オジー・オズボーンのフェスじゃなくなったOzzfest Japan

今回のことは我慢ならんので。*1


まず、自分はももクロ出演に関しては”否定的”です。


発表されてからずっとモヤモヤしてたけど自分の中で引っかかってるのはコレなのかな、と今は思います。

SiMのボーカルのツイート。すごくいいことを言ってると思う。
Ozzfestは"メタル"のフェスなんじゃなくてオジー・オズボーンのフェスなんです。


そもそも一回目からBIOHAZARD、POWERMAN500など”メタル”の中心からは外れてるバンドが出てる。*2
それ以降もBad Religionニューロティカなどさらにメタルから離れてるバンドは出てます。けどわかるのはすべての出演者は「オジー・オズボーンを最高にエキセントリックでヤベェ人」という意識を持っているということ。もしかしたらオジーのことが好きじゃなくて嫌いなバンドもいたかもしれない。それでも”ビッグな存在”として認めてる。そんなポジションのバンドが出演してきました。




しかし今回のOzzfest Japan。*3
Ozzfest開催に興奮した人の多くは、第三弾発表でフェス定番の邦楽バンドの名前が並んだ時点から「あれ?」と思ってました。でもまだそれなりにヘヴィな音は鳴らしてるし、オジー・オズボーンをリスペクトしてるかは別として”存在がヤバイ”と認識はしてるであろうバンドだったので”ギリギリ”で留まってたわけです。*4


しかし、その最後の一線をももクロが超えてしまった。徐々に崩壊しはじめてたOzzfestイメージへのフィニッシュブローでした。
しかも今回の話はあからさまにプロモーター・H.I.S.の事情が見える。*5
H.I.P.のサイトのトップには「The 冠」なんてうってつけのバンド名が載ってるのにももクロを持ってきてる意味。




さらに困るのが、おそらく今回のOzzfestはある程度は成功するということ。Ozzfestに目を輝かせる人とももクロのファンはクロスしてる部分も大きいと思います。当日にお互いのステージを見て魅力を感じる人もいると思います。


でもそれはすでに”日本版Ozzfest”が発表された時に感じたワクワクじゃない。聖域が崩され、ただの音楽のお祭りになってしまった一般向けになった成功。一番大切にされるべき人達がないがしろになってしまったフェス。
それが最初で最後になるかもしれない日本でのOzzfestで起こったことが悲しい。一度くらい聖域があってもよかったじゃないですか。


「音楽とは音を楽しむ。それ以外の要素を持ち込んでくるのは間違えてる」というほど馬鹿げた考え方はありません。*6
音も楽しめるし、付随する歴史、文化、キャラクターも込みで楽しむのも音楽。
特にオジー・オズボーン及びブラック・サバスは音以外での魅力があるバンド。この記事でもすでに何度か言ってるオジーの生き様の”ヤバさ”抜きでは語れないバンドです。


ジャンルを越えて音楽を楽しむ空間。それは素晴らしい。でも日本版Ozzfestの第一回目でやることではないよ。Ozzfestの発表に目を輝かせた人達が望んだ「クレイジーなオジーのもとにバンド、ファンが集う地獄パラダイス」を壊して作るものではない。
今回のOzzfestを「100%イエス」としたら日本のフェスは完全に飽和状態に陥ってしまう。Summer SonicもPunkspringもRock in Japan Festivalも似たようなメンツが並んでる近年のフェス事情。ヤバイ状態です。




メタラーが許容する……必要があるのか?企業的にはあるかもしれないけどそれが一番悔しいじゃないか。
どんどん湧き出てくる怒り。
なによりフェスに対してこんな怒りを感じる状態になってしまったのが嫌だ。

*1:ここの記事とか http://azanaerunawano5to4.hatenablog.com/entry/2013/04/15/012636

*2:このメタルの定義もアメリカと日本の認識が違うかったりで難しいんだけども。例えばグラミーのBest Metal perfomanceの歴代受賞者を見るとSoundgardenKornDeftonesといった名前が並んでる

*3:公式の呼び方が”オズフェス”な時点で「アレ?」と思ったりもするんですが。”オズフェスト”のほうがしっくりくる。ネットで今回についての意見を見てるとOzzfestを軽視してる人はオズフェスって書いてる率が高い

*4:Man with a missionはメッセージ動画でシャロン・オズボーンへ感謝の言葉を送っている。理解してるからこその一言。

*5:H.I.P.はももクロのライブを手がけてる

*6:”音楽”の語源は音を楽しむでは無い