soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2013/04/29 舞音楽祭2013(DJ A-1 a.k.a SPIN MASTER、DJ KYOKO、HILOCO、NINA KRAVIZ、LAURENT GARNIER、電気グルーヴ)

渚音楽祭・大阪から名前を変えての舞音楽祭。
渚は2012春が微妙で控えてたんですが、NINA KRAVIZLAURENT GARNIERのビッグな海外DJに加えまさかの電気グルーヴで行くの決定。


名前変わって大きく変わったかというと……特に変わってない。まぁ渚自体が変わってきてたから改めて別モノになったといえるのかもなぁ。初期のピースフルな雰囲気は無くなってるのが寂しい……。

  • 地面はコンクリがほとんど。2012春はこれが嫌でしょうがなかったけど「こんなもんだ」と覚悟ができてるとそんなに気になりませんでした。
  • イケトランスエリアはほぼ隔離されたような位置にあり、他ステージの客と交わることはほとんどなかった。その方がお互い幸せだと思う。
  • 全体の客層は……チャラくなってきてるんだろうなぁ。クラブよりライブが似合う一般人やヒッピー的な空気を出してる人がグッと減ってる。良くも悪くもレイブパーティ的な層。
  • 飯、飲み物は特別良くもないけど不満も無し。ハッシュドポテトみたいなポテトフライがおいしかった。
  • TAICO、FUJIROCK用に買ったイス。家だと微妙かと思ったけど実際使ってみるとなかなかいける。めっちゃ役立ちました。


到着は11:30ぐらい。スーツ姿の屈強な男たちによるボディ/荷物チェック。自分の並んだ列がカバンの中の小さなポシェットも一つ一つ見る徹底したチェックの黒人で30分ぐらい待ちました。後から来た人に聞くと午後はもっと並んだみたいです。


入り口付近のEARTH STAGEでKA4Uがガバ回してたけど踊る雰囲気でもなかったので後に。


DJ A-1 a.k.a SPIN MASTER (SUN STAGE)

メインのSUN STAGE。スクラッチかましながらフリージャンルに回す人。
TRAP系かけててかっこええ → HARLEM DANCE(客の反応は意外と鈍かった) → スクラッチかましてのHIP HOP →JACKSON5ネタでピースフルな雰囲気に。雰囲気は人が少ないこの時間帯が一番いいな。


クラッチはうおーーってなる腕前でヤバかった。大ネタが様になる素晴らしいプレイでした。
TRAPは現場で聞くとやはり「新時代のリズムだなぁ」と思う。好き。



しばらく会場内をさまよう。
EARTH STAGEではDJごはん(=NECO眠るの森さん)奇妙なチルアウトかけてた。
テクノメインのJUPITER STAGEではDJ MASTER AZIA。晴天の下で聴くPROG TRANCEはめっちゃ気持ちよかった。最高音響は無かったけど迫力のある音でした。無くなったのは渚から離れたからなのかなぁ?
この時間帯はSUN STAGEのDJ BAKUが一番盛り上がってたかな。ケミブラかけてた。(OUT OF CONTROLだったかな?)
バンドも出演するMOON STAGEでは少し気になってたニュージランドのバンドSO SO MODERN。うーん微妙。PAがよくなかったのか音が薄っぺらく聴こえました。バンドをやる音の出方じゃなかった気がする。バンドもあったほうがフェス感でるし頑張って欲しいところ。

DJ KYOKO (SUN STAGE)

タワレコに飾ってた「XXX Reckless With Your Love」のポップに一目惚れしてずっと気になってた女性DJ。
紫+赤の奇抜な髪の色が自然に似合ってるルックス。彼女の醸し出す空気が成せる業だろうか。ノリ方もアンニュイかわいい。特にフレーズに合わせて口をパクパクさせる仕草が気に入りました。
音は媚売りとは無縁のモノホンの音。数年前までエレクトロの人ってイメージがあったけど、いまはスタイルを変えてるみたいでイーブンキックが心地良いテックハウス。繋ぎが綺麗で無心で踊らされました。めっちゃ気持ちよかった〜。派手なプレイはしないけどとにかくフロアコントロールがうまい。良かったです。そしてかわいかったです。



全ステージが音を止めて30分の休み時間。イスに座って塩焼きそば。70点ぐらい。30分って意外とすぐ終わる。

NINA KRAVIZ行ったらすごい人。DJブースを見ると「あれ男?順番変わった?」と思って一度離れてJUPITERへ。

HILOCO (JUPITER STAGE)

自分の知る限り世界でももっともお美しい女性DJのひとり。
オシャレさよりブチアゲのハウス。音が分厚くてめっちゃよかった!
ブレイクになったらみんなが手をあげて大盛り上がりする最高の空気。攻め気味のトラックでめっちゃアガった!良い盛り上がりでした。我を忘れて踊った、という点ではこの日一番。



EARTHではオオルタイチが気合の入ったシャウトをかましてて良いライブだったっぽい。人多くて満足に音聴ける場所まで行けなかったのでSUNへ。

NINA KRAVIZ (SUN STAGE)

先ほど男に見えた人は近くで見るとショートカットのNINA嬢でした。あ、髪短くてもやっぱ美人だわ。
HILOCO前は音に迫力が無くて微妙に思えたんですけど、すっかりノッてきてたのか激アツなミニマルなDJをかましてました。
クールな中にもノイズっぽかったりエレクトロクラッシュ(死語?)な部分があったりで野性味も顔を覗かせる。これも無心で踊れる良いアクトでした。
最後は自身の歌をサンプリングした『GHETTO KRAVIZ』でLAURENT GARNIERにパス。


LAURENT GARNIER (SUN STAGE)

想像してたより陽気なオッサン。トラックに合わせて腕を動かすのはRAJA RAMに通じるものがあります。クールにプレイするNINA KRAVIZやDJ KYOKOに比べて、身体を揺らしまくって回す情熱的なプレイ。演奏するようにDJをする。
このイベントで一番長い2時間の持ち時間を任されてるだけあって素晴らしいプレイ。ハウスやサイケデリックに接近したり、ジュリアナ系で攻めたり。私の大好きな『The Man With The Red Face』が来た時は「うおっしゃー!」とテンションが最高潮になりました。このために舞音楽祭にきたといっても過言ではない。すぐに次の曲に移ったけど。
もう1時間プレイしても全然行けますよってぐらいに踊りやすかった。今年はメインステージが鉄板だなぁ。


電気グルーヴ (SUN STAGE)

日本で一番有名なテクノグループを一目見とこうという人もいたんでしょう。この日一番の集客率。
おしくらまんじゅうみたいになって「こりゃあかん、踊れん!」と離脱。人多いわりには盛り上がってもなかったし。
それもそのはずフェス仕様じゃなくパンダツアーをコンパクトにまとめたある意味いじわるなセトリ。新譜の曲を3連発でポカーンとしてた人が多いように思います。音が小さかったのも盛り上がりにくかった原因だろう。


離脱ついでに鈴木亜美のDJをちらり。さすがかわええ……けどあまり盛り上がってなかったのですぐSUNへ戻る。JUPTERのKIREEKはステージ上のデコレーションが巨大VJになっててカッコ良かった。こっちもありだったかも。


電気に戻り、後ろの方が好きなように踊ってて盛り上がってるので一緒に踊ってました。
『シャングリラ』が一番盛り上がるのね。なんだかんだで「キスキスキス♪」をみんなで叫ぶのは楽しい。
終盤は『NO』→『あすなろサンシャイン』→『レアクティオン』と強烈な流れで盛り上がりました。ただパンダツアーで聴けなかった『FUJI-SAN』『NIJI』のどちらかはやって欲しかったなぁ。
最後は楽しめたんですけど野外なのに人多すぎで開放感は薄く、音も悪かった。ラインナップからもちょっと浮いてた感じだなぁ。
まぁ、ちょっと前にパンダツアーにも行ってるからの感想であって、それが無かったら最高にアガってでしょう。



うーん、踊った♪
DJ KYOKO、NINA KRAVIZ、HILOCOの女性DJズが素晴らしかったです。ルックスはもちろん音が最高によかった!


秋は芝生のある場所に戻るんだろうか。
今回は良いアクトを呼んでたけど、ラインナップが微妙でも行く……ってイベントでは無くなってきてます。イベント感が無くなってただ単にクラブハウスを野外に持ってきた、みたいになってる。
関西はこれだけ大掛かりな野外のダンスイベントはなかなか無いので舞音楽祭には頑張って欲しいところです。