soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2013/01/03 A festa de Ano Novo "PRHYTHM"(EXPE EMERALDA UNIT feat. Marcos Suzano、PARA) @ ニューオーサカホテル心斎橋

2013年の一発目のライブ。


ホテルの地下にある洞窟風パーティープレイスでのYOSHITAKEさん主催イベント。
イベントの目玉はパンディロ(ブラジルでのタンバリン)の第一人者マルコス・スザーノ来日。
僕はどちらかというとEXPE UNITやPARAの出演に誘われて行ってきました。


イベントは言ってしまえばPARA祭りな内容でした。



会場は本当に洞窟みたい。公式HPの写真のまんまです。こりゃ面白いな〜。
YOSHITAKEさんの(?)真空管アンプをいくつも使用している音響も良い。洞窟内に力強い音が充満してました。

PARA feat. Marcos Suzano

僕が到着した時は、PARAのメンバー+マルコス+ボーカルで歌モノ。珍しい光景です。
最初は山本さんが歌ってた。フォーキーじゃないブラジリアンな曲を歌う山本さんは珍しい。珍しすぎて姿を見るまで山本さんって確証が持てなかった。
途中から別の人がボーカルで入って来ました。


ボーカルの人が捌けて、次に始まった曲が聴いたことあるなぁ……と思ったら『Mantral』じゃん!こんなところで聴けるとはっ!


メンバーが違うので2011年のFuzzy groove再現ライブとは少し違ったアレンジでした。
特に千住さんはオリジナルだと一小節づつ確実にタムを回していくけど、今回はフロアを叩いてトライバルな感じ。
洞窟という場所と真空管アンプによる心地良い音圧。そんな非日常なシチュエーションでMantralの名フレーズを繰返されたら……上限知らずにどんどん気持ちよくなってくる!
どんどん音圧が大きくなっていき、最後のほうはYOSHITAKEさんがメインフレーズを弾いて山本さんは「ゴォゥン!!」と爆音をギターから発していた。
「まだ高まっていくのか!」ってくらいにリミット知らずの盛り上がり。最前でブラジルな風貌の60後半ぐらいのおじいちゃんがブラジルなノリ方をしてたのがまた良かった。
気持ちよかった〜。まさかMantral聴けると思ってなかったから余計に。


DJタイムに食べ物。きなこ餅がめっちゃうまかったです。
貼ってあるタイムテーブルを見ると「なんとか*1Mantral」となってる。最後まで居られなかったので見てないのですが、タイムテーブル後半に「PARABESQUE」とあったのでまたPARAが出てきたのかもしれません。


EXPE EMERALDA UNIT feat. Marcos Suzano

次はEXPE UNIT……と言ってもメンバーは先程と同じPARA+マルコス・スザーノ。山本さん参加するとは聞いてたけどPARAメンバーそのまま出るのね。


新譜から4曲ほど。確か『Episode』『Formura』『Holizana』『Goya』だったと思う。
YOSHITAKEさんのファンキーなアコギ主体のジャム曲はPARAやROVOとはまた違った気持ちよさがある。EXPE UNITとしてはゲスト的な立ち位置の山本さんは目立たない場所で好きに弾いてた感じ。


演奏が良いのはもちろんVJが素晴らしかったです。
サイケデリックな映像にパンディロを叩くマルコス・スザーノのシルエットが映り込んで芸術作品のようだった。映像がまた音楽にぴったりフィットする良い映像を持ってくる。タイムトラベルするパンディロ奏者みたいな。
マルコス・スザーノは音が小さくてそれほど目立たなかったけど、ひとりで別のリズムを叩いてるのにまったく違和感がなくバンドの音に溶け込んでたりして浮世離れしたリズム感を持っているのがわかる。
また、面白いリズムを叩くと千住さんがすごく楽しそうな笑顔で反応するのが微笑ましい光景でした。


最後は高まった千住さんがものすごいスピードで連打するのをメンバーがニヤニヤしながら眺める、まるで罰ゲームみたいな終わり方。かなり長いこと叩いてて千住さんも限界ギリギリといった表情でした。
うーん、気持ちよかった〜。




「PARAは出演者の一組かなぁ」ぐらいに思ってたんですが、フタを開けてみると完全にPARA祭りでした。
マルコス・スザーノは小さい音だけど5人の真ん中に立って客だけでなく演奏者も刺激しながら確実に演奏を1ランク上へと導いてた。スパイスみたいな人だ。


年明け一発目にMantral聴けるなんて幸先いいなぁ。



*1:失念。SPECTRAL Mantralだったかな?