soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2013/03/09 Kaki King @ Billboard Live Osaka


ギターを打楽器のように演奏する独特のプレイスタイルの女性ギタリスト。過去にFUJIROCKに出演したこともある人です。


Billboardの1st stageだったので16:30スタートと早い時間にスタート。遅れた?。
おそらく1、2曲演奏したぐらいに到着。


見た目はアメリカのホームドラマに出てきそうな普通の女の子。ある意味Billboardという上品な空間に迷い込んでしまったようにも見えました。
でも演奏はとても繊細で、ちょっぴり哀愁ただよう要素もある。




選曲は先日発売された新譜メイン + 発売から10周年ってことで1stからも多め。


当然のことながらギターはめちゃくちゃ巧い。Youtubeの動画で見るより生で見たほうが技巧が伝わってきます。
タッピングを多用する独自のスタイル。
新譜はCDで聴く限りあまりタッピングしてないように思えたけど実際はガンガンやっててカッコ良かったー。


ギターの腕前に魅せられるのはもちろん、足踏み*1や手がギターボディに当たる音など、一人なのにまるで打楽器とアンサンブルしてるのが楽しかったです。
例えば『;Cargo Cult』のバスドラに聞こえるのは全部手がボディに当たる音。ずっと一定のリズムを刻みながら、それでいて指は高速にメロディを紡いでる。
私が見た限りではルーパーやリズムマシーンは使わず全てその場の生の演奏だったはず。実際に見たらスゴいです。


1stの人気曲のわりには個人的にそんなに好きじゃなかった『Doing the wrong thing』も生で聴いたらとてもよかった。ゆったりしてるようだけどめっちゃ指動いてるな!


1st曲ラッシュで一番うれしかったのは大好きな『Magazine』を聴けたこと。マシンガンのマガジンをイメージしたという高速タッピングはすごいの一言。あれだけ長時間で、速いタッピングをまじまじと見たのは初めてかも。
またこの曲はストロークで弾く部分が多め。普段はアルペジオ主体だからストローク=音が重なると迫力がある。


最後に妹の結婚式に披露したというエピソードを添えて届けられた『King pizel』。 式でこんな曲が演奏されたら素敵よね〜。『Magazine』の勢いが残ったままの情熱的な演奏でした。


アンコールは歌モノ。『My Insect Life』だったかな?』歌自体はそこまで上手くないけどとても良い声をしてました。ギターの音色にも劣らない。




代表曲の『Playing with Pink Noise』をやらなかったのは……もしかして一曲目にやった?だとしたら見逃したのは痛い!楽しみにしてたのにー。


ギターだけで約1時間半。ダレることなく楽しめました。
上質な音楽を、軽く食事しながら軽く見れた気がします。


最後に彼女がデビューの頃の話をしてるなかで言ってた気に入った一節を「I was playing guiter like idiot,...and still I'm idiot♪」


*1:木の箱にマイクを付けて音量を出してた?