2012/08/25 One Music Camp 2012 (Turntable Films、ザ・なつやすみバンド、airlie、ザ・たこさん、奇妙礼太郎トラベルスイング楽団、anopy reverb、toconoma、SATATOGA、8otto、まつきあゆむ)
兵庫三田のアスレチック施設で開催されているオールナイトの夏フェス。今年で3回目なのかな?
今回初めて”一人で”キャンプ系のフェスに行ってみる、という挑戦をしてみました。
この日のためにテントやらキャンプグッズやら準備するのが楽しかった〜。
場所自体は家から1時間ほどが最寄駅でそこからバスで30分ほど。ただバスが一日4〜5本しか出てないバスは見逃してしまったのでタクシーでゴー!
タクシーの運ちゃんが音楽の話のわかる人でまたテンションが上がった!70's〜80'sのロック/ニューウェーブの話で盛り上がりました。
外の景色を見ると田んぼが広がる山奥。三田ってこんなに田舎だったのね。
会場に到着するとすでにテントがいっぱい立ってる。
それほど大きくないメインステージ*1の客席後方にはミニ吊り橋がある。良いシチュエーションだ。
テントサイトはメインステージとほぼ隣接しており2分もあればテントからステージまでいける。良い場所を取った人はテントからステージを見ることもできたと思います。
テントサイトはだいぶ埋まってて焦ったけどなんとか場所を発見してテント設営開始!
Turntable Films (メインステージ・Star field)
テント設営をしながら聴いてました。なので姿はほとんど拝見せず。
軽快な音楽を聴きながら慣れないテント作りに苦戦する非日常に楽しくなってくる。
さっそく幸せゲージがMAX近くまでいきました。
ただひと組目から約30分遅れってのは不安ではある。
ちょうど終わるくらいに無事テントも貼り終え。良いスタート。
ザ・なつやすみバンド (Star Field)
今回、楽しみにしてたバンドのひとつです。
ベース、ドラム、キーボードに加えスティール・パン/トランペット担当がいる風変わりなバンド構成。
youtubeで視聴してノスタルジーな旋律にヤラれた。
スティール・パンの人だけ陽があたってて「暑い……」と嘆いていたのが面白かった。
演奏の方は思ってたほどメロディが染みこんでくる感覚は無かったかな。でも自然と笑みが浮かぶ幸せな気分になってくる。
アンニュイとは違うほのぼのとした空気。まさにひらがなの”なつやすみ”って言葉が似合うバンドでした。
物販でCD買ったんで聴きこんだあとにまたライブ見てみたい。
airlie (サブステージ・Wonder Hive)
女性アーティストによるギター弾き語り。
視聴を聴いてて野外だと良さ気だなぁ、と思ってたけどそこまで響くものはなく。
見ながら食べたご飯がおいしかった。チキン丼だったかな?
ザ・たこさん (Star Field)
彼らも一度見てみたかったバンド。
スキンヘッドの風貌が個性的すぎるフロントマン安藤さんを中心とした関西が誇るファンクバンド。
JBばりのファンクネスとちょっと変な日本語歌詞は暑苦しい……もとい熱い!
ゴリラ、フライドチキンだとか謎のフレーズを動物のモノマネしながらシャウトする安藤さん。変なカリスマオーラが出てる。
安藤さんがマントを羽織って退場したあともバンドのセッションは続きしばらくしたら再登場してシャウト。
またいなくなって今度はフロアに直接登場。近くにいる人の酒を片っ端から飲み始めた!はちゃめちゃなパフォーマンスです。
安藤さんのインパクトが強烈ですが、軽快なギターも良いですね。ファンキーかつ渋さがある。
生で聴きたかった『我が人生最良の日』をやらなかったのは残念。
奇妙礼太郎トラベルスイング楽団 (Star Field)
フジロックベストアクトの声もちらほら聞く奇妙礼太郎。今回が初見。
youtubeやらで見ててもどこがいいのかイマイチ掴めていないアーティストというのが自分の中の奇妙礼太郎の扱い。ライブを見たらわかるかな……と楽しみにしてました。
そして納得。こりゃ面白いわ!
歌がうまいとか盛り上げ上手とかの別次元の”よくわからないけど良い空気を作っちゃう”。そんなスター性を持った人。
最初の数曲はわりと普通の印象。「勝手やな〜」「お前らのせいでタイムテーブルが押してるわ」「俺の所だけ(陽が照って)暑くない?」と関西の笑い的なげやりなMC
『あの娘に会いに行こう』あたりからこちらの気分も乗ってくる。「歌って楽しいなぁ」ってのをショウとしては過度に表に出さずに連れていく。押し付けをしない楽しさって感じかな?
最後は『シャンゼリーゼ』の日本語カバー。客も含めて大合唱は感動的でした。音楽の楽しさを感じずにはいられない。
メンバーがソロを決めるたびに大歓声が湧いて大盛り上がり。奇妙礼太郎も彼独特の「イェー!」を連発。あの場で笑顔じゃなかった人っていないんじゃないだろうか?
奇妙礼太郎が「お〜、シャンゼリーゼ〜♪」を客にリピートさせようとしたらそのまま次まで歌っちゃう客の暴走もご愛嬌。
フェスど真ん中でまさかのアンコールでは『俺はやっぱり菊正宗〜♪』とCM曲をアカペラで熱唱。
「イェー」の一言でほっこりした気分にさせられる。すごいわ。
canopy reverb(Wonder Hive)
ドラムとベースの二人ダブ・ユニット。
時にダブステップばりにヘヴィなベースが鳴る曲はかっこいい。シンセのセンスもナイス。
ただ客が5人くらいしかいくてやりにくそうにしてたのが残念。
出演バンドの中でもかなりいい音出してたと思うんだけどなぁ。
toconoma(Wonder Hive)
インストジャム・バンド from 関東。関西では初ライブだそうです。
かなりアッパーなサウンドで踊らずにいられないダンスチューン。それでいて歌モノばりに激キャッチーなフレーズも流れたりで面白い。
メロディが武器かと思わせといてバリバリにアゲるバンドです。
ポップスを人力トランスに昇華させた感じ。曲によってはサンバのリズム/フレーズを導入してるのも興味深い。
楽しそうにライブするメンバーの表情も良かったです。踊り狂った!
方向性としてはROVOに近いものがあります。実際、物販でお話ししたとき「山本精一(ROVO)さんみたいになりたい」。と言ってました。
かなりツボった良質のバンド!
山の中だから陽が沈むのが早いもんで、toconomaが始まったときは明るかったのに途中から真っ暗で「こりゃ帰り道に困るな」との考えも一瞬よぎったんですが、すぐ忘れてしまうぐらいに踊らされた。
暗くなるステージに向けて急いでライトを点けようとするスタッフもホームメイド感があってよかったなぁ。
昼はまったり/幸福感のあるバンドが多かったのですが、ここからアッパーなOne Music Campの夜が始まります。
SATATOGA (Star Field)
ディジリドゥ+ドラム+プログラミングのジャムグループ。野性味溢れる熱気でトランスさせていく音楽。
つまりGOMA & JRSにとても似てます。ディジリドゥがいるとこんな音になるのかねぇ。
GOMAと違うのはデジタル色が濃く、神秘性よりとにかくアゲていく直線的な音なことでしょうか。暴力的ですらある。
ディジリドゥの上手い下手はよくわからないけど、かっこいいフレーズを吹いてて良かったです。
センスの良いダンスチューンにどんどんとリミッターが外れていく自分がわかる。腕を全開まで広げてアホほど騒ぎました。
こちらも大当たりのバンド。
amanita (Wonder Hive)
いわゆるアフロビート。
完全に酒に潰された安藤さん(ザ・タコさん)がスピーカーに死ぬように寄りかかってたのが超印象的。絵面に吹いたww
良い演奏だったけど、最後はお客さんのノリに気圧されてタジタジになってた。客のノリが異常空間。
8otto (Star Field)
実質上このフェスのヘッドライナー。
強面のギターが「最近iphoneを買ったんです」と紹介され初々しく客の写真を撮るのが面白かったw
『0zero』『KATANA』『Counter Creation』といった初期の曲中心にかましながら完全にクレイジーになった客をどんどん煽ってく。DOJOばりのモッシュゾーンになったり。じゃっかん馬鹿騒ぎに度が過ぎるところもありましたが。
マネージャー(?)にベースがメガネを取りに行かせるけどなかなか帰ってこないちgdgdなワンカットもはさみつつアンコールの『RIWO』までぶっ放しました。
『VOODOO POWER』は無し。最近はやらなくなったんかな。
まつきあゆむ (Star Field)
toconoma→SATATOGA→8ottoで疲れ切ったのでテントでばたりと倒れてました。
テントの外から聴こえてくるサウンドチェック。
素朴な歌声とアコースティックギター「あれ?この曲聴いたことある……めちゃくちゃイイ曲じゃん……ってこれ『約束はいらない/坂本真綾』だっ!」
あまりの心に染みる名曲っぷりにテントで一人泣きそうになりながら震えてました。まさか山中の野外フェスでこの曲を聴くことになるとは。その前もなんかおもしろい曲歌ってたんだけどなんだったかなぁ。
アコースティック・ギター一本で弾き語り。たまにトラックを流して歌うスタイル。服はなぜかパジャマ。
本来でるはずだったACOのピンチヒッターというのもあり客は少なめ。ヲタ的な痛々しさもにじみながら優しいうたを紡いでいくのをみんなで座りながら聴く。なかなかに贅沢な時間帯。
最後はメロウなトラックにラップしていく曲。歌詞に「Dragon Ashを聴いて〜」みたいなのがあって「ACOの代わりでこの曲はニクいな」と思いました。
DJタイム
DJステージも楽しみにしてたんだけど客が10人程度。あ、そんな位置づけなの?
イベントとしてもあまり力を入れている風はなく。拍子抜け。
ハウス系中心のDJ。最初の2人はいくらアルコールを投入してもノリきれなかった。
ただ3人目はしっかりと四つ打ちをかまして身体を気持ちよく揺らすことができた。やっぱDJの力量の差って出るもんだなぁ。
外ではキャンプファイヤーがあったりでまったりムード。まぁ、24時移行はオマケみたいなもんなのかなぁ。
少し仮眠してテントを片して帰路へ。ただバス停が思ったより遠くて見逃し次まで2時間待ち。しかたがないのでタクシーを呼んで帰りました。
帰り道に行きつけのスパ銭があるので汗を流して、食事とって仮眠室で寝て帰宅。
初の単独キャンプフェス。
楽しかったー。フェスの中で自分だけのスペースがあるって素敵ですね。
One Music Camp自体はこじんまりとしたフェスで過ごしやすかった。徒歩5分内にテント、食べ物、ステージ、物販、トイレetc.全てがある。ちなみに自分は使ってませんがプールもありました。
超大物アーティストはいないけど良いアクトが揃ってて良い思い出になりました。
*1:梅田クアトロぐらいの大きさ