soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2012下半期 映画ベスト5

2012年を振り返るシリーズのラストは映画。


映画館に行くのなんて2011年までは年に1〜3本ぐらいでしたが、昨年からたくさん見るようになりました。
見た本数はミニシアター系をメインに22本。
きっかけは映画けいおん。半券を集めるために色んな映画館を周ってるうちに映画館の持つ空気に魅了されていきました。
すっかり生活の一部に組み込まれて今じゃ音楽、アニメ、ゲームに続く新しい趣味と言っていいでしょう。


2012年・上半期のベスト5

でした。ドキュメンタリー/モキュメンタリー多め。


そして下半期のベスト5は……。

WIN WIN

仕事も顧問レスリングチームもうまくいかない男の元に、レスリングの天才的な才能をもつ少年が転がり込んでくる話。
派手さはないものの心温まるエピソードあり、ユーモアあふれるギャグ担当あり、と丁寧な作りで物語に惹きこまれました。
登り坂から突然に連鎖的に泥沼にハマっての最後のシーンが印象的。言葉で語らず表情で語るのが素敵なラストシーンでした。

ボス その男シヴァージ

アメリカで成功した男が故郷のインドに戻ってきて医療や教育を広めようと、妨害していくる悪徳企業と戦う話。
ロボットと同じ監督、同じ主役。順番的にはロボットの前作にあたる映画。
2012は今まで手を出してなかったボリウッドの良さに触れることができました。
ハリウッドとは違った派手さ、アホと壮大の境目をスレスレで駆け抜けるスリル感、そしてわかりやすいエンターテイメント性。
テニスの王子様に近いものがあるかも。
妻探しという個人的な悩みが、いつのまに国を世直しするスケールの大きい話に飛躍する様は笑うとともに燃えた!

おおかみこどもの雨と雪

冷静になって見てしまうと荒も目立つんですが、映画館で初めて見た時はがっつり心を動かされました。子供時代のアニメ映像美としての美しさは素晴らしかった。山を滑り降りるシーンとか感動で震えました。
花が良いお母さんすぎる。帰り道は母親を大切にしないといけないと思いました。次の日は通常通りだったけど。
↓の予告編見なおしてるとまたグッときますね。

チキンとプラム〜あるバイオリン弾き、最後の夢〜

バイオリニストが楽器を妻に壊され、死ぬと決心して実際に亡くなるまでの7日間をプレイバック形式で見ていく内容。
映画館で見てた時は「ふ〜ん、最後のエピソードは綺麗だったなぁ」ぐらいだったんだけども……後で原作を読んで一気に評価が変わりました。映画は原作をほぼなぞってるんですね。
元の淡白な絵をよくぞここまでしっかりした”映画”に仕立てあげたな!と、驚きの連発。逆の順番*1で見た人はもっと驚いたのかもしれない。拍手喝采モノだったのでは。
原作を読んだ今、あらためてもう一度見たい一作です。

BEATS RHYMES & LIFE - The Travels of A TRIBE CALLED QUEST

伝説的ヒップホップユニットのドキュメンタリー。
もうかっこええの一言。生き様、影響力、サクセスと分裂の神話(ドラマ)。そして何より作中にずっと流れてる彼らの音楽がむちゃくちゃカッコイイ!
グループに亀裂が入りどんどん広がっていく後半は見るのが辛い部分もあるけど、思わず涙するイイハナシには希望も感じました。
GOMAオジー・オズボーンもそうだけど、スター/カリスマというのは苦難も合わせて人生が小説以上のドラマになっていくナニかを持っているんだなぁ、と改めて思いました。



他には両者が「ブス」「気持ち悪い」となじりながらのキスシーンが衝撃的すぎた「くそガキの告白」、現場の空気をうまく捉えた本物の音楽フェスを舞台に撮影された「ONE NIGHT ONE LOVE」、綺麗な3Dとわかりやすいストーリーで楽しませてくれた「バイオハザード ダムネーション」あたりも良かった。


2013年は一発目に見たGOMAさんのドキュメンタリーが素晴らしい内容で幸先の良いスタートを切りました。
今年もいっぱい見るぞー。

2012年に観た映画一覧

*1:逆というか原作→映画の通常の順番