soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2012/05/26 NOISE MAYDAY2012 -MASONNA- @ 難波ベアーズ

やってきました2012年のNoise Mayday!今年はマゾンナ(&ベアーズ)25周年を記念してマゾンナ・ワンマン!行かない理由が見つからない。


開場15分前ほどに到着すると既に結構な人入り。30人ぐらい?最終的に70人集まったでそうです*1


マゾンナが見れそうな場所をなんとか確保。
ステージを見るとマイクスタンドが一本そびえ立つ……おぉ、重そうなコンクリートブロックを3つも使ってスタンドを支えてる。どれだけ暴れるつもりだ。
開始時刻になるとマゾンナがひょこっと顔を出してセッティング。軽くシャカシャカを揺するとスピーカーから大爆音。音が胸に突き刺さるかと思った。恐怖心が一気に跳ね上がります。
さらに観察してるうちに気付いたのがステージ右上のスピーカー固定フックにマイクが垂れてる……。何をするつもりだ?


一度楽屋に戻るとなかなか登場しない。BGMにかかってる曲が終わる度に「来るか?」と死ぬほどドキドキ。そしてまた何事もないように次の曲が始まる。いや〜、心臓に悪い。


照明が暗くなってついに登場!
始まるやいなやマイクスタンドに向かって叫びまくる。焦らされたフロア前方の客が珍しくモッシュ状態に。
出してる音はもちろんカッコイイ。ブワブワブワブワと上昇するようなノイズがエグかった


咆哮先をマイクスタンドから天井に吊るされたマイクへ変更しにスピーカへと飛びかかる。掴もうとして何度かスカって音が止まる……が掴んだ瞬間絶叫!そこからステージ中心に飛び降りる時にマイクを叩きつけたかものすごい音が響く。


ステージ中心部分に戻ると……なんとMonotronを手に。おぉ、マイクスタンドとシャカシャカ以外使ってるの初めて見た!小さいボディから強烈なノイズが放たれます。けど5秒もしたらゴミのように投げ捨てられてましたw


そしてガチで客に突進、ガタイの良い外国人客も含めみんな反射的に逃げる。ベアーズのフロアの半分くらいの空洞。中ではマゾンナが大暴れ。15秒ぐらいはフロアで暴れてた気がする。


客の興奮がピークに達してるあいだに、マゾンナは吊るされたマイクを引っ張る引っ張る!引っ張りすぎてついには一緒に吊るされてたスピーカーが落下!ベアーズを破壊しおった!


スピーカーの衝撃がデカすぎてどういう風に終わったか覚えてないんですが、コードが巻きついた状態で帰っていくのは記憶にある。
終わった後はブロックに支えられてたはずのマイクスタンドが倒れてました。


狂気……というより凶器の怖さ。アーティストの狂った内面性とか難しいことは一切排除して、単純に音の殺傷力だけがそこに存在していました。突っ込んできた時は本気で怖かったです。
ライブ時間は2分25秒。25周年だから?……ってのは考えすぎだよなw*2


マイクを吊るしたステージ、monotoronの使用、フロア突入時間が出血大サービス、そしてスピーカー破壊と25周年のワンマンらしいスペシャルな内容でした。
単純にドキドキするとか怖いもの見たさとかじゃなくて、嵐のようなライブで湧き上がる正体不明の衝動。マゾンナのライブでしか感じられないこの感情は言葉にしようにも「すごい」としか言えません。確かに感じるけど理解が追いつかない!でもライブ後みんな笑顔なのはそういうことなのでしょう。


わざわざ名古屋からノイズ初体験の友達と一緒に行ったのですが、2分25秒のライブを見て満足そうに帰って行きました。

*1:6/4まで40〜50ぐらいと書いてましたが関係者の方によると70人だったそうです

*2:2分26秒という説もあります