soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2013/01/12 ノイズ新年会(kishidashin+白波多カミン/山本精一[替え歌]/クリトリックリス/ノイズシイナリンゴ @ 難波ベアーズ

年明けから濃いメンバーが揃ったノイズイベント。
前方は椅子ありとはいえベアーズ内は満杯。ノイズイベントでこんだけ集まるとは……。
誰を目当てに来てるんだろう?読めそうで読めないです。

ノイズシイナリンゴ(白波多カミン、須原敬三、821、あや、クノ)

ステージ上のマイクスタンドに点滴が吊られてる。80's/90'sのノイズライブよろしく中身の液体が飛んできそうで怖い。


バンドは全員病院服(病人含む)の椎名林檎カバーバンド。
基本は忠実なカバーですが須原さんのギターだけ常時暴走。原曲のフレーズうぃ弾きながらも荒っぽいノイズギター化してた。カッコ良かったっす。
須原さんってギター弾くときもベースみたいに指弾きするのね。


カミンさんはナース服→なぜかハルヒのコスプレ。ナース服かわいかった。
ノイズで椎名林檎ならギブスもやってほしかった気もする。

クリトリックリス

いつものパンツ姿でなくスーツ姿で登場。当然のように挙がるブーイングw
新年会で正装って言ってたけど「アンタの正装はパンツ一丁ちゃうんか」と心のなかでツッコんでました。


山本さんが遅刻で順番が変わったらしく、どことなくスイッチ入ってない様子。ホームの時のスギムさんの空気ですね。


犯人の呼び名が”クリたん”だったキャバ嬢に貢ぐため6億円を横領した事件の再現VTR(?)のサンプリングと対話しながら用意した酒を飲んで服を脱いでく珍劇を披露。くだらなすぎて爆笑しました。


パンツ一丁になってからはいつもの元気なノリ。『バンドマンの女』などを披露し『かっちゃん』で終了。『かっちゃん』で締めは意外。テンションあがってきてこれから本領発揮、って感じだったんで「あれ、これで終わり?」と思ってしまいました。
とはいえ『かっちゃん』では泣きそうになった。
やっぱりこの人の語り口調は心打たれるものがあります。


kishidashin(JOJO広重+NASCACAR中屋浩市) with 白波多カミン

後ろに映したスクリーンとノイズのコラボレーション。
白波多カミンさんと中屋さん(ナスカ・カー)がipadなどの機材を弄り、JOJOさんは客に背を向け画面を凝視しながらノイズギター。


最初は時代劇系邦画の映像。
トライバルなBGMに合わせてノイズが絡まってくパートがスゴかった。野性味あふれる混沌とグルーヴのノイズ。


映像+kishidashinは以前にEVANけいおん:Q 2ndシーズンでも見たので二回目にあたるわけですが、kishidashinは映像を集中して見ない方が音に酔えるんじゃないかな、と気づきました。スクリーンを見るとどうしても”映像に合ってるか”で見てしまう。それよりどんな音が鳴ってるかに集中したほうがいい個人的には気持ちよかったです。


邦画パートのクライマックス、手足を切られ、笑ってる敵に囲まれながら視界がグルグル廻るってシーンとノイズの嵐ではあっちの世界に飛んで行きそうになりました。kishidashinは理解するのが難しいけどハマった時の逝ってしまう度はヤバい。


40分近くあった邦画パートでお腹いっぱいだったんですが、さらにエヴァの映像に合わせた第二部がスタート。カミンさんが翼をくださいを歌うシーンも。さらにルパンの第三部もあってトータルで1時間半ぐらいやってたと思います。
ちと長かったかなぁ。さすがに疲れた。


山本精一

フライヤー曰く替え歌ライブとのことでなにをやるのか不明だったわけですが……とてもここに書ける内容ではありませんでした。


中学生レベルの替え歌*1に数々の問題発言。
山本さんの精神がハイに入っちゃってて演奏も発言も進行もめちゃくちゃだった。


ライブ時間は10〜20分ほど。人間として大暴走。最高でした。




ノイズってだけでもメインストリームから大きく外れてるのに、さらに変化球なノイズばかりだった気がします。スカムな側面もあったかも。


ノイズ新年会と銘打ってながらストレートにはやってくる人はいない。年の頭からそんなイベントをやるのがベアーズらしいなぁ。
今年もお世話になります。

*1:くだらない替え歌を納得させられるイメージを作り出す山本さんの長いキャリアなどこのライブから山本さんがいかにすごいかを語ることもできけど、今回はあえて”中学生レベルの替え歌”と書くのが正解な気がする