soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2013/05/11 初音階段、Kishidashin、白波多カミンバンドwith中林キララ @ 難波ベアーズ

一部で話題になったの初音階段のライブに行ってきましたー。
でも自分の一番の目当てはどちらかとういうと特別編成の白波多カミンバンド。キララさんがどう絡むか予想がつかない……。

白波多カミンバンドwith中林キララ

カミンさん登場。髪が金髪になってました。かわええ……。
メンバー構成はいつもいるキーボードが欠席で代わりにキララさんが入る形。カミンさん+ギター+ベース+ドラムのオーソドックスな4人構成。ベースはもちろん須原さん。


で、ライブはキララさん オン ステージでした。私は中林キララというギタリストを舐めていたのかもしれません。すごすぎた。
ひたすらフライングV弾き弾き倒して物凄い速弾きを延々と披露。ペンペンズでのヘナヘナ三味線ギターじゃなくてガチでハードロックなプレイ。めちゃくちゃカッコイイ!
キーボードの代わりをするんじゃなくて完全オリジナルのフレーズをひたすらぶち込んでました。いままでまったく無かったモノを曲に持ちこんでるのに、まるでずっとあったみたいに自然に曲に溶け込んでる。なんかもう魔法みたいでした。
例えば普通はコード弾きだけイントロにまったく新しいフレーズを入れると、もうそれが曲のメインリフみたいに聴こえる。独自のステップは抑えめで、真顔で狂ったようにフレーズを生み出し弾きまくる姿はOzzfestに出たどのギタリストよりもギター野郎だったんじゃないでしょうか。


セトリはミニアルバムからは『ハイライト』『頭脳戦』『size』。プラス新曲が(たしか)4曲。
『頭脳戦』のあとにやった「頭痛が酷かった時に出来た」という曲ではキララさんがちょこっとペンペンズみたいなカッティングギターもやってました。間奏ではカミンさんのギターソロもあり。キララさんと二人でギター弾きまくるのがかっこよすぎて鳥肌立ちました。あと『size』のイントロも鳥肌立ちまくりで一瞬自分の体温が下がったのがわかったほど。*1
新曲ではタイトルがyoutubeで公開されてる『生命線』がめっちゃ好き。帰り道に頭から離れず歌いながら帰りました。


カミンさんは憑き物がとれたようにサッパリとしてきた気がする。目を見開いて歌うってのもあまりしなくなった?
リズム隊はキララさんがメインと言わんばかり目立たないように、けどパワフルに土台の激しさを作ってました。
新しいドラムはどっかのバンドで叩いてる人だろうか?ちょっとLightning Boltみたいな猪突猛進なドラミングでカッコイイ。


めちゃくちゃ良かったです。キララさんのギターが本当に素晴らしかった!白波多カミンバンドは進化……というより変化してるな。その時の良さがある。


しかしこのメンツは全員背が小さかったなぁw


Kishidashin

中屋さん&JOJO広重さんで映像にノイズを合わせてく。ゲストは無し。
このユニットはいまだにどうやって受け止めれば良いのかわからないんだけど、今回は40分とコンパクトにまとめられて聞きやすかった。コレぐらいが集中力が持つな。
リズムのある曲が多くて高揚感がありました。


あと今回は映像がほとんど見えない位置に居ましたが、そっちのほうが音が楽しめました。ノイズ新年会の時に「映像を見過ぎないほうが楽しめるのでは?」説が確かなものに。いや、バイオレンスな映像が苦手なのですよ。


ゴジラvsメカゴジラとノイズの組み合わせは相性ぴったりで「おぉ!」ってなりました。


初音階段

中屋さん+JOJO広重さん+ミクにコスプレした白波多カミンさんの3人。小堺さんもいないのに非常階段ってのは……ちょっと残念。ウワサの初音ミクに扮したカミンさんはめっちゃかわいかったです。特にテルミンで楽しそうにノイズ鳴らしてる時が萌えました。


ポップスにノイズをまぶしていく。その手法としは素晴らしい完成度。違和感がまったくないのはさすが。想像してた以上にポップスとして素直に楽しめました。歌はボカロに被してカミンさんが歌ってたっぽい。


ただノイズの部分が弱く感じました。1+1=2の化学反応が感じられなかったように思います。
ギター殴りつけぐらい非常階段色を入れてもっと壊しちゃって、それでポップスの3〜4分ぐらいに収まってる…みたいのほうが面白いんじゃないかなぁ、と思いました。


『YESYESYES / オフコース』はJOJO広重さんが「いい出来」とつぶやいてただけあって良かった。まさかのEDM的なアレンジに驚かされました。
あと『タンゴ / じゃがたら』。この曲がライブで演奏されてるのを初めて聴きましたが「みっつ数える前に 天国へ」のフレーズにあんなに魅力あるなんて。


初音階段は、いつものアソビとして*2……ってのならアリかなとも思うけど、これ目当てにもう一回見たいとは思わないかもしれません。○○+階段のひとつという印象。





僕の中ではスペシャル編成のカミンさんがベストアクト!キララさんが輝きまくってた。
同日にOzzfestや森、道、市場があってどれにいくか悩んだけどベアーズを選んでよかったです。

*1:鳥肌立つと体温下がる?

*2:本気でやらない遊び、という意味って意味では無いです