ最初のギターフロア乱入がテンションMAXでそれを突き破るヒトコマがなかったか。ってか自分の体力が切れはじめてたところもあるかも。

People In The Box

音合せで『はじまりの国』やってたからおっしゃーと思ってたけど本編ではやりませんでした。残念。


te'→3ndMudy on the 昨晩と体を動かせるバンドが続いたあとにpeople in the boxはちょっとゆったりしすぎた。
落ち着くより疲れてぼーっとするときのほうが多かった。周りの歓声もおとなしめ。
あと音が悪かった?突き刺すような音になっててバンドの持つ綺麗さが損なわれてた。


ライブ自体はよかったんだけど、熱狂的な轟音が続いた今夜のトリでやるには順番が悪かったかなぁ?真ん中あたりに観たかった。


自分は残響は個性があって好きだけど残響信者ってわけではありません。
そんな残響のイベントでもう残り少ないクアトロに心残りすることなく楽しめるかと不安だったけど、良アクトの連続で想定ラインをガッと突き抜ける満足度でした。なにより左スペースが最高だった。


クアトロは無くなっちゃうけど残響祭・大阪は続けて欲しいな。