soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2012/02/17 version21.1 fourth(サカナクション、the telephones、OGRE YOU ASSHOLE) @ なんばHatch

去年はチケが取れなかったversion21.1。今年は無事ゲットして行ってきましたー。


平日なんで仕事の会議が長引いて開演時間後にハッチ到着。
しかし大量にあるハッチのロッカーが埋まってました。(ちなみに「ロッカー"完売"」って表示されてたのが面白かった)四ツ橋阪神のロッカーも空いてなかったんで御堂筋までダッシュ&リターン。


と、一騒動あってようやく中へ。OGRE YOU〜だからってのもあるのかライブ始まってるのにフロア外に結構人がいる。
しかし扉を開けるとすでに詰め込みまくり。こりゃやべーな……とスタート前のゲンナリするもOGRE YOU ASSHOLEの快演で吹き飛ばされるのでした。

OGRE YOU ASSHOLE

ラストの一曲しか聴けなかった。でもその短い間に一気に惹きこまれました。
シューゲイザーのような音響派のような、不鮮明な音が重なりソッチの世界に持ってかれる。でもシンプルにそれらにカテゴライズ出来るほど単純なサウンドでもない。
細部まで気配りがなされた音の集合体にイライラしてたのも忘れて気持ちよくなっていきました。


新譜で一気に深化した、と業界で絶賛されてるのも納得。(こう書くとどこらへんの雑誌読んでるかバレますねw
フィッシュマンズと通じるところがある」というのもわかる。とにかくズブズブ入っていく音楽をクールに奏でてるかっこ良さ。
ちょこっとしか見てないのに興味持ちました。新譜聴いとこー


サカナクション

トリかと思ったら意外にも2番手。


サカナはRUSHBALL 2010以来。今回、RUSHのどちらでもやった曲は『アルクラウンド』と『アイデンティティ』のみ。
それがなにを意味するかというと、フェスはやはり代表曲を連発するもんです。しかし今回はそれが2曲のみ。『ネイティブダンサー』も『ナイトフィッシングイズグッド』もやらない新譜中心のセトリ。
けど大満足のライブでした。過去の有名曲に頼らなくても最高のライブができるって相当なもんです。


アルバムと同じオープニングSE『RL』でメンバーが姿を表し一曲目『モノクロトウキョー』から熱狂的な盛り上がり。会場全体が拳を突き上げて飛び跳ねてました。これだけの人間を熱くさせる彼らのカリスマ性をビシビシ感じました。
『ルーキー』『エンドレス』『バッハの旋律を夜に聴いたせいです』と新譜の曲を畳みかける。そのどれもがCDと同じかそれ以上に心に響いてくる。


そして一番すごかったのがアルバム真ん中にあるインスト曲『DocumentaRy』。
ステージ前方に5つの卓が置かれてメンバーが横並びに演奏する、つまりはMステ出演した時の『バッハ〜』形式。この並びがめちゃくちゃカッコイイ……。レーザーをふんだんに使った演出、後半でバンド形態になっての盛り上がりもあり痺れたっ!


最後に『アイデンティティ』でオーディエンスを合唱&ジャンプさせて終了。
あっさりしたセトリではあったけど今の邦楽ロックを代表するバンドの空気を堪能しました。
曲、演奏、演出、そしてオーディエンス。ライブとして完成されてる。新譜で感じた「若干の物足りなさ」が見事に拭い落とされてる。素晴らしいっ!


the telephones

トリはtelephones。


今までの私のtelephonesに対する気持ちは「ひっかかるものはあるけどそこまで好きじゃない」でした。しかしそれもこのライブで見事覆された。
最高やん!


とにかく楽しい〜。アタマ空っぽにして騒ぐ。そのための音楽とパフォーマンス。
The Hivesダンスロックを覚えてちゃったみたいなエッジとダンサブルの融合した最高のパーティーロック!
耳に突き刺さる高音ボーカル。ハチャメチャな動きをしてるキーボード。そしてノリのいい楽曲。こりゃ楽しまなきゃ損なサウンドだ。
勢い100%ながら演奏はしっかりしてるから安心して騒げる。煽りが基本の「オドレー」から激しい曲では「アバレロー」になったりと的確にフロアをコントロールしてるのに感心しました。


軽くしかtelephonesを聴いてない自分でも聴き覚えのある曲がたんまり。『sick rocks』『Monkey Discooooooo』『Yeah Yeah Yeah』『urban disco 』など。
やはり一番の盛り上がりを見せたのは『I Hate DISCOOOOOOO!!!』。コーラスで気分を高めてから騒ぎまくり。なにげに良いメロディを書くバンドですが、途中でしんみりさせることもなくアンコールの『Love and Disco』までハイテンションで突き抜けたのも見事。


ぐちゃぐちゃになるけど決して暴力的じゃない、笑顔が咲き乱れるモッシュは最高に楽しかったです。こんな気持いいモッシュは久しぶり。DISCOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!



最後の締めは全出演バンドで集合写真 → 一本締めで終了。
終演後は心地良い疲労感。


セカイに持っていくOGRE、完成度抜群のサカナクション、大騒ぎのtelephones。三者三様の魅力があるライブでした。
ノイズ、弾き語り、アコギアンサンブル…などここのところ変なライブが続いてたから、シンプルにバンド・サウンドに合わせて騒いで跳ねて叫んで……ってのが久しぶりで楽しかったです。
難波ベアーズのあら恋ワンマンと被ってどっちにするか相当悩んだんですがこっちにして良かった!