soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2012/04/20 カオティックイマラチオ 11(UTEROZZZAAA、Numb'n'dub、サブリミナルアシッド、HONDUB HIROAKI、KENASONJAHSON) @ 戦国大統領

関西のデジタルでエクストリームな人達の極悪パーティ。
前から興味あるイベントで今回はなんとあのWRENCHが出る!ということで初カオティックしてきました。
戦国大統領に足を一歩踏み入れたらわかる。場所も人もキケンな香り。もちろん音も危険物認定。

UTEROZZZAAA

ステージが直視できないレベルでストロボを炊かれてる。
スマートさを殺してブルータルさだけで構成させたみたいなデジタル・サウンドに載せて絶叫。おぉ、人間外の野獣っぷり。フロアに乱入したりもしてました。カオス。


Numb'n'dub

他の歪みまくりのアクトに比べるとコンパクトにまとまりすぎてたかも。
でも胸にグッとくる良いMCをかましてました。フリースタイルで挟んでくるMCの面白さ。


小さい身体なのに強烈なシャウトをかましてるシルエットのかっこ良さに惚れました。ダブステ、エモ、エレクトロを横断する曲の洗練されっぷりは頭ひとつ飛び抜けてますね。1stアルバムがめっちゃ楽しみ!


サブリミナルアシッド

MC、ベース、トラックメーカーの3人によるダブ。
ドロドロとした残虐なダブサウンドが鳴ってる後ろで、満面の笑顔でベースを弾いてるのが良かった。
野球少年みたいな輝かしい笑顔はサウンドに似つかわしくなくある意味怖さもある。


ドス黒いサウンドは直接的な暴力性は薄いけど、聴いてるうちに病んできそうな危なさがありました。気持ちええ……。


HONDUB HIROAKI

こちらもダブ。
ハードコアとのクロスオーバーではなくダブ本来の黒い部分が出てる。沈み込むグルーブの黒さ。普通なら陽気な方向に行くはずのラガがILLな方向へとひたすら向かってる。
BPMのわりに動きまくってツマミを弄ってるステージングがインパクト大。常人とは違う音の感じ方でした。


まとわりつくダブサウンドは歪みまくってるけど癖になる。この日で一番良かったのはこれかも。



メインステージが転換してる間にロビーのDJブースでは裸絵札のマチコさんがマイク握って乱入。
いや〜、人を引きつける話術。関西の飄々とした面白さ。すごいなー。


KENASON JAHSON

Brutal ass6で見た時はヘヴィロック/ニュースクールハードコアをデジタルでやったような音だった。BPMも低速〜中速だった印象。
今回はガバテイストがあってBPMも速め。ガツガツと攻めてました。こういうのも出来るのね。
パンテラやらあそこらへんの攻撃力のあるギターリフの匂いが感じられて自分にはすんなりフィットする音。
余裕見て終電前に帰るつもりが、あまりにカッコ良かったんで結局最後まで見てダッシュで終電に乗り込みました。
Brutal Assでもすっかりアゲられたし、この人の音好きだなー。



最後まで居なかったので目当てだったWRENCHと裸絵札は見れなかったけど、入れたアクトも良いアクトばかりでした。
カオティック・イラマチオのキケンな空気にも触れることができて楽しかったー。