soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2012/06/17 MDT 2012 (Nabowa、GOMA & the Jungle Rhythm Section、Rovo) @ 日比谷野外音楽堂

当初は一週間前の大阪行ったし参加する予定はなかったんだけど、西日本ツアー絶賛の嵐を至るところで見ていると再上昇してくるROVO欲。思い立ったが吉日。4日前に行くの決めて、3日前にチケ取ってきました。


場所は日本ロックのメッカ・野音です。初!
11時ごろに大阪を新幹線で出発してゴー。最寄りの霞ヶ関駅に降りた瞬間デモと機動隊に足止め食らうハプニング。なんか非日常感が増した。


入った瞬間「これが野音かっ!」と感じる空気がありました。服部緑地野外音楽堂大阪城音楽堂とは違うナニカがある。
今回は、野音の瘴気とMDTの客の空気やられてステージ上の細かいところあまり見てない/聴いてないところがあります*1。もっとマクロなフィーリング、全体のグルーヴというかオーラで感じてました。


開催前に一時期は降水確率が60%までいってた天気は奇跡的に晴れ!すべてがなるようになったとしか思えない〜。

Nabowa

予想をはるか超えてよかった!


昨年、ROVO@シャングリラの対バンで見たときは穏やかな演奏ってイメージだったけど今回はバリバリに盛り上げてる。お祭りの封切りにふさわしいワクワクする音。
野音の雰囲気と合間ってこりゃ気持ちいいわ〜〜〜〜。客も笑顔で手を挙げて開放的な気分になってる。


一曲目が終わったあとにバイオリンが音を出し続けてるのが宇宙っぽくてよかった。あと相変わらずギターのセンスが良い!


中盤で一旦ゆったりするナンバーをドロップするもラストはアッパーに決めて大盛上がり。
いや正直、GOMA&JRSとROVOに囲まれるってかわいそうだなと思ってたけど……やってくれました。最高のオープニングアクト
気分がめっちゃよくなってアルコールもどんどん進む!早くも完全にスイッチが入っておりました。



↑一曲目にやったこの曲の2:08あたりで野音全体が弾けた瞬間の気持ちよさはハンパなかった!

GOMA & the Jungle Rhythm Section

大好きなGOMA&JRS。初めて野外で見る。


始まりは『OMOTINO』ではなく、JSRの3人による軽いジャム気味のリズムでスタート。大歓声のなかGOMAが登場して突然に三点倒立(ヘッドスタンド*2)を披露!芸術的なまでに美しいフォームでした……。
そして開始から手持ちディジリドゥーを持ってJRSと一緒に上がっていく。


『AFRO BILLY*3』『RIODIDGENEIRO』と熱い曲のラッシュで客は半狂乱になって踊りまくり。ステージが進んでも体力が落ちることもなくむしろどんどんタガが外れて真昼間から宴状態。自分もバカになって大興奮。


MCではROVOへの感謝のあとGOMAの半生が映画化(しかもなぜか3Dw)する驚きの告知。突然の朗報に野音全体がテンションの上がった状態で『One Groove』へと雪崩れ込む。あの時間、日本で一番熱かった場所は確実に野音です。


演奏は、昨年のワンマンでの、必死に命にしがみつくように音を出すライブに比べて落ち着いてたように思います。
大きな心でオーディエンスを沸かせてくれました。それは最初の落ち着いたヘッドスタンドやしっかりしたMCにも表れてる。。


野音の空気と相まってすごかったです。GOMA&JRS最高!


ROVO

10回目のMDTとなるROVO


本編セトリは西日本ツアーと同じ。『Horse』『eclipse』『新曲1』『Mir』『Sino+ dub』『新曲2』『D・D・E』
照明は大きな四角い照明が背面に9つほど。色はシンプルにオレンジのみ。


出始めは……う〜ん、ひたすら盛り上げたGOMAに比べてゆったりとした『Horse』『eclipse』はインパクトに欠ける。
危険区域に突入しそうなほど生々しい”ライブ”だった大阪の時に比べてどこか遠くで鳴っている感じがしました。『新曲1』ももっと山本さんのギターがザクザク効いてた気がするんだけどなぁ。ツアーで良くも悪くも新曲が洗練されてきてる。


でも少しづつ暗くなる空とMDT主催を迎える野音で良い空気が流れてくる。その雰囲気のなか爆発を起こしたのが大阪と同じく『Sino+ dub』のトライバルなビート。
自分は楽しすぎて落ち着きを失った動物のように会場を歩きまわりながら踊ってました。Oi!コールが起こってる場所、モッシュが起こってる場所、席に立ち上がって盛り上がってる場所、あとスタンド席より後ろの平地までもがいい雰囲気。トイレ前の広いスペースを使って大きく飛び跳ねてる人たちに混ざってピョンピョンしてみたり。


野音全体がお祭り。山本さんが酒祭りTシャツを作った意味がわかった気がします*4


ここらで引っ込み気味だった照明が曲の”キメ”あわせてフラッシュのように光る演出が。これは威力ありました。迫田さんのVJの方が全体のトランス感はあったけどここぞというところの爆発力はあったかも。


本編最後となった『D・D・E』はほぼ完成してて自分も完全に入ってました。熱演が終わった後にふと振り向くとPA前の巨大なスポットライトが天空を指していた。まるでMr. beansのような。言葉に出来ない神々しさがありました。


アンコールでは勝井さんが「生きてたらこんなすごいことがあるんだな」とのMC。発言前にコールしたGOMAさんの復活を指してる気もするし、高い降水確率から晴れた今日を、もしくはMDT10周年を指しているのかもしれない。なんにせよ重みがありました。
アンコール曲は『CISCO』。真っ暗からどんどんと明るくなってくる照明。最後の音はどこまでも大きくなっていって吹き飛ばされそうになりました。黄色い照明と音が膨張していく様は我々の”常識”を打ち破るパワーがありました。巨大すぎる


開始こそ「GOMAに食われたか?」と思ったけど最終的にはぶちかまして行きました。【CISCO】の膨張する音は忘れられない。



野音の空気、いやMDTの空気。本当に素晴らしい!
野音のどこもが誰もが踊ってる。普通のフェスとは違うMDTならではのトランス的なワクワクがありました。
急な旅だったけど行って本当に良かったです。

*1:山本さんが黒ストラトを使ってたかも確認してない

*2:ヨガでの呼び方。GOMAさんはヨガやってます。

*3:自意識過剰かもだけど自分がいた集団から手拍子が広まっていったように感じて面白かった

*4:酒祭りTシャツ = MDT公式Tシャツの横で山本精一さんの個人製作として売られていたTシャツ