soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2013/04/19 Back Drop Bomb (ASPARAGUS) @ FANJ TWICE

BDBのミニアルバム・リリースツアー。新譜の出来がかなり良かったんで期待も高まります。
大阪にとってはオリジナル・ドラマー益男さんの復帰ライブでもある。


ASPARAGUS

演奏がうまい!
楽曲はテク見せびらかし度ゼロなメロコアソングなのに3人の演奏力の高さをビシビシ感じる。
シンプルなビートも説得力を持たせるパワフルなドラムはすげーなぁ。しのっちのギターも悠々と弾いてるからパッと見は気づかないけどよく見ると「うそっ!」って驚くぐらいテクニカルなフレーズ弾いてたりする。


しのっちの芸人ばりに面白いトークにも笑わせてもらいました。名言は「BDBに昔いたけどクビになりましたw」
エレキからアコギに持ちかえても勢いは落ちない。むしろ、よりツイストしたくなる。



Back Drop Bomb

最初に書いとくと、全然楽しめなかった時間がありました。理由はカメラマンが邪魔。3〜5列目中央でカメラを構えて、ノッてる人達と身体があたっても頑なに位置をキープしてました。一曲分くらいずっと位置を譲らない行動に、過去のライブでは前例がないほどテンションが下がってしまいました。BDB側の人なのか、ハコの人なのか、あるいはもっと違う関係の人なのか知らないけどアレが放置されてるのは問題かと思います。


演奏自体は最高でした。身体や足を痙攣させながらギターを弾く寿千寿さんは軽く狂っててカッコイイ。
益男さんのドラムは壮絶でした。去年までのBDBとリズムの印象が全然違う。もっと上下のグルーヴを感じました。
一番うれしかったのは痩せてきたマサが動きまわってたこと。2011年のPANGEAの時は歌ってるうちに破裂しそうなほど太ってて、なにより歌ってる表情が辛そうだった。
それがシュッと体型をシェイプアップし、ステップを踏むようにステージを動き回りながら歌ってた。声も自然に出てる。2011年の太ったマサを見た時はこの光景が見れるのは正直諦めてたけど……やりましたよ。



まずは新譜から。『The Beginning and the End』は無しで『Enterd Again』からスタート。ジンさん→寿千寿さんと続くギターソロがかっけー。続く新譜でも特に光ってる『Road』はライブでもめっちゃいい曲。静と動の切り替えが激しい曲も難なく演奏。


3曲目からは旧作から最高の選曲で曲を連打。MCは一切無し。
MICROMAXIMUMからの曲がかなり多かったのが最高でした。『Flow』に始まり『That's the way we unite』『Never seem to last』『You up around』『When the man have realized the sound』そして『Bounce it』→『Blazin'』と初期BDBが好きな人なら声を挙げずにはいられないセトリ
The OCRAYから『Noise Kills』『Progress』。VENOMETEORICから『GREAT VIEW』。NIPSONGから『Remind me』を挟んでMICROMAXIMUMを中心としたベスト的選曲でした。


イントロで益男さんの鬼のドラムが聴ける『In order to fine the new scene』も久しぶり(?)に演奏。しかしソレを上回る壮絶なドラミングを見せてくれたのが新譜最後の『Dirty Beats』。頭のタム連打には開いた口がふさがりませんでした。


ここ3回のライブで確信しましたが、(少なくとも大阪の)BDBのオーディエンスはめちゃくちゃ大人しいんですよね。モッシュもまず発生しない。『Bounce it』→『Blazin'』ですら無しでした。昔のフジロックの映像とか見るとオーディエンスすごく元気なのになぁ。
中盤はフロアが疲れてるようにも感じもしました。さらにカメラマンのいる周辺は加速度的にテンションが下がっていくのがわかる。ステージとフロアのギャップが激しい。BDBは最高のパフォーマンスで最高の曲をやってるのに自分もカメラマン問題のせいで死んだような目でステージを見てました。あんなの初めてだ。


アンコールでは、大阪らしくMartin-kinoが登場して『Turn on the right』。この曲になるとモッシュ起こる。なんで最後だけ……。新譜の『Sayin’to you』を挟んで『Back Drop Bomb』で締め!


うーん、まともな判断が下せないですね。中盤は正直「途中で帰ろうかな」と思ったほどテンション下がってましたから。


でも「演奏はすごく良かった」という認識もあるんですよ。
マサさんや益男さんなどバンドの状態は良くなってる。新曲がMICROMAXIMUMの曲に負けないぐらいライブで映える。PAも良かった。問題は自分か。もっと楽しめる状態でもう一度見たいです。