soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2012/12/10 山本精一/Yoshitake EXPE @ 難波ベアーズ

NOISE MONDAYに続いて今回はアンビエント。PARAのYoshitake EXPEさんとのデュオです。


ベアーズに到着するとステージはふたつのイスが置いてあります。
Yoshitakeさんの席の前には畳一畳分くらいの大量のエフェクタ。そして珍しい真空管のアンプ。SOLMANIA、avengers in sci-fiあたりを彷彿させる見てるだけでウキウキしてくる光景。


この日もNOISE MONDAYシリーズと同じく二部構成でした。
まずは山本さんが軽くトーク。


前回の「NOISE MAYDAY〜ノイズと白人〜」の二部にあたるベースのノイズがいままでの人生で一番良い演奏だったというくらいに気に入ってるらしいです。激しいのなく延々と続けられる静の演奏がトレンドらしい。
「ああいうのしかやりたくない」「あれの良さはがわからないと俺のすべてがわからないよ」「100点はもう出ちゃいました」とまで発言するほどの大変な満足っぷり。
ちなみにうちのブログでは「そんなによくなかった」という感想でレポを書いてます。そこに「あれの良さはがわからないと俺のすべてがわからないよ」を言われると「おおう」となります……*1


第一部

最初はまったりした音響派でスタートするもYoshitakeさんが次々とリズミカルなフレーズを持ち込んできて、最終的には両者ともそこそこ弾きまくりなライブでした。

Yoshitakeさんがスラップ・ベースのような高速タップで弾くパートは鳥肌立つぐらいにカッコ良かった。ギターがギターの壁を越えて打楽器になってました。


PARAで聴けるあの独特の音を目の前で聴けるのは面白い体験でした。途中にアコギに持ち替えたけど鋭いカッティングで切り込んだりやはりリズミカル。


山本さんはどちらかというと裏方。いやアンビエントという意味ではこちらがメインか?


音が自然と終息していき、山本さんが寝起きみたいにキョドりながらあたりを見渡し一礼。一部終了です。


約40分。色々なフレーズが詰め込まれた濃厚な内容で二部が案内された時は「あ、二部もあるんだ」と軽く驚きました。

第二部

しばしの休憩タイムのあとに二部スタート。「今日はずっとさっき(第一部)みたいなのが続きます」
演奏前に軽くトーク。
前回のベースのノイズライブをまた褒めながら「寝てしまうのは全然OK」。わらに「さっき(第一部)は弾きながら寝てました」という驚きの発言。
そういやゆんかギンガでそんな話があったな


二部は早い段階から弾きまくり。山本さんも弾きまくり。激しくないけど運指は速い。
アンビエント”と聴いてパッと思いつく”癒し”より好き放題弾いてるって感じでした。
山本さんは音をだいぶ絞ってる?がっつり弾いても(良い意味で)耳を刺激しない。


何度も寝そうになってました
意識が飛んで、気付いたらハッとするフレーズがあって、また意識が飛んで……の繰り返し。
夢を見た直後に一瞬だけ夢の内容を覚えてる感覚が何度もやってくるような体験でした。




”気持ちいい”と”眠い”の境界がわからなくなるぐらいに”ドリーミー”でした。
こういう音楽は好きではあります。でもイスに座って聴く形態だとカクンなってイスからずり落ちるのを我慢するから100%浸れないのかもなぁ。
というわけでスイミンSHOWやってください山本さん!


*1:あの日はオールナイトだったエレグラの翌日で体調もよろしくなかったので眠気が……と意味もない言い訳をば