2012/10/13 SATURN 2012(DNT aka DONUTS、LAPALUX、TRAXMAN、group_inou、CLARK、DJ KENTARO、あらかじめ決められた恋人たちへ、EYE、石野卓球) @ なんばHatch


昨年に7年ぶりの復活を遂げ、昼/夜の二部形態で行われたSATURN。あの時は夢の様な時間を過ごせました。
今年は夜の部だけとなって開催!このご時世になんばハッチでオールナイト・イベント!!
今年もメンツはすごいぞ〜。


DNT aka DONUTS

最初は人がまだ人が入ってなくて、広いハッチに30人くらいしかいませんでした。


ゆったりしたアンビエント/ダウナー系が流れてる。
一番手だから穏やかにいくのかな?と思いきや途中からがっつりしたビートが入ってくる。うわ、なんだこれ、ハッチがビートで充満してくる!いきなり最高〜〜〜〜。


次第に人も入ってきて賑わい始めてきました。終わるころには会場はしっかりイベントモード。


LAPALUX

フライング・ロータス率いるBrain Feeder直径の歪みとコズミックな音。身体の中からかき回されるような良い意味で気持ち悪さ。
音が小さめだったのが残念でした。


後半にはJUKE系統の曲もかけて、次のTRAXMANを待ちわびるフロアのJUKE意識をうまく刺激してました。


TRAXMAN (with Red Legends footworkers)

このイベントのハイライトのひとつ。JUKEのカリスマ・TRAXMANの初来日DJ。しかも本場のフットワーク・ダンサーも一緒に来日するとのこと!JUKEのダンスバトル文化は一度体験してみたいと思ってたので彼ら出演の発表があったときは本当に嬉しかった。


最初はハウス、シカゴ・ハウスで攻める。マイクで頻繁に煽りながらBPMはかなり早め。JUKEじゃなくてもめっちゃ盛り上がる。この人純粋にDJがうめぇ!
『One More Time / Daftpunk』ネタのトラックも流したりでフロアも超熱狂。一瞬だけシュランツかけた時がカッコ良すぎてブチアガった〜!


そして自然な流れでやってきたJUKEタイム。すでに盛り上がりきったフロアに、今まで体験したことのない小刻みなビートが鳴り始める。
フットワーカー達も登場。ダンサーが一人来日中止になったので日本人が2人+来日フットワーカーが1人の図。DJブース横のスペースで客の方向を向いて順番に踊っていくスタイルでした。


バトルっぽさは弱いもののJUKEとFOOTWORKの要素を含んだショウとしての楽しさが詰まってました。
絶妙なタイミングでリズムを足したり引いたりするTRAXMANがすごい。ダンサーに100%合わせるなんて親切なことはしない。けどトラックとダンスが相乗的にお互いを高め合ってる。なるほどJUKE/FOOTWORKの関係ってこういうことなのね。
長身の日本人ダンサーがすんげーかっこよかったです。


ブイブイにフロアを沸かせたTRAXMAN。最後は『TTTTTTTTTTRAXMAN』の声ネタでビシッと止まった。
まぎれもなくホンモノでした。JUKEの楽しさを肌で感じることができた。またJUKEに限定しなくてもTRAXMANが最高のDJだってのがよくわかりました。素晴らしい!


↓当日のJUKEタイムが始まっての映像。トラックの持っていき方がスゴすぎる!

group inou

イベントの直前に知って気になり始めてた脱力ヘンテコ・ラップユニット。
チープな音色のトラックに型破りなアンニュイラップの組み合わせが面白い。


『6時間もかけて東京からやってきたのは、俺達の時間をこの日のピークにするためです』と言ってたけどあながちビッグマウスでもない。フロアが踊り狂ってた。


ヘニョヘニョな音なのにDJの動きはキレがすごい。岡村ちゃんばりの鋭い動きでビシっとMCを指差すのに笑ったw
ヘラヘラ笑い、ふにゃふにゃ動くMCも異常な雰囲気。起こられてもニヤニヤ笑ってそうなそういう奇妙さ。でもたまに強烈なシャウトをかましたりとただのイロモノじゃない。


『ORIENTATION』の「そこのカップル ペアルックはやめい」の中毒フレーズで謎のドープ感を出したり『9』『KNUCKLES』もやったはず。モヤモヤさまぁ〜ずのEDで使われてた『JUDGE』は意外にも無しでした。


頭がおかしくなりそうな歪んだサブカル感。それでいて幸福感満載のわけわからん感じ。
CDで聴いてると奇妙さが目に付くけど実際ライブで見るとアゲまくりのステージでした。見れてよかったー。

CLARK

4月のspringupに続いて今年2回目のCLARK。一年で2回も見ることになるとは。めっちゃ日本来てるよなぁ。


あいかわらずフラッシュ炊きまくりの演出が似合う狂気に満ちたライブ。
springupではクラブイベントなのに高速BPM曲でモッシュまで巻き起こしてましたが、今回はIDM系の音が多くてジワジワと嵌らせる感じ。
ただ狂ってるのには違いなく、うっすらと笑顔を浮かべながらPCをいじるCLARKの姿は怖くすらありました。ずぶずぶと脳神経を犯していく音。


次第に正気度が減っていって『Future Daniel』のギュイギュイ唸ったフレーズが聴こえてきたときは「ヤバい、空間が歪む!」と思ったものです。この日で一番人入りが良かったかな?


DJ KENTARO

キング・オブ・DJジャグリング。日本が誇るターンテーブリストDJ KENTARO
手元を写すセットが登場してのスタート。ブース後ろの巨大スクリーンでしっかりとスクラッチ捌きを見れました。


開始から絶技の嵐。普通のテクノ系リズムをスクラッチブレイクビーツにしはじめたときはどうしようかと思った。すごすぎて笑っちゃうレベルです。
トラックはダブステ/ブロステ色の強い曲が中心でした。
曲自体は若干弱い?リードシンセが安っぽいような……。


少しダレてきたので途中で出てからコンビニまで焼き鳥食べに行きました。
ちなみに今年は建物内のエスカレータを使えたので楽ちん&安心でした。*1
戻ってくると入り口でTRAXMANがバイト(?)に止められてて笑ったw
TRAXMANは近くの張り紙を指さして「おいおい俺コレだぜ?」みたいな仕草をしてたのがまた面白かった。いいキャラそうだなぁ。回りのスタッフが大慌てで「その人は通せ!」って叫んでました。


帰ってくるとドラムンベース系トラックへシフトしてた。ウワモノはスクラッチで作っちゃうというありえない技でライブ感を煽りまくり。DJであってライブアクトでもある。すげー。
中盤は微妙だったけどスクラッチテクを堪能できた頭とお尻は最高でした。


あらかじめ決められた恋人たちへ

夜中の3時にハッチであら恋を見るレアな体験。サポート・ギターありの編成。
クラブ・イベントなのを意識してかいつもよりダブ色の強いセトリでした。ちょっとベースが割れ気味だったのが残念。


この日唯一のバンド・サウンドに狂ったように踊る。池永さんもピアニカを吹きながらものすごい高いジャンプをかましてる。
『BACK』はイントロからぐわっときたし、(たぶん)短めにして演奏された『前日』『翌日』も良かった。特に『翌日』は前回のキンブラとの対バンで聴けなかったから嬉しい。


最後は『ラセン』。何度聴いてもこの曲は神がかってます。限界知らずにあがってく末恐ろしい曲。


EYE

若干トライバル要素はあるものの基本はハウス/ハードテクノのオーソドックスなダンスジャンル……だけどブレイクに金物パーカションの音を入れたりとやはり一筋縄ではいかない。
サイケデリックなVJとのマッチが良かったです。


実はここで初めての明確な四つ打ち。前半は「普通かなぁ」、と思ってたけど、後半になるにつれひたすら打ち鳴らされるキックに合わせて身体を動かすのに没頭していきました。


良い感じに四つ打ちに心を奪われてると演説が混ざったトラックが。そのままトラックを切って演説のみ放たれるスピーカーに盛大な歓声が起こるシーンもありました。アナーキーだ。
会場をダンスモードに持って行って、最後の卓球さんに最高のステージを用意していきました。


石野卓球

前回のSATURNと同じくトリ。前回は特別良い、って印象はありませんでした。けど今回は”完璧”でした。


EYEちゃんの温めたフロアの集中力をまったく途切れさすことなく絶妙な曲をかけてくる。過激に盛り上がるわけでもなくただただリズムに酔わす。テクノ/ハウスのお手本のようなDJ。音に合わせて踊るのが楽しくてしょうがなかった!
リアルタイムで石野卓球ワイヤーフレームにして写すVJもかっこ良かった。


『DIVA』はすっかり必殺アンセムに。これがかかった瞬間からフロアのテンションが最高潮に達したのがわかりました。中毒性のある声ネタとスネアロールがハンパない。この曲は一味ちがう。


いつまでも踊ってられる理想的なDJ。アンコールの拍手も予定調和じゃなくて「もっと踊らせてくれ!」って本気で思いながら拍手しました。
また卓球さんが良い笑顔なんだ。
この日のベストアクト。



いやー、楽しみまくった!
普段のロビーにあたる場所に設けられたサブステージも良さ気なDJは揃ってたんだけどメインステージが強烈すぎて行く暇がありませんでした。デコは前回よりあっさりしてたな。


フロアの熱気は去年よりはおとなしかった。前なんてDJがキックを切るたびに大歓声が上がってたもんなぁ。今回はそういったのは控えめでそこだけは残念だった。外国人が少なかったからか?


とはいえ自分は自分のペースで踊りまくって今年も最高でした。
今の御時世にオールナイト。そして最高の会場に最高の音楽。夜中のハッチで踊る非日常感。何もかもが最高。来年も絶対にやってほしい。


*1:昨年は雨の中、外の階段しか使えず滑りそうで怖かった