soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2013/04/05 GOMA&The Jungle Rhythm Section @ 梅田シャングリラ

GOMAさんのドキュメンタリー映画「フラッシュバック・メモリーズ」公開記念のワンマンライブ。
事件前のGOMAさんを唯一見たのがシャングリラでした。同じハコでまた見れる日がくるとは……。


チケットはソールドアウト。開始時間が近づくにつれどんどん人が入ってくる。
映画効果だろうか、客層がカオス。いつものGOMAさんの客層に加え、ロキノン系女子、ロッカーの使い方がわからないおばあちゃん、毛皮で踊り狂うお姉さん、仕事帰りっぽいサラリーマン、マナー激悪のおっさん*1


同じみのケチャ(?)のSEで幕開け。ということは『OMOTINO』くるか?…と予想してたら意表をついての『AFRO BILLY』。頭からアクセル全開です!
客層が変わることでオーディエンスが棒立ちばかりだったらどうしよう……と心配してたけど始まってみたら無問題でした。めっちゃ盛り上がってる!客もバンドの出す音に負けじと声を張り上げて騒ぎまくってました。


今回の特徴はVJ。GOMAさんの点画を動かしたりエフェクトかけたりした映像が基本。カラフル&サイケで音と合わさるとトリップ力抜群。
またGOMAさんの昔の映像、日記の言葉、今の時間など映画の内容を”フラッシュバック”させるような映像もありました。ただ途中から僕の意識がぶっ飛んでたんで後半はどんな映像が流れてたか記憶になかったりします……。
中盤ぐらいに気付いたけど壁や天井にも模様が映し出されてました。道理で横向きのプロジェクターがいくつも置いてあったわけだ。VJ/ライティングでシャングリラは精神世界のような不思議な空間へと変貌していました。


前半は『Eucaliptus』『Cactus』『Bul Bop』とオーソドックスなGOMA&JRS曲。この頃はVJ綺麗だなーとか思ってる余裕がありました。テンション高いとはいえまだ理性がある中で踊ってた。


MCのあとにディジュリドゥのソロ。
スクリーンにはサイケな映像とGOMAさんの日記の言葉が映し出されています。*2。自分の状態を受け入れ、第二の人生を歩んでいく決意の言葉。合わせて激しくなっていく演奏。GOMAさんの覚悟が、ステージ上の音と映像として表出するような懇親の演奏。ものすごかったです。いままで聴いたディジュリドゥ・ソロの中で一番良かった。


中盤は低速でズブズブ精神を取り込んでいくような曲調へ。曲は『AFRO SAND』ですがグッとテンポを落として沈み込ませるようなアレンジになってました。ノンストップでテクノな曲。『Souther Cross』のアレンジ版(?)
ひたすらリズムを反復してかなりテクノ方面へ振りきれてました。


前半とは違う側面からオーディエンスをトリップさせた中盤戦が終わると長めのMC。
心を打つMC*3のあと、「フュー!」と声を荒げることもなく、ただ無言の拍手が長く続いた時はこみ上げるものがありました。熱狂に流されるんじゃなくて純粋に言葉が響いてた。もう数秒長く拍手が続いたらマジ泣きしてたかもしれない。


クライマックスは『OMOTINO』→『REODIDGENEIRO』→『ONE GROOVE』と鬼の流れ。アッチの世界へ飛ばす気マンマンです!
自分は『ONE GROOVE』でプチンとリミッターが切れて前に飛び出して全力で踊り狂ってました。
ブレイクからの盛り上げは今回も長かった。客も叫ぶし、辻コースケさんもコンガを叩きながら叫びまくってました。


恐ろしい熱量のアンコールを求める拍手に答えてくれたアンコール。なんと新曲を披露!*4
記憶が消えてしまうGOMAさんが新曲を演奏するってのはすごいこと。初披露なのでメンバー全員が超緊張してました。特にGOMAさんは初めて一人旅行する中学生のように不安とドキドキが合わさった顔をしてた。
カウベルが印象的な中速の曲。既存の曲ではAFRO SANDに方向性が似てる。特筆すべきは爆発回数の多さ。低速のままONE GROOVEみたいなブレイクで何度も爆発する。GOMA&JRSの新機軸です。GOMAさんもGOMA&JRSも確実に新しい一歩を踏み出してる。


ただこれで締めるにはテンポが遅すぎる……と思ってたら忘れてたあの曲。ドラムンGOMA&JRSスタイルでやった『DRUM & DIDGE』。最後にMAXテンションでブチかまして終了!
自分も理性を飛ばして、GOMAさんがディジュリドゥの先に生み出す見えないパワーみたいなものを掴もうとするかのように手を掲げて体力残さないように踊りまくりました。


新曲あり、中速パートありと新しいGOMA&JRSを見せてくれた4年ぶりのシャングリラでした。
GOMAさんはセンチになりすぎることもなく、落ち着いて、且つ生き生きとディジュリドゥを吹いてました。見る度に笑顔も自然になってる後半になるにつれテンションが挙がるJRSも熱かった!


事件後のライブは全部が奇跡でありスペシャル。
でもあえて言うとGOMA&JRSが軌道に乗りはじめた。そんなことを思ったライブでした。


[セットリスト]
Intro


AFRO BILLY
Eucaliptus
Cactus
Bul Bop


Solo
Afro Sand
Southern Cross?


OMOTINO
REODIDGENEIRO
One groove


新曲
DRUM & DIDGE

*1:あまりグチグチ書きたくないけど、禁煙なのにタバコ吸ったり、ビール持ったまま騒いで女の子にビールをぶっかけたり……最悪でした

*2:映画では使われていなかった言葉もあり。どれも強く心に響く言葉

*3:何を言ったか覚えてないのが申し訳ないんだけど

*4:PAブース見かけたセトリ用紙には”平安”という曲名が書かれてました