2012年 - 上半期 映画ベスト5

昨日におおかみこどもの雨と雪の記事を書いたのでそれに関連して今年上半期に見た映画TOP5でも。
今年からよく見るようになった映画(理由は後ほど)。特にミニシアター系に頻繁に足を運ぶようになったのは今までになかった傾向です。
全部で11作みたいうちからBEST5。

オジー降臨

メタル界の帝王・オジー・オズボーンのイカれた人生を追ったドキュメンタリー映画。


この映画の面白みのうち70%はフィクションの人生そのものが特大スペクタルショーともいえるオジーの歩みでしょう。料理する素材が絶品すぎる。こんなめちゃくちゃでドラマチックな人生は小説にも無いです。


映画としての見せ方も巧い。
最後の運転シーンやバックステージ裏で見れる”今”のオジーに胸を打たれます。
スタッフロール直前、『CRAZY TRAIN』のイントロに合わせて映されるステージ側からのオジー(そしてオーディエンス)のショットは今年見た映画で一番印象的なショットのひとつです。


生きてるものはいないのか

理由もわからず突然に人が死んでいく。それだけの話。


脱力系ギャグ?不条理ギャグ?いやそもそもギャグなのか?
独特な静と死の映画。ドラマティックな展開が用意されているわけでもない。でも言語化できない謎のパワーが存在してるパンクな映画でした。


終盤になって人が死んでるのを見ながら笑っちゃう状態になったとき「あ、映画の世界に取り込まれたな」って思いました。
エンターテイメント作品以外だったらこれ。アートでもないかもだけど。


容疑者 ホアキン・フェニックス

超有名俳優のホアキン・フェニックスが2年間の芸能生活を潰してラッパーに転向する悪ふざけ(フェイク)を追ったモキュメンタリー*1


前評判はそんなに良くないし、モキュメンタリーってのもどうせ最初からわかってるから驚きもないだろうし……。
と斜めにかまえて観に行きました。しかし途中からホアキンの動向が嘘か本当かわからなくなるのは衝撃でした。
彼の演技力がホンモノだから?それとも本心をモキュメンタリーに混ぜた……?


予告編を見る限り笑い飛ばせる映画かと思ったら……感情が激しく動かされてる。ホアキン・フェニックスに持ってかれました。
宇多丸がこの作品を説明した下の一文が鋭いです。
「後から真相を知っても、余計にウソとホントを隔てるものがよく分からなくなってくる、役者バカ(もしく はバカ役者?)一世一代のパフォーマンス・アート


トロール・ハンター

トロールを退治するトロール・ハンターを追うという仮定のモキュメンタリー。

トロールキリスト教徒の血に反応する」「トロール・ハンターは政府の指示のもと活動している」、しまいにはどうみてもそらへんの電線を指して「あの電線はトロールを囲い込むために電気を送っている」といった少年が考えそうな設定がたくさん
しかし、それらをまったく疑うこともなく作品にした、バカを冗談一切抜きでやったのが素晴らしい映画。


その直球な姿勢が功を奏したのかトロールと退治する緊張感と設定の面白さはなかなかのもの。。
自分たちがやっていることに確固たる自信をもって撮ってる映画。痛快でしたね。


しかしトップ5に挙げてる作品がドキュメンタリーやらモキュメンタリーばっかだなぁ。



けいおん映画!

僕が見たのは今年入ってからということで上半期TOP5に入れました。

今年に入って映画をいっぱい見に行くようになったのもこれのおかげ。
僕のtwitterを見てた人なら知ってると思うんですけど大ハマリしました。見た後は世界が輝いて見えた。ワクワクしてランニングしてる時に両手を広げて走ったりした。
またもやけいおんに人生をねじ曲げられました。


計8回も観に行きました。いままでの人生で同じ映画をこんだけ映画館まで観に行った作品ははじめてです。



監督を始めとするスタッフに徹底的に愛を注がれて作られた映画。
ストーリーだとかキャラだとか込められたメッセージだとかの前に”けいおん”という作品そのものに僕が恋しちゃったんだろうなぁ。





他には『ウォーターボーイズ』の監督の最新作『ロボジー』や制作費30億円のボリウッド映画『ロボット』とかも良かった。って”ロボ”ばっかりですねw


下半期も既に「おおかみこどもの雨と雪」というヒット作に巡りあい、さらにドキュメンタリーでも灰野敬二ボブ・マーリーGOMAと面白そうなのが並びんでます。他にも『WIN WIN』『Ra・One』『くそガキの告白』あたりも期待してる。
新しい趣味を楽しんでいきたいと思います。

*1:映画やテレビ番組のジャンルの1つで、架空の人物や団体、虚構の事件や出来事に基づいて作られるドキュメンタリー風表現手法 from Wikipedia