soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2013/03/05 KIM GORDON×YOSHIMI、water fai、CROSSBRED、EYE(DJ) @ CONPASS


SONIC YOUTHのキム・ゴードン × BoredmosのYOSHIMI。曲名になるほどのカリスマ性を持った女性ロックアイコン二人による奇跡のセッション!*1


OAには轟音ギター5人娘・water faiと女性2人のコズミック・ノイズ・エレクトロニクス・ユニット・CROSSBRED。
さらにDJにEYE(BOREDOMS)まで駆けつけて超豪華なメンツに。
ちなみに自分はライブ前日に「EYE以外全員女性だ!」と気付きました。遅い……。


客層は年配の方も多かったです。SONIC YOUTHファンかな?
8割埋めの60〜70人くらい集まってたと思います。

water fai

遅れて到着したので途中から。


RoToRの時のような超轟音*2を期待しましたが、今回はそんなにボリュームデカくなかったです。
横に絞った髪をピョコピョコさせながら弾くギターの人がかわいい。あとドラムの人が美人。


聴けたのは明るいフレーズでアッパーに展開していく曲。ポップだけどトランシーで非常に良かったです。


とか、思ってたらすぐに終わっちゃっいました。最後の1曲だけ〜。
water faiを見るのは3回目。毎回「かっこいいなー」と思いながらちょこっとしか見れてない。
次こそは!


CROSSBRED

女性2人のエレクトロニクス系ユニット。


しっかり四つ打ち+トリップできるドローンなシンセ/ノイズ。
時にはDJサンプリングや生歌なども加えてました。


シリアスな雰囲気。過剰にアゲアゲなムードを作らず浸らせるタイプ。
なかなか好みのサウンドでスミノフ片手に身体揺らしてたらすっかり気持ちよくなりました。


EYE

この日の山塚アイは変態すぎるDJでした。


よくあるジャンルをクロスオーバーしたDJプレイ……なんてのは当然で、かける曲がとにかくヘンテコすぎる。
アフリカやインドかどっかの国籍不明なポップスからアヴァンギャルドなロックなど、どこからこんな変なトラック仕入れてくるんだ……とぽかーんとなるような選曲。でもこれが癖になるアブノーマル感。


小刻みにプログレなフレーズを出し入れしたり、音の鳴らし方からして普通じゃない。
クラブミュージックにこだわらないプレイ。だけどしっかりDJとしての体は成してるのがスゴい。自然に体動くもん。


アタリハズレのある人だけどこの日はヘンテコな方向にアタリ!


KIM GORDON × YOSHIMI

本日の真打ち〜。


EYEのDJから受け継ぐようにスタート。
始める前にヨシミがEYEに耳打ちしてたから合わせたのかな?


キム・ゴードンのドライなギター。ソニックユースの気怠げな部分がそのまま出てました。
そこにヨシミのパワフルな不規則ドラム。ハンマーで叩いてるんじゃないか、ってぐらいに力強いドラミングに痺れた!


キム・ゴードンのオーラはスゴかったです。
来年にはもう還暦を迎えるとのことで、顔や腕の皺なんかはお婆ちゃんに差し掛かってる。でも熟女クールな佇まいがまったく違和感無い。


ギターだけでなくもちろんあのキム・ゴードン独特の歌もあったし、ハーモニカを使用していた部分もあります。
途中でシールドを抜き差ししてリズムを作ってたのに痺れた。そこに被さってくるヨシミのドラミングがまた巧い!


抑揚はなくずっと低空飛行なセッション。
地味ではありましたが、これぞキム・ゴードン!


アンコールもあって、ゆったりはじめようとしたキム・ゴードンをヨシミが激しいドラムで焚き付け、ロックなアクションに。キム・ゴードンが客前までやってきて弾き、最前の客にギターを擦りつけるパフォーマンスも。それを見てなぜかセックスを連想しました。ギター擦りつけるのがエロい。


イメージを突き通したクールなライブでした。
キム・ゴードンの佇まいだけでなく、音楽的にも「おっ!」と思わせるところがいくつもあり、ガーリーアイコンのただの人形としてSONIC YOUTHに居たわけじゃないことを証明したライブでもありました。


とにかく何度も言ってるようにクール。でも笑うとめっちゃかわいかった。こんな59歳とか半端ねぇ。


*1:Kim Gordon's Panty / Rapeman, Yoshimi batlles the pink robots / FLAMMING LIPS

*2:RoToRではBorechestaにも劣らない爆音で演奏してて度肝を抜かれた