RoToR Osaka 2012 (オニジャガデルカ、オシリペンペンズ、DODDODO、ダダリズム、KA4U、The Floating Guitar Borchestra of Boredoms、OORUTAICHI、1☆狂、SOFT、Water fai、EXPE trio)

2年に1回の関西アンダーグラウンドの祭典・BAKUTO OSAKAを引き継ぐイベント。場所もBAKUTOとおなじ名村造船所
大阪の奇人変人があつまるカオスな祭り・セルフ祭りと合体。


久しぶりに名村に着くと……傘でできたブランコ、原住民が住んでそうな藁小屋、人が釣られてる天井、そして数多のおかしな格好をした人……これぞ大阪のカオス面!BAKUTOが帰ってきた!



オニジャガデルカ

元・あらふりんぽのONIさんが中心となったバンド。途中から見始めました。
バンド名を連呼する曲から。ONIさんがギタリストのギターをかきむしって最終的には羽負い絞め。

さいごにやった『虹』というメジャーコードのバラード曲がオリコン上位狙えそうなとてつもなく良い曲。
曲の時点でジ〜ンときてるのに、終わりにとびっきりの笑顔で叫んだ「今日も一日良い日を過ごしてね!」の一言でマジ泣きしそうになった。おっしゃー、楽しむぞー。

オシリペンペンズ

意外に思われるかもしれませんが実はペンペンズ初見。

タコさんが金髪、髭でかなり風貌が変わってる。
向井さんのドラムが面白い。フレーズはもちろんイトオフミオ似の顔をカクカクさせながら背筋を伸ばす叩き方も個性の固まり


音は想像してたよりスカスカな感じはせず、キララさんのギターがガッと切り込んでくる鋭さがありました。
CDやYoutubeで聴くより名曲っぷりが発揮される。曲のリフが聴こえた瞬間にうわあーーーっと高まる。そこんとこレッド・ツェッペリンとかの純なロックが基盤になってるんだろうなぁと感じました。


タコさんは変な動きを連発。フロアに降りてきたり、酔っぱらいみたいなステップを踏んだり、「面白いこと言ってみー」とアジったり。最後は腕をブンブン振り回してキメポーズっ!……といきたいけど3回ぐらいキメても残り2人が合わせてくれずのアホな感じでした。


ペンペンズを見てる時はずっと笑顔だったなぁ。「踊って楽し〜」とかじゃなくて友達の発表会を見てるような良い意味で身内へ向ける優しい笑顔。周りも同じような表情をしてました。


ダダリズム

フラッと訪れたブラックチャンバー(小さい屋内ステージ)。
聴こえてくるのは2ドラムによる人力リズムマシーンパフォーマンス。かっこよかった!


腕の動きは規則的に16分ストローク。叩くドラムを変えることでリズムが変わっていくのが、まるでリズムマシーンのパターンを差し替えていくみたいな半機械的な感覚でクールでした。
drumnoに似てるけどもっとコントロールされたドラムパフォーマンス。


いやー、良いアクトでした。何気なく覗いてみたけど大当たりを引いた!
ここらへんから自分の中で”踊る準備”ができてきた。



外に出てフランクフルト。うまい!ビールしか無いと思ってドリンクも氷結があったー。ヒャッハー!

DODDODO

この日のDODDODOは神がかってました!


最近のDODDODOは”陽”の部分が前面に出てました。打ち込みだけどアコースティックみたいな、歌の添え物としての打ち込み、ってのが多かった。服装もワンピースとか可愛らしい系統。
しかし、RoToRでは昔ながらの黒いシャツと短パンジーンズ、そして金太郎風の赤い腰掛け。
音はビートがブリブリ鳴ってる攻撃的なサウンド!
ドラムじゃないモノが擦れる音もリズムに組み込んでDODDODO節とも言うべきビート刻んでいく。
『口の運動』なんて攻撃的な曲も。「その名はDJ MIGHTY MARS!」


自然と身体が動いちゃう!


アグレッシブなDODDODOでも『夕日』は感動的。「タララタララ〜♪」の木琴フレーズがいつもより心に響きました。
この日のベストアクト!


KA4U

MIDI_sai主催のブレイクコアDJ on 瓦礫ステージ。


ピカピカ光る長帽子を被ってジャングル〜十ブレイクコアまで綺麗につなげてブチかましてる。思ったよりリズムは崩れておらずノリやすい。フルに踊ると気持ちい選曲でした。


終盤になるに連れ盛り上がっていくプレイでラストはSystem of a downの『BOUNCE』をかけてPogo! x7を響かせながらの熱いフィニッシュ。名前はよく見かけるけど今回初見。エゲつないDJでした。



ちなみに瓦礫ステージとはその名の通りステージの後ろに瓦礫が積まれたステージ。生々しいアングラ感がたまらないBAKUTOを象徴するステージです。今回はほぼDJブースみたいになってた。



前半戦から後半戦へ移り変わるためのお休み時間。会場内をウロウロ。
宇宙服、全身ミラーマン、段ボールを頭に被った人……変な人が一杯。でもそんな格好した人が熱心にゴミ拾ってるの見て良いイベントだな、って思いました
ただポーンと何気なく会場にライフルが放置されてるのはカオスだよなぁ……。

The Floating Guitar Borchestra of Boredoms

ボアダムスのギターオーケストラ部分だけを抽出した形となるバンド。ギター×12人くらい?バンドをコントロールするのはもちろん本家ボアダムスと同じ増子真二さん。
始まるまでは「ボアダムスの肝であるドラムの部分が無いと味気ないんじゃないかな」なんて考えもありましたが、そんな心配は吹き飛ぶすごい世界へ連れて行ってくれました。


開始5分ほどでひとつのアンプから音が出ていないということで最初からやり直し。途中からはじめるのでなく一から始めるのにこの編成で演奏することの繊細さを感じました。


最初はランダムなギターアルペジオが連なって音が集まっていく。次第に轟音ギターへと変わっていき急上昇感のある演奏へと変化。ゴオオオーーーーーっと宇宙エレベーターに乗ってるみたい。ギターでこんな音が出せるんだ!


あとはもう宇宙への小トリップ。Vision Creation New Sunで味わった感覚をビート無しで再現されたような体験でした
ステージ後ろの巨大スクリーンに映しだされたサイケデリック/コスミックな映像が音にぴったり合ってて会場内が別空間になったような気持ちよさでした。


あんまり人がいなくて後ろで座りながらでもゆったり見れたのも良かった。


OORUTAICHI

バイクのエンジン音でリズムを刻む普通なら最悪にダサいスタート。でもカッコよく見せてしまうのがこの人。
『FUTURELINA』『Venus』『Shiny Foot Square Dance』『Sononi』と代表曲ラッシュなセトリ。『Beshaby』は無し。最近はやらないのかね?


この人の曲はリズムもメロディも奇天烈で気持ち悪いのに妙な接しやすさがあって好き。ただ会場がアガりきったかというとオオルタイチにしては普及点くらいのパフォーマンスでどうも不完全燃焼。


でも最後に「普段ならこれで終わりなんですけど、やっちゃいますかね?」「セルフ祭り用に作った曲です」「セルフ音頭!」
祭囃子のリズムに乗って歌われる「セッセッセルフ セールセルフ〜」のフレーズが異常に頭に残る。
フロア後方から鳥居や拳の形をしたセルフ祭りの像(ご神体?)が乱入。カオスな格好をした人達が円になって踊り出した。名村の外でカオスな空気を作っていたセルフ祭りの部分がついにステージへ乱入。もうしっちゃかめっちゃけ。
笑顔で踊って、騒いで帰って行って、終わった後にゴミしか残らないような壮絶な……まさにお祭り騒ぎ!


なんかすごいモンをみました。


1☆狂

頭の後ろに顔が描いてあるおっちゃんがインパクト大。歌わないときは後ろを向いてました。*1
DJがド演歌を歌い出したりと、大阪のおっちゃんのアホな部分が出たバンド。2DJのミクスチャーで曲はしっかりしてたようだけど次があるんで短い時間で退場。


SOFT

4人編成。
前に渚音楽祭で見たときは女性のトランペッターやパーカッショニストが居る大人数編成だった気がするけど……。


人力ダブといった感じ。方向性はかっこいいと思うんだけどどうも演奏にキレがない……。フロアもスカスカでアウェー感がハンパなかったです。
もっと良いバンドだったと思うんだけど……今回のステージは残念だったなぁ。


Water fai

ブラックチャンバーで。ちょこっとだけ見ました。女性4人のインスト中心バンド。
さっき出演したBorchestraにも参加してるメンバーも多い。


で、音を出し始めると4人なのにさっきのBorchestraにも劣らない轟音を出してたのに度肝を抜かれた。見た目はかわいらしい女性(特にドラムの人とか超美人)なのに音はハンパない。
良さげでしたがメインステージで見たいアクトが残ってたので泣く泣くそっちへ。


そういうやPAの人がi-Padでフロアを歩きながら調整してて進化しとるなーと感心しました。


EXPE trio

イベントのトリ。
PARAのギター・YOSHITAKE EXPEさんのインストバンド。ギター×キーボード×ドラムの編成です。


ROVOやPARAに近い人力トランス系ですが、挙げた2バンドは民族音楽に通じる熱狂的な部分があるのに比べこのバンドはとてもスマートで洗練されてる。アゲアゲ〜じゃなくてクールに決めてくる感じ。
どちらかといえばゴッチン先生に近いのかもしれない。


落ち着きのあるステージで悟りの境地でした。EXPEさんの世界観も相当なもんよなぁ。




帰りは会場近くの銭湯に寄って帰宅。
楽しかったー。ただ終盤に人が少なくなって盛り上がりに欠けたりってのはある。


名村が風営法でイベントできなくなったのはショックでした。自分にとって名村はBakutoやZettai-muなど”from 大阪”なイベントの代名詞だったから。
そこでまた関西のバンドが集結してイベントができたのは本当に嬉しい。あのカオスな大阪空間がまたそこにあった。
だから最初に見たオニさんの「今日も一日良い日を過ごしてねー!」でガチ泣きしそうになったのです。

*1:服もちゃんと後ろ向きに着てる。一瞬そういう人かと間違うクオリティ